令和2年3月2日 新型コロナウイルス感染症に関する県・高知市合同記者会見

公開日 2020年05月26日

令和2年3月2日 新型コロナウイルス感染症に関する県・高知市合同記者会見

(司会)
 ただ今から、新型コロナウイルス感染症に関する県・高知市合同記者会見を開催いたします。
 まず、知事から患者に対する情報について説明があります。

(知事)
 それでは、新型コロナウイルス感染症患者の県内3例目の発生がございましたので、ご報告をいたします。お手元の資料をご覧いただきながら説明をお聞きいただければと思います。
 1点目の患者概要でございますが、本日ご報告申し上げますのは、先だってご報告をした第1例の看護師さんの患者さんですが、その方の友人に当たる方でございまして、いわゆる濃厚接触者として、昨日検査を行っている最中だというふうにご報告を申し上げた2人のうちのお一人でございます。30代の女性でございまして、居住地は高知市内。職業につきましては、医療機関の職員でございますが、直接患者さんとは接触をしない部門で仕事をしているという方でございます。医療機関名につきましては、これも原則、個別のお名前は申し上げないのが原則ですけども、医療機関の方と調整をいたしまして、ご承諾を得ておりますのでお知らせをいたしますと、高知市内にあります細木病院です。
 「3.行動歴」をご覧いただきますと、第1例の陽性患者との接触、これは2月14日というふうに把握をいたしております。その上で「2.症状・経過」をご覧いただければと思います。2月24日から咳・痰が現れたと。25日に38.2度の発熱がありまして、職場が病院でございますので職場で受診をされたと。その際、咳止め、解熱剤等を処方されまして、ご自宅に帰られております。以降、就業はされておられないと伺っております。
 26日以降も咳・痰・発熱が持続をしていたということで、自宅で経過観察をされておったということでございます。そして、2月29日、一昨日に至りまして、第1例目の方の濃厚接触者であるということが判明をしましたので、翌3月1日、昨日でございますが、検体を採取いたしまして3月2日に新型コロナウイルス感染症の疑いということでPCR検査をしましたところ、陽性が確認されたということでございます。これが本日判明をしたということでございます。医師による診断が行われました後、同日、感染症指定医療機関、高知医療センターでございますけども、こちらに入院をされております。
 本件につきましては、この後、高知市さんの方から詳細なご説明があるということでございます。
 先ほど申し上げましたように、昨日申し上げました第1例目の濃厚接触者として、2人の方の検査を行っていると申し上げました、そのうちの、今回はお一人の方でございますが、残りのもう一人の方、第1例目の方の職場の同僚の方につきましては、検査の結果、陰性と判明をしております。
 この事例の受け止めでございますが、先ほど申しましたように、この1例目の患者の方との接触が2月14日ということでございます。第1例の方が、「3.行動歴」にも書いてありますが、大阪に旅行する前日に接触をされているということでございますので、といたしますと、第1例の方が大阪に行く前に感染が起こっていた可能性があるということでございます。その意味で、より早い時点で県内にウイルスが入り込んでいた可能性が高いということを示唆しておりまして、その点、私といたしましては、非常にこの状況を厳しいものと受け止めております。
 その意味で、対策の強化を図っていかないといけないという認識がございまして、本日から、その意味で、濃厚接触者の方々につきましては、従来ですと発症された方、症状がある方について、PCRの検査をお願いするという対応しておりましたけれども、今回、今後は発症がなくても、症状がない方でも、ご本人の意向を確認しながらにはなりますけれども、PCRの検査をしっかりと行っていくということにいたします。
 また明日から、これは厚生労働省の方ともご相談をしまして、厚生労働省からこの新型コロナウイルス対策の専門家の方2名、医師でございます。いわゆるクラスター対策班といわれる方々でございますが、医師2名を高知県にお迎えをしまして、今後の感染拡大防止対策について、アドバイスを頂戴をして強化した態勢のもとで、今後対策に取り組んでいくということにしたいと考えております。
 県民の皆さまには、改めまして、先日来申し上げております感染症予防の基本的な取り組みの徹底をお願いいたしたいということでございます。特に高齢者の方、持病のある方に関しましては、感染をした場合、大変重症化しやすいということが知られております。その意味で、この新型コロナウイルス感染症への感染が疑われるような状況、例えば、高い発熱が、こうした高齢者の方、持病がある方についていいますと、2日間以上続くような状況でございましたら、相談センターへのご相談、あるいは保健所へのご相談を経て、ご紹介いただいた上で、医療機関を受診していただくといった形での対応を取っていただくなど、体調管理にはくれぐれもご注意いただきたいというふうに思います。
 県といたしましては、引き続き、感染の拡大防止対策に全力を挙げて取り組んでまいります。県民の皆さまのご理解、そして、さらなるご協力を心よりお願いいたしまして、私からのご報告といたします。

