指導医のご挨拶
地域と複合的な疾患を診る基礎力を習得し
次代の日本の医療を担うパイオニアへ
指導医 / 病院総合医養成センター長 /
総合診療内科部長的場 俊
あき総合病院は、高知県東部の安芸医療圏、人口約5万人の健康を支える地域の中核となる総合病院です。この地域は全国に先駆けて人口減少と高齢化が加速しており、日本の将来の医療を担うパイオニアとしての研鑽ができる環境にあります。
270床という小規模病院であり、また5万人という人口が少ない医療圏であることは、研修医にとって魅力です。院内の全スタッフはもとより、地域のクリニックや福祉、介護施設などの“人の顔が見える”環境ですので、院内における一人ひとりのきめ細かなサポートはもちろん、地域の多職種スタッフとの密な連携による在宅医療や看取りのほか、福祉、保健、疾病予防活動などを通して地域全体を診る目も養うことができます。
患者さんは複数の疾患を抱えた高齢者が多く、普段から他科にまたがっての診療を必要とする場面も多いため、診療科間の垣根が非常に低いことも特徴です。毎朝実施される、全診療科の医師が参加する「入院患者カンファレンス」や、月に一回、地域のクリニックの先生方も参加して行われる「画像症例検討会」など、診療科間を超えた幅広い学びの機会が豊富にあり、さらにクリニックの先生方との交流によって地域医療の多くを学ぶことができます。
高齢化社会では患者さんの病気の多くは複合的なので、将来、どの診療科に進んでも、絡まりあった複数の疾患の問題を解決する視点は重要になるでしょう。当院での研修によって、そうした実力も習得できるはずです。
当院は2014年にリニューアルし、ハード面も充実しました。電子カルテは、院内はもちろん専用端末を使えば外部からでも安全にアクセスすることができます。また、当院と高知大学医学部附属病院との間で電子カルテ情報を相互に参照でき、患者さんの実診療の上できめ細かい連携ができることも当院の特徴です。
建物が新しくなり、当直室も快適な設備が整ったことで気持ちよく仕事をすることができますし、医師公舎も新しくなったことで、より充実した快適な研修医生活を送ることができます。
当院でなら、次代の日本の医療を担うための幅広い基礎力を養うことができ、楽しく、そしてモチベーションの高い研修生活を送れると確信しています。あなたの素晴らしい医師人生をスタートさせる一歩を、ぜひ当院で踏み出してみませんか。
先輩からのメッセージ
雰囲気が抜群によく、
働きやすさも大きな魅力
初期臨床研修1年目降幡 多栄子
高知県出身
島根大学医学部卒業
島根大学時代に結婚して出産したので、まずは子育てをサポートしてくれる両親のいる高知県で研修病院を探すことに。あき総合病院を見学した際、当時研修医1年目の先生方が病院の様子や研修内容について、とても活き活きとお話をされている姿を見て一気に興味を持ちました。また、面談時に子どもがいることを伝えたとき、院長や副院長、指導医の的場先生がそうしたバックグラウンドを喜んで受け入れてくださいましたし、院長は「たとえ当院を選ばなくとも君たちを応援したい」と言ってくださり、夫と共に当院で研修することに決めました。
さらに、当院は高知県の東部地域を支える総合病院であり、豊富で幅広い疾患を経験できることも大きな魅力でした。
研修医は少人数制であり、先生方だけではなく、全スタッフが研修医の顔をわかっています。一人ひとりに合わせた指導をしていただけますし、疑問や質問があれば気軽に聞くことができ、親身になって相談にも乗っていただけます。研修はフレキシブルで、自由度が高く、病院によっては当直を研修医で回すところもあるようですが、当院にはそういった決まりや義務はなく、自分に合った融通性の利く当直スケジュールを組むことができます。
また、患者さんは私たち研修医を励ましてくれたり、孫のように成長を見守ってくださるなど、研修医に非常に協力的です。院内はとてもアットホームでみんな仲が良く、医療に積極的に臨むことができる仕事のしやすい環境も大きな魅力です。
平日は早ければ定時の17時15分に帰ることができるなど、自分の時間もしっかり取ることができますし、遅くなる場合も院内託児所の延長保育も可能で非常に助かっています。子育てをしながら研修ができるのかとても不安でしたが、それは全くの杞憂でした。きれいな公舎での生活など、研修にしっかり集中できる生活環境も当院の大きな魅力だと感じています。
興味のある方はぜひ一度見学に来ていただき、当院の雰囲気の良さを感じてほしいですね。
幅広い基礎力と医師としての自信が得られる、
医師人生をスタートするに相応しい病院です
初期臨床研修2年目松村 希澄
大阪府出身
高知大学医学部卒業
私は医学生の途中から地域枠の奨学金制度を利用しているため、高知県内の地域の医療機関で数年間働く義務があります。初期研修は県外の病院を選ぶこともできるためいろいろな病院にも見学に行きましたが、大学入学から高知県で6年間を過ごし、「ごはんは美味しいし、住み心地もいいし、ずっと高知で暮らすのもいいな」と感じていましたし、3年目以降のことも考え初期研修から高知県の地域医療に触れておきたいと考えていました。
そんななか、あき総合病院を研修先に選んだのは急性期病院で救急医療に積極的に取り組んでおり、Common Diseaseを中心とした豊富な疾患を診ることができること。しかも、研修医が少人数制であるため、その分、たくさんの症例や手技を経験できると思ったからです。
当院は各診療科間、各部署間の垣根が低く、ローテートしている診療科以外の先生にも気軽に質問ができたり、こういう症例があれば経験したいという要望を伝えておけば、ローテート中の診療科に関わらず呼んでいただけたりと、一人ひとりが目指す専門科や力をつけたい手技に合わせたフレキシブルな研修をすることができます。
また、当院は病院スタッフだけではなく、患者さんとの距離も非常に近いことが特徴です。
研修前は人と話すことが苦手でしたが、自然と話すことへの苦手意識はなくなり、コミュニケーション力が身についたことは自分にとって大きな収穫です。
当院では、プライマリ・ケアを含む幅広い領域の臨床を経験することができるため、将来の専門科が決まってない人にとっては自分の進みたい道や目標が必ず見つかる病院です。私は専門研修を眼科に決めていますが、専門が既に決まっている人にとっても当院で習得した医師としての幅広い視野や高い基礎力は、将来、専門に進んだ際にも大きく役立つはずです。将来の目標が決まっている人も決まっていない人にとっても、あき総合病院は医師人生をスタートするに相応しい病院だと思っています。