公開日 2020年05月26日
令和2年3月6日 新型コロナウイルス感染症に関する県・高知市合同記者会見
(司会)
では、早速知事の方からお願いいたします。
(知事)
それでは、お手元にお配りしました資料によりまして、県内で新型コロナウイルス感染症患者8例目の発生が確認をされましたので、そのご報告をまずさせていただきます。患者の概要でございますけども、60歳代の男性、常日頃は岡山県にお住みの方でございますが、下に書いてございます会社員の方ですけれども、2番のとこに書いてございますように、先月27日に岡山県から高知県内に自家用車で帰省をされたというふうに伺っております。中2日ほど空きまして、3月1日の夕方から発熱等があったということでございまして、1日飛ばしまして、3月3日でございますが、高知市内のB病院、こちらは事前にこの病院の方と病院名の公表についてお願いをいたしまして、状況を正確にちゃんと伝えていただくということが前提だということで、お名前の公表についてご了承をいただいております。愛宕病院さんに救急搬送されたということでございます。
その後、B病院より市の保健所の方にご相談がございまして、衛生環境研究所におきまして、いわゆるPCRの検査をいたしました結果、本日、陽性の確認を受けまして医師によりまして、新型コロナウイルス感染症と診断をされまして、今感染症の指定医療機関、高知医療センターの方への入院の調整を行っている最中でございます。
2の1番最後の2行を書いてございますが、B病院に入られた時点では、これまでの患者さんに比べますと症状が比較的重い症状が見られましたけども、治療の結果、現在症状は改善されているということでございます。B病院の方からは、この状況について、特に皆さんに、しっかりとご理解をいただくということをお願いしたいという条件を付した形で、実名の公表をご了承いただいておりますので、その点は改めまして申し上げたいと思います。
以上が、事例の概略でございます。後ほど、事実関係についてはご質問を、事務方も含めてお受けいたします。
これに関連しまして私の方から、県民の皆さま、そして報道機関の皆さまに特にお願いしたいことがございます。本日8例目で、感染経路が現時点では明確でない形の新しい感染者の方が確認をされました。このことは大変残念ではございますけども、先ほど申しましたように、この患者さんは、最初に入院をされたときに比べまして、現在、症状は改善傾向にあるということでございます。県民の皆さまには、従前からお願いをしております
けれども、必要以上に新しい感染症を恐れることなく、冷静に行動をいただきたいと思います。引き続き、地道な感染予防の行動を取っていただくようにお願いをいたしたいと思います。
そして、今回ちょっとこの機会に改めまして県民の皆さま、そして、報道機関の皆さまに特にお願いをしたいことがあって、私、本日出てまいりました。一言で申しますと、これは患者さん、あるいは家族の皆さま方、そして関係します医療機関でありましたり、学校でありましたり、そういった関係機関の皆さま、こういった方々に対するお心配りを、ぜひ県民の皆さん、そして報道機関の方々にはお願いをしたいということでございます。
それと申しますのも、我々の方に患者のご家族の方々から、報道の内容、あるいは周辺の方々からの声で大変苦しんでおられるという訴えを伺っております。新型コロナウイルス感染症に関連しまして、誤った情報に基づいて不当な差別、偏見、いじめ、こういったことがあっては、決してならないと思っております。我々はあくまで、この感染後拡大の防止対策のために、そして無用な混乱が起こらないために、県民の皆さんに正しく対応をしていただこうと、そういう意図で患者さんご本人、あるいはご家族の皆さん、また関係する機関の皆さんに、実名での公表についてのお願いをし、ギリギリの形でご承諾をいただく形で、皆さんに情報の提供をさせていただいてるということでございます。
恐らく、患者様あるいはご家族の皆さま、関係機関の皆さまは、多数のご取材が殺到して混乱をするということを避ける意味でも、ある意味、県の方の要請に応じて実名の公表には応じていこうというお気持ちで、これはそうした要請を何とか受けていただいてるということだと、私は、そう理解をいたしております。
そういう状況の中での情報を提供させていただいておりますので、県民の皆さまにおかれましては、患者のご家族、あるいは関係者に対しまして、仮にも誹謗中傷と言われるような、人権侵害と言われかねないような状況になることが決してないように、ぜひ冷静な対応をお願いいたしたい、抑制的な対応をお願いしたいということでございます。