(司会)
 続きまして、高知市長から高知市における対応状況等についての説明をお願いします。

(市長)
 先ほど、知事からご報告がありましたとおり、高知市内で3例目の新型コロナウイルスの感染症の患者さんが確認をされました。高知市では関係機関と連絡をしながら、患者さんの濃厚接触者、昨日の愛媛もそうなんですけれども、濃厚接触者の把握、また感染経路などを調査をしているところでございます。
 今回、3例目の患者さんにつきましては、勤務先で、その名称を公表いただくことの御了解を得ましたので、細木病院のそれぞれの企業、事業所の皆さま方には同意をいただき、今後の調査にも協力をしていただけるということで感謝を申し上げたいと思います。
 高知市では、市内での感染拡大、これが今回判明した課題でいいますと、2月14日、大阪に行く前にこのお二人が会われていますので、そうしますと、一番最初の発症事例ですね、これは後ほど所長が申し上げますけれども、その感染ルートについては特定できておりませんので、なお、引き続き調査をそれぞれ続けていきたいというふうに考えております。
 昨日もう一つ、バスの関係で、バス会社自体は公表できませんけれども、往き帰りに乗っておられました52名の方々のリストが、ご協力いただきまして分かりましたので、この52名の乗客の追跡調査を今後行っていきたいというふうに考えております。

(市健康推進担当理事)
 それでは、3例目の経過について、少し詳しくご紹介いたします。
 先ほど、知事の方からもございましたが、職業については医療機関職員で直接患者に接触しない業務となっております。本日、病院の方にお伺いして、実際に働いている職場の環境等を見させていただきました。職場に入るまでの動線が患者様の動線と交差していないこと。それから、仕事をする中では患者さんと接触がないことを確認し、患者様の中には濃厚接触者がいないということを確かめてまいりました。
 また、家族の方は、両親と同居されておりますが、こちらの方につきましては、現在、他に親族等との接触があったかないかについては調査中でございます。また、職場の方につきましては、患者様との接触はございませんが、同僚の方、14名につきましては、現在、勤務状況、それから、そのときのマスクの着用状況等を調査をいたしまして、総合的に濃厚接触者とするべきか、それとも、濃厚接触者とせずに単に健康観察をお願いするかということを検討しているところでございます。また、今回細木病院ということの公表の同意をいただきましたが、細木病院様としては患者様には濃厚接触者の方はいないということを申し上げましたが、なお、発熱のある通院患者様のために、対応を検討されるということを聞いております。
 また、本日の3例目の患者様、入院するときの状況ですが、体温は37.6度で、咳の方はありません。起き上がると痰が出るというふうな状況です。昨日の段階で肺炎像は認められておりませんので、軽症というふうには理解しておりますが、症状としては続いているような状況です。
 私の方からは以上です。

(司会)
 それでは、各社からの質疑に移ります。質問をされる方は、挙手の上、社名とお名前をおっしゃってから質問をお願いいたします。

(高知新聞)
 この3例目の方と1例目の方が14日にお会いしているということなんですけれども、会ったときの状況ですね。どこで、どういう場所でどれぐらいの時間、マスクを着用していたかどうかとかいう点等をお願いします。

(市健康推進担当理事)
 私の方からお答えします。第1例の陽性患者との接触は、2月14日で、玄関に入ったところで30分間ほど話をされたということです。今回の第3例目の方は、マスクをしていらっしゃいませんでした。第1例の患者さんの方はマスクを着用されていたというふうに聞いております。

(高知新聞)
 玄関というのは、1例の方のお家の玄関ということでしょうか。

(市健康推進担当理事)
 そうです。3例目のお家だと聞いております。

(高知新聞)
 ちょっと聞き取れなかったので申し訳ないですが、この3例目の方の同僚は4人とおっしゃいましたか。

(市健康推進担当理事)
 同僚の方は、本人を含んで14名になります。

(高知新聞)
 この方達が濃厚接触者の可能性があるとするかどうかについて、今聞き取りなど行っているということでしょうか。濃厚接触などをしているわけでは今のところないということです。

(市健康推進担当理事)
 やはり、時間的には一番同僚の方との接触が長いですので、それから、食事をするようなときにはマスクを外されますので、そういったことも含めて、濃厚接触者とした方がいいのか、それとも、除外していいのかということを、もう少し状況を確認しながら検討していく予定にしております。

(高知新聞)
 もう一点すみません。この3例目の方は、2月中の行動についてなんですけども、県外に出られたとかはないということなんですか。

(市健康推進担当理事)
 2月1日ぐらいから県外に出られたり、それから、感染のリスクのあるような可能性があるようなことがなかったかということを確認いたしましたが、特に県外に出られたり、明らかにコロナウイルスの可能性がある患者との接触というのは、把握できておりません。聞いておりません。

(テレビ高知)
 先ほどお話しにあがってきました同僚の方と同居している両親の方で、例えば、発熱があったり、咳があったり、症状が出ていらっしゃる方はいらっしゃらないでしょうか。

(市健康推進担当理事)
 今のところ、ご家族の方が、花粉症のような症状があるということを聞いておりますので、ただ、ご本人が陽性になりましたのが今日の午後ですので、ご本人の入院支援を中心にやっております。ご家族につきましては、明日以降、症状をご確認して必要であれば検査の方をお願いしたいと考えております。

(テレビ高知)
 ご両親、家族の1人が花粉症の症状ということですか。

(事務局)
 ご両親ですので、ご本人からいうとお父様、お母様になります。

(テレビ高知)
 お二人ともに花粉症の症状があるということですか。

(市健康推進担当理事)
 それが、何回か聴き取りをしたんですが、あると言われるときと落ち着いていると言われたときがございまして、明日以降、その辺をもう一度確認して、症状があればきちんと検査を受けていただくようにお話をしたいと思っております。

(読売新聞)
 第1例が大阪に旅行する前ということで、当然感染経路の調査というのを、至急詰めていかなければいけないと思うんですが、どのような調査をこれから、始めるご予定でしょうか。

(県健康政策部副部長)
 やはり、1例目の方、3例目の方の14日以前の行動というのを、もう少し幅広にお聞きした上で、明日以降、来ていただきますクラスター班の先生のご助言も得ながら、感染経路をたどっていかないといけないと思っています。

(高知新聞)
 今の話も少し関係するんですが、先ほど知事がPCR検査を濃厚接触者に基本的に全員にやられるというふうに理解をしましたが、例えば、それ以外に相談態勢で、今、相談センターに来る方、どういう方を医療センターの方にというところが線引きがあるかと思いますが、今後、そこを変えられたりとかというようなことというのはお考えでしょうか。相談態勢の強化みたいな部分ではお考えでしょうか。