報道機関の皆さまにおかれましても、これはかねてお願いしていると思うんですけれども、患者さんなどの報道に関しましても、ぜひプライバシー保護の観点ということに意を用いていただきたいと思います。基本的に、今申し上げたような形で、我々としてできる限りの情報は提供させていただいておりますので、それに沿った範囲での報道ということに努めていただきたいと思いますし、ただ今申し上げたような環境の中で、関係者の方々、実名の公表にも応じていただいているという状況でございますので、患者さんのご家族ですとか、施設の方に直接取材をされるということは、ご遠慮いただければというのが私からの強いお願いでございます。
なお、この事例・事案についての質疑応答は、こういう形でさせていただきました後に、本日、先ほど申しました横長の、県として取っております新型コロナウイルス感染症に対する対応につきまして取りまとめを、本日この後、夕方から夜にかけて対策本部でやろうと思っています。その概要について、簡単にご説明させていただきたいと思いますが、まずはこの事例の概要について、ご説明と質疑のセッションということでさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
(司会)
高知市さん説明なしでよろしいでしょうか。先ほど知事が申し上げた本部会議の方を、本日県庁において19時半から開催する予定です。また、確認次第、投げ込みをさせていただきます。その際に詳細の方をご指南いただけるような段取りというふうになっておりますので、ご協力をお願いいたします。
では、早速質疑に入らせていただきます。ご質問の前に社名とお名前をおっしゃっていただいてから、ご質問をいただくようにお願いします。
(NHK)
この男性の方なんですが、27日よりも前に海外渡航歴とか、感染の疑いのある方との接触があるかどうか教えてください。
(市健康推進担当理事)
本日、高知市保健所の職員の方から、ご本人に確認したところ、今おっしゃったような海外渡航歴、また感染の疑いがある方との接触というのは聞いておりません。
(NHK)
分かりました。1日の有症時以降、A医療機関を受診したときの移動は、何で移動されましたか。
(県健康政策部副部長)
タクシーを利用されたというふうに聞いております。マスク等、そこら辺りは少しまた確認させていただきたいと思います。
(NHK)
有症後、基本的に2日だけと書いてありますが、3日以降は自宅で待機されていたということでよろしいですか。
(県健康政策部副部長)
3日は入院されてますので、
(NHK)
あと、この男性の現時点での濃厚接触者と考えられる人は何人いるか教えてもらえますか。
(県健康政策部副部長)
現時点では、奥さまが濃厚接触者になられます。それ以外の方は、今現在聴き取り調査中ですので、まだ確定はしておりません。
(NHK)
4ポツの家族構成に書かれている同居者は1名でよろしいですか。
(県健康政策部副部長)
はい。
(NHK)
現在は、症状はありますか。
(県健康政策部副部長)
現時点では、私どもの方そこの話は把握はしてません。ないというふうな認識でおります。
(高知新聞)
関連して感染経路としては、今の考えとしてはどのようなことでしたか。
(県健康政策部副部長)
高知に戻ってこられたのが27日。それから、発症日が、実際症状がでたのが1日ですので、平均的な発症期日にはなりますが、やはり県外、県内、両方の可能性がありますので、居住地の岡山県さんの方とも連携を取って、きちっと聴き取りなり調査を進めていきたいと考えております。
(高知新聞)
2番の症状経過の3月6日、B病院入院時は重症であったが治療により現在改善していますとありますが、詳しい情報を教えてください。
(県健康政策部副部長)
入院時は発熱、39度台の発熱がありまして、ここに書いていますように呼吸も苦しかったと。肺炎像も見受けられましたので、病院の方は、当初からコロナウイルスの感染も視野に入れながら治療はされていたようです。
鑑別診断として、ここに書いていますように、インフルエンザとかマイコプラズマの検査もされておられますので、そういうようなところで、病院としては対応をしてこられたと。それで、疑いがあるので高知市さんの方にも相談をされて、現在に至っています。