(県健康政策部副部長)
 本日の新型コロナウイルス相談センターの件数が、午後5時の時点で229件。前日、日曜日の230件にほぼ等しいような数になっております。ですので、態勢については考えていかないといけないようには思いますが、なかなか検査も、それから、疫学調査とかいろいろありますので、限られた要員ですのでその辺り工夫しながら態勢整備については検討したいと思います。

(高知新聞)
 今回の感染は、1人目の看護師の方の感染経路が把握できていないということで、いわゆる市中感染というふうな理解でよろしいんでしょうか。

(県健康政策部副部長)
 まず、感染経路が今のところ調べきれてませんので、どこかから入ってこられることは事実ですので、現時点で市中感染であるかどうかというのは、ちょっと判断は保留させていただきたいと思います。

(NHK)
 先ほど知事がおっしゃってたんですけど、大阪に行く前に、県内感染が起きていた可能性が極めて高いと考えられるということをおっしゃってましたが、とは言えそこから1週間経過して、そんなに感染が蔓延しているというふうに、過剰にならなくてもいいよだとか、何かそれを受けて県民にメッセージがあれば一言いただけますか。

(県健康政策部副部長)
 今回、14日の接触から発症するまでに10日間、1例目の方が大阪で接触した愛媛県から報告されてる方は、15日以上たっても無症状というようなこともありますので、なかなか把握しづらいというのが現状だと思います。ですので、きちっと接触者等を追いながら見ていかないといけないかなと。
 ただ、それ以前の例えば経過は、検査も今までで合計20人以上やりまして高知県内で患者さん3名の方が陽性ですので、その辺りを踏まえると、明日以降来られるクラスターの専門家の方々ともご相談して評価をしていきたいというふうに思います。

(NHK)
 ありがとうございます。あと、今後、感染が確認される人が増えるということも想定されると思うんですけど、今9床ある感染症病床以外でも感染が確認された人の受け入れをするかどうかとか、今庁内で協議してらっしゃったら現状教えていただけますか。

(県健康政策部副部長)
 県内では感染症病床が合計9床になりますので、現在3人入られてます。ということを考えますと、増やすことは考えていかないといけないとは思っています。ただ、やはりどこを増やすか等々いろいろ協議しないといけない部分がございますので、そのあたりは関係する医療機関とよくお話をさせていただいて、しっかり漏れがないように、ちゃんと対応できるようにしていきたいと思っております。

(NHK)
 すいませんが、もう1点だけ。この30代の女性の方なんですけど、いわゆる第1例目の方の感染が確認されてから、初めて感染を疑って保健所に連絡があった、検査をしようということになったという理解でよろしいですか。

(市健康推進担当理事)
 行政検査につきましては、29日にこの方が濃厚接触者ということが分かりまして、ご本人にそのことを保健所からお伝えいたしました。それで、経過が長いということもありまして、職場の方で新型コロナウイルス感染症を疑い、PCR検査のお申し出が保健所の方にございました。主治医の先生からは、3月1日の段階でも肺炎にはなっておりませんので、通常であれば現在も肺炎というのが一つのPCRを回す目安ではございますが、濃厚接触者であるということと経過が長いということで、行政検査をということで保健所の方に連絡があったところです。

(高知民報)
 すみません。検査ですけども、先ほど検査の体制が、対応を今までとちょっと変えるというお話をされたと思うんですけども、何をどう変えるかというのを再度お尋ねします。

(県健康政策部副部長)
 まず検査機器については、今週中にPCRの機械を、それから増幅の機械を入れる予定ですので、今週中には検査能力は上がるというふうには考えております。それから、相談体制についても、電話の回線、当初2回線を3回線に増やしたりとかしておりますし、今後いろんな場面が出てまいりますので、円滑にできるように要員の確保とかいろんなとこを調整しないといけませんので、そのあたりを踏まえて見直していきたいというふうには思います。
 検査対象については、基本的には濃厚接触者の方については、先ほど知事から申しましたように、意向を確認した上で検査をするということになります。ただ、一般の方々、不安だけによって検査をしますと、ほんとに大切な検査をしないといけない方への検査が遅れてしまいますので、現時点では一定の症状にある方でかつ主治医の判断、それから除外診断等した上で、帰国者・接触者相談センターの判断を経て検査の方に回させていただきたいと思っております。

(高知民報)
 特にというと今までと変わらないのではないですか。

(県健康政策部副部長)
 一般の方についてはそうですけども、国の方としては、濃厚接触者については有症状者をPCRの検査をするということがありますけども、そこの部分については本人の意向をきちっと確認した上でPCRの検査にやっていただく話になりますので、そこはもう大きな違いだと思います。

(朝日新聞)
 今週から、厚生労働省の方が公的保険適用というのをPCR検査に導入されると聞いていますが、今後、衛生環境研究所以外でPCR検査ができる体制というのは県内にありますでしょうか。

(県健康政策部副部長)
 大きな方針としては国からは聞いておりますが、点数と、検体を運ぶ体制についても、運送業者さんとも協議はされてるようですけども、詳細が分かってませんので、今のところちょっと状況は分からないということだと思います。診療報酬に載るということは、主治医の方の自主的な判断で検査ができますので、そういう部分でいうと即効的にはできるかもしれませんし、不安の解消には大きな役に立つのかなと思いますが、全国的にどれだけ能力があるのかということについては、私どもも現時点では把握はしておりません。

(朝日新聞)
 今後、感染者であったり濃厚接触者が増えた場合に、衛生環境研究所だけで対応可能というふうにお考えか、それとも例えば高知大学にお願いするか、どういったお考えなのか。

(県健康政策部副部長)
 大学とか各種のPCRの機械持っておられる方は、ほとんどコロナだけでなくいろんな目的でかつ検査もされてますので、相談はさせていただきますが、そこで全部賄うことが難しいということで、国の方も診療報酬上ちゃんと位置づけようという考え方で進んでいると思いますので、国の動向などもよく調べながら、県としてどういうふうなやり方ができるのかということは考えていきたいと思います。

(高知新聞)
 高知新聞の山本です。3例目の方の2月14日は何か症状はあったんでしょうか。

(市健康推進担当理事)
 3例目の方は、2月14日は症状はございません。1例目の方に咽頭痛があったというふうに聞いております。

(高知新聞)
 3例目の方の基礎疾患はありますでしょうか。

(市健康推進担当理事)
 リスクファクターとなるような高血圧、心不全、がんの治療といった基礎疾患はないと聞いております。

(高知新聞)
 最後にすみません、今までの1例目と2例目の方の容態の変化がありましたら教えてください。

(市健康推進担当理事)
 本日、特に1例目、2例目について、主治医の先生から病状に変化があったということは聞いておりませんので、大きな変化がありましたらご連絡いただけると理解しておりますので、容態には変化がないというふうに考えております。

(高知新聞)
 PCRの検査についてなんですけども、今後ということでよろしいですか。つまり、現状その3例ありますけれども、特に1例目の方の濃厚接触者の方を遡って検査をするというふうなことではないということですか。

(県健康政策部副部長)
 1例目の方の同僚の方も意向を確認した上で実施はさせていただきます。今回のように、友人の方、濃厚接触者で陽性の反応が出ましたので、当然不安を持たれるのは当然のことですので、そこに対しても意向確認を確実にしてやっていきたいと思います。

(高知新聞)
 検査されますかということでしょうか、してくださいでしょうか。

(県健康政策部副部長)
 積極的にということでは考えてますので、待つということよりはやはりきちっと意向をお聞きして進めていきたいというふうに思っています。

(高知新聞)
 そうしますと、現時点で症状が出てないけれども、濃厚接触者としてPCR検査をお勧めする方の人数はどうなりますでしょうか。

(市健康推進担当理事)
 本日、知事の方から、PCRを濃厚接触者希望者に拡大していただけるということで調整をさせていただきました。その結果、明日、第1例目の同僚の方を中心に7名の方、それから3月4日にも同僚の方を中心に7名の方がPCR検査を受けていただける意向であるということを確認しております。