現在は、熱はもう少し下がられて座れるような形にもなっておりますので、症状としては改善傾向にあるかもしれませんが、しっかりその辺り、症状のある方にとっては、病院間の移動というのも一つ大変なことですので、きちっと医療機関の方でその辺りを見ていただきたいというふうに思っております。
(高知新聞)
何点かお伺いしたいんですが、分からなければ構いませんが、帰省後の行動であったり、人が多いところに行っているのかどうか、27日以降入院されるまでということになるかと思います。そこを教えてください。
(県健康政策部副部長)
現在ちょっと取りまとめ中ですので、昨日からやはり、入院、転院ということがございますので、やはり患者さんの治療優先で聞き取れる範囲で聞き取っておりますから、今のところは少し、まだここでお話できるようなレベルにまでいっておりません。
(高知新聞)
病院に携わっていると思います。愛宕病院について、元々疑いを認識して視野に入れることでしたら、それを含めてA診療所、B病院の対応であったり、医療機関の関係者の方で、濃厚接触者がいるのかという辺りを教えてください。
(県健康政策部副部長)
A診療所については、これから聴き取りをするような形になると思います。それから、B病院、愛宕病院については、先ほど申しましたように、入院当初からかなり気を付けておられますし、一定の感染症防御の策は取られておりますが、実際、治療をしておられますので、その点については、もう少し病院側と聴き取りをきちっとした上で、濃厚接触者の範囲を定めていかないといけないかと思います。
ただ、やはり救急で入られてER系に入っておられますので、一般外来とかそういうところとは全く別ルートで動かれてますので、その辺りは接触はないというふうには考えております。ですので、私どもとしても、病院の方から相談がありまして、外来を閉鎖するかどうかということについては、そこまでの必要は現時点では認められないと。ただし、救急の受け入れとERに入るようなことについては、分かった時点から休止をしていただいているような状況で、そういうことでご理解をいただいております。
(高知新聞)
それで、分かった時点というのは、陽性が確認された2日以降ということでしょうか。
(県健康政策部副部長)
陽性が確認されたのが真夜中ですので、実質的には今日からということになります。
(記者)
高知市にお伺いしたいんですが、高知市が今日一緒に会見されている理由というのは、これは高知市の病院で確認されたからということでよろしいでしょうか。
(市健康推進担当理事)
はい、高知市の病院で、高知市の病院に入院している方がコロナウイルスが分かったという点と、後は感染症指定医療機関に入院をしてくださいということで、勧告をしているのが高知市保健所であると、この2点で同席をしております。
(記者)
もう一点、知事にお伺いしたいんですが、岡山県は発症者が確認されていないと思います。その中で、現状を発表の可能性があるということでしたが、岡山県から出た可能性もあるでしょうし、高知県から出た可能性もあるということで、これまで、辿れる経緯とかで想定外ということもおっしゃっていましたが、今の現状の局面の認識について危機感等あれば改めて教えてください。
(知事)
確かに今回は、一昨日の話は、いわゆる濃厚接触者の中から感染者が確認をされたということでしたので、全て想定内でしたけれども、そういう意味での今回は想定外、感染経路が特定が容易にできるという状況ではないという意味におきましては、感染経路不明で残念なケースであるという認識がございます。
ただ、何分、先ほど副部長から申し上げましたように、真夜中に陽性が出て確認されたばかりということですので、岡山県ともよくご連絡を取りながら、感染経路の特定に努力をしていかなきゃいかないと思っております。
(記者)
確認ですが、岡山では感染者は確認されてないですが、両方の可能性があるという前提での話をされているということでよろしいですか。
(県健康政策部副部長)
感染は正直分かりませんので、やはり広い観点から、お互い情報交換をしながら対応していくということは必要だと思いますので、どちらとも私自身、まだ判断しかねます。
(高知民報)
今回の愛宕さんとかA診療所だったりとか、第一線のその一般の病院が最初の第一報が来て、それでそこがでてきた話だというふうになって、すごいそこで医療が無理していくみたいな状況が生まれつつあるわけですけれども、そこへの支援策といいますか、そこへの対応というのは何かありますでしょうか。
(県健康政策部副部長)