(高知新聞)
 ありがとうございます。もう1点、知事にお伺いしたいんですけども、先ほどの厳しい状態だったと認めているというところなんですけども、もう少しどういうシチュエーションと捉えているかというのをご説明いただきたいんですけれども、大阪に行く前に感染が起こっていた可能性があるということで、より早い時点で県内に入り込んでいる可能性が高い。つまりは今こういう状況認識であるというのを、知事からお願いします。

(知事)
 私が申し上げました趣旨は、もしこの大阪へ第1例の方が行かれて、そこでいわばウイルスをもらってきたということであれば、ある意味感染経路はかなり特定をされるという状況だと思いますので、その意味でいわば川下の部分といいますか、その後の濃厚接触者の広がりの部分の追跡をしていくということが基本、それで足りるという状況になるんだろうという予想はしておりました。ところが、大阪に行かれる前の段階で感染をされていたというふうに考えざるを得ないといいますか、その蓋然性の方がむしろ高いだろうということになりますので、先ほども申しましたけども、よりそれより早い時点で県内に何らかの形でコロナウイルスが入っていたというふうに考えなきゃいけないのだろうと。そうだとすると、川上の方に遡って、どういう経路でもともと第1例、第3例の方に感染したのかと。こちらの追跡の作業というのも必要になってくるであろうという意味で、より厳しいということもございますし、また、より早い時点で県内に何らかの形でウイルスが入っていたというふうに想定をしますと、県民の皆さまへの呼びかけもよりその意味では厳しい局面を想定をして、より早い時点で入っていた可能性があるということですから、より注意をしていただきたいというお願いをせざるを得ないという意味で、厳しい状況ということを申し上げた。

(読売新聞)
 すみません、読売新聞です。引き続き知事に伺いしたいんですが、感染経路が分からないということはですね、もしかしたらもっと感染者がこれから増える可能性もあるというふうに見ておられるのかどうかということ。

(知事)
 これはいわゆる潜在的なという意味で言うと、そういう感染者がいる可能性は、一般論としてはもうそれは否定できないということだと思います。ただ、そこは先ほど副部長の方から申し上げましたけども、この第1例の方、第3例の方の14日以前の行動を改めて確認をして、より感染経路の特定に向けては、厚労省の方のご指導もいただきながら、その感染経路特定に向けては精いっぱい努力をしたいとは思っております。

(高知新聞)
 一つ確認ですが、この3例目の方というのは、1例目の看護師の方から感染したと考えられているということでよろしいでしょうか、可能性が高いということでよろしいでしょうか。

(市健康推進担当理事)
 一般的には、感染症は、症状が先に出た方の方から感染があったと考えるのが妥当だと思っております。まれにそうではないパターンも理論的にはあるとは思いますが、対策を立てる上では、一応感染が先に発症した方の方が感染源であったという想定のもとに、いろんな対策を立てていっております。

(高知新聞)
 すみません、この第1例の女性看護師の方の発症した時点というのは、捉え方としては2月13日ということになって、そこから先の濃厚接触者を探すということでよろしいでしょうか。

(市健康推進担当理事)
 昨日も申し上げましたように、2月13日から一定の時間、一定の近い距離で接触のあった方を濃厚接触者としてこれまで調査してまいりました。今回の3例目の方もそのお一人として保健所の方で症状を把握し、必要であると考え、行政検査をいたしました。

(高知新聞)
 細かい確認なんですけども、細木病院は診療体制というのは何か明日以降変化があるでしょうか。

(市健康推進担当理事)
 診療体制自体には特に変化がないというふうに考えております。しかし今回、先ほども申し上げましたが、外来の患者、入院患者の方には濃厚接触者はございませんが、先日の中内整形クリニックの受診者の方も非常に不安を持たれたということを経験しましたので、そのことを院長先生にお話ししたところ、そういう不安の対応として、発熱のあった方により早く検査をしたり、必要な処置ができるような体制を、医内で組めないかどうかということを検討してみるというふうなお言葉を本日いただいたところです。

(司会)
 それでは、そろそろお時間となります。事実関係等の改めてのご確認につきましては、会見終了後にこの場で事務方で対応させていただきます。あと2問ぐらいで。じゃあお願いします。

(高知新聞)
 1例目の感染者についてなんですけども、2月13日からどのくらいの範囲まで遡っての行動経路というのを、今調べようとしてるんでしょうか。

(市健康推進担当理事)
 1例目の患者が発生したときに申し上げましたが、通常、国外への渡航歴、それから明らかなコロナウイルス感染者もしくはそういった可能性のある方の接触者と、発症2週間以内に接触があったかどうかということを調べます。そういった点では、第1例目の方は、特に該当する者はございませんでした。ただ、感染の可能性としては、ほかにいろんな可能性はあると思います。私どもが気づいていない可能性もあると思いますので、そのことにつきまして、改めて明日から来られる専門家の医師に指導を受けながら、私たちが把握していない情報、把握していない考え方について教えていただきたいと思っておるところです。

(高知新聞)
 その専門家のことですけども、ちょっと明日以降来られるということなんですけど、詳しいスケジュールなど今分かる範囲であれば教えていただけますか、何時ごろに来るとか。

(県健康政策部副部長)
 すいません。まだ、厚生労働省の方から2名なり派遣いただくということは決まっておりますけども、便とかそういう細かい話まではまだ詰め切れてませんので、申し訳ございません。

(読売新聞)
 明日来られるお二人にはですね、お話を伺う機会とか設けていただけるんですか。

(県健康政策部副部長)
 少し先方の意向も聞いた上で対応させていただきたいと思います。

(毎日新聞)
 手短に、すみません。まず、直接患者に接触しない業務というのは、具体的にどういったことをされてたんでしょうか。受付とかの業務でしょうか。

(県健康政策部副部長)
 病院の中には、看護師さんのように明らかに患者さんと接触する業務と裏方のような業務がございます。大半の医療機関の関係者は、やはり患者さんと接触する業務ですので、接触しない業務というと非常に限られてしまいますので、その点についてはやはり個人の特定なりいろいろ絡んでまいりますので、もうこの表現でとどめさせていただきたいと思います。

(毎日新聞)
 あと、診療体制に変化なしということだったんですけども、休診とかはしないという主旨でよろしいんですよね。

(市健康推進担当理事)
 はい、本日お伺いした時点では、そのように聞いております。

(毎日新聞)
 その上で、よく感染者の方が出たら、その建物の中を消毒されると思うんですが、そういったことはされましたでしょうか。

(市健康推進担当理事)
 本日、3例目の方が働いていらっしゃる部署に保健所の職員が行って確認をしました。そのときに、通常病院の中で全て消毒、清拭をやっていらっしゃいますが、それを改めて徹底してほしいということをお願いしてまいりました。

(毎日新聞)
 消毒の徹底を改めてお願いをしたと。

(市健康推進担当理事)
 はい。

(司会)
 それでは、最後に、家保副部長から連絡事項がございます。

(県健康政策部副部長)
 いつもこういう場でお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。新型コロナウイルスに関する情報提供は、明日以降、特段のことがない限り、当分の間毎日16時半、いつも遅くなって申し訳ありませんので、できるだけ定時にやりたいと思いますので、毎日16時半に県政記者クラブにおきまして事務方で執り行いたいと思いますので、よろしくお願いします。
 なお、当然早急に情報提供しないといけない部分とか重要な局面につきましては、別途きちっと対応させていただきますので、そういう方向で明日以降よろしくお願いいたします。

(司会)
 それでは、以上で県・高知市合同会見を終了させていただきます。本日はありがとうございました。

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