このような、39度以上で呼吸困難に陥った方を、やはり4日までとか、そういう話は当然できませんので、やはりそこは救急医療機関として、きちっと適切に対応していただきたいと。また、そうしないとやはり患者さんの命にもかかわります。その際には感染症を一応念頭に置いて、熱発などはそういうことがありますので、愛宕病院も当初からそういうことを考えながら、他の患者さんとかに移らないように処置をしていただいてますので、そういうことは現状の救急医療機関でも、ぜひ行っていただきたいと思います。
コロナの感染症の患者さんと、あとインフルエンザ等の患者さんを比べますと、インフルも非常に多うございます。ですので、疑いがあるから診ないということになると、県内の医療が崩壊してまいりますので、きちっとリスクをアセスメントして、感染防御策を取っていただくような、それで県民の医療を守っていただくように、医療関係者の方にもお願いしたいと思います。
(テレビ高知)
A診療所に関してなんですけれども、こちらはコロナの疑いを持たずに受け入れられたということでしょうか。
(県健康政策部副部長)
疑いを持たれたかどうかは、まだ分かりませんけども、除外をするための手段とか、そういうのも多分なかったかもしれません。ちょっと聞いてませんので分かりませんが、ただ、発熱がしたらすぐコロナっていうふうなのは、あまりに短絡的ではないかなと思います。いろんな可能性をみながら症状、それから本人のいろいろ行動をみてから判断をされますので、私自身としては、A診療所の先生の判断が格別おかしいような感じはいたしません。
(テレビ高知)
もう一点、この診療所は今はどういう状況でしょうか、休診されているとか
(県健康政策部副部長)
いえ、現在のところはまだ確認はしてませんけれども、先ほど申しましたように、熱発患者さんとか、そういう方たくさん患者さんいらっしゃいますので、感染症を疑った場合には、待合を別にするとか、そういうような手技は診療所の先生方も取っていただいてると思いますので、そういう防御策をきちっと取ることが、他の患者さんへの感染防止にもなりますので、そういうことで私どもはやっていただいてるというふうに、現時点では理解しております。
(記者)
引き続き恐縮なんですけど、岡山の方ということなんですが、岡山のどちらの自治体の方になのかということと、中央西福祉保健所管内に帰省されたということなんですけど、どちらに帰省されていたのか、
(県健康政策部副部長)
従来から県内は保健所単位、いろいろ聴き取りとかも保健所単位でやってますので、市町村名までは出しておりません。ですので、今回も中央西保健所管内ということでさせていただきたいと思います。県外につきましても、同様の考え方で他県でも原則都道府県名に留まっておりますので、その範囲で留めさせていただきたいと思います。
(記者)
帰省されてたのは、そのご実家ということでよろしい、どちらに帰省されてたんです。
(県健康政策部副部長)
そのあたりは、帰省ですので、ちょっとコメントは差し控えたいと思います。また、あと追々、濃厚接触者の調査などになった段階でいろいろお話できるかもしれませんけども、現時点ではコメントは差し控えさせていただきたいと思います。
(NHK)
まず確認なんですけれども、その帰省のところで濃厚接触者が奥様今一人ということなので、これは奥さんと一緒に帰省をしてたということでいいんでしょうか。
(県健康政策部副部長)
はい。奥様と自家用車で帰ってこられました。高知への公共交通機関の利用はなかったというふうに聞いてます。
(NHK)
あと27日から、その1日から熱が出て症状が見られたということですけれども、その間というのは、この方はずっと例えば帰省して何か家にいたのか、ちょっと行動歴というのはいかがですか。
(県健康政策部副部長)
そのあたりはもう少し調査を進めてから、きちっとリスクも管理して評価をしていきたいと思いますので、現時点ではコメント差し控えさせていただきたいと思います。
(NHK)
最後なんですけれども、その病院に入院されたときに重症であったというのは、重症というのは例えば何か呼吸器をつけていたとか、そして今改善されているということですが、先ほど座れる状態ということですが、今何か話せる状態であるとか何かありますでしょうか。
(県健康政策部副部長)
人工呼吸器をつけたとか、そういうことは聞いておりません。ただ、熱発が非常に高かったのと肺炎像、両肺に肺炎像のレントゲン画像がありましたので、やはりそういうところは従来のケースに比べると明らかに症状が重いということで、そういうような表現にさせていただきました。
(高知新聞)
愛宕病院の治療というのはどのようなものでしょうか。
(県健康政策部副部長)
愛宕病院では、抗生剤投与を主にされてたようです。
(高知新聞)
現在も今も愛宕病院に入院中という理解で構いませんでしょうか。
(県健康政策部副部長)
午後に高知医療センターの方に転院されるというような段階です。ちょっと時間までは、病院同士の受け入れはいろんなことがありますので、予定通りにもいきませんので、午後に転院の予定ということでご了解いただきたいと思います。
(高知新聞)
確認なんですけども、27日からの経過で、それぞれ時間帯をちょっと教えて、何時頃に帰省して、2日であれば何時頃に診療所で診察したのか、それぞれ教えていただいて構いませんでしょうか。
(県健康政策部副部長)
すいません。そこまでまだまとめきれてませんので。
(読売新聞)
ちょっと何点か伺いたいんですが、まず奥様と一緒に自家用車で帰省されてきたということなんですが、帰省したのは無人の家に帰ってきたのか、それともそこに誰かおられるんでしょうか。
(県健康政策部副部長)
濃厚接触者との兼ね合いがありますんで、一定範囲が固まりましたら、次回以降のところでお話しできる範囲でお話しさせていただきたいと思います。
(読売新聞)
誰かいるという
(県健康政策部副部長)
まぁ目的があって帰ってこられましたので。
(読売新聞)
あと、同居の奥様、何歳代でしょうか。
(県健康政策部副部長)
ちょっと待ってください。
(市健康推進担当理事)
いいですか。高知市の方が担当してますが、濃厚接触者の方については人数はお答えしますが、詳しい情報については、PCR陽性となりましたら、また改めてご報告させていただきます。
(読売新聞)
もう1点。2月27日に帰ってこられたということなんですが、それ分かってれば、以前に例えば高知に来て戻ったとか、そういう情報はあるんでしょうか。直近で、1カ月前とかここ2週間、発症から2週間以内に
(県健康政策部副部長)
現時点では把握しておりません。
(RKC)
1点。同居家族の奥様なんですけれど、検査の方は受けてるんでしょうか。
(県健康政策部副部長)
今日真夜中に検査結果が出まして、転院とかいろんなところがありますので、濃厚接触者としての検体の採取というのはお願いしないといけませんけども、現時点ではそこまで至ってないかどうか、まだ確認がとれてません。
(NHK)
すみません。今後の方針で確認なんですけど、高知医療センターもいっぱいになると思うんですけど、これからは軽症の方は入院をちょっと見送るとか、今後の受け入れに対して何か方針があったら教えてください。
(県健康政策部副部長)
やはり感染症病棟を持っておられる高知医療センターは、重症を担っていただかないといけませんので、一定整理をしていかないといけないと思っております。ただ、あの病院には結核病床もございますので一定結核病床の方にも移しながら、それからもう少し数が増えてくると、先日もお話ししましたように、一般の医療機関でご協力いただけるところにも軽症の患者さんは入院していただくような方向になると思います。
(高知新聞)
男性の会社員ということですが、どんな職業でしょうか。
(市健康推進担当理事)
今回の60歳代の男性の方につきましては、就業してる間は症状もございませんので、感染を考える、また濃厚接触者が周りにいるということは考えませんので、会社員というだけの情報でお願いしたいと思います。
(記者)
質問というかお願いなんですけど、今日中にもう少し詳しい状況というのがお分かりになるようでしたら、また後段、説明の場を設けていただきたいということの要請ですが、お答えをいただけますでしょうか。
(県健康政策部副部長)
状況がどれだけ入るか次第ですので、それと他の検査の結果等も出てきましたら、その時点で少し考えさせていただきたいと思います。
(記者)
ちょっと当然その時間等の都合がありますけれども、これまでのちょっと会見のそのご理由というか情報の伝え方からするとなかなかまだ分からないことが多いんで、報道するにあたってももう少し聞いた方がいいと思いますんで、できるだけお願いしたいと思います。
(知事)
できる限りさせていただきます。
(司会)
それでよろしいですか。
(高知新聞)
知事が不当な偏見だったり、差別、誹謗中傷あってはならないとおっしゃいましたけども、現時点何か、今回報道された関係者の方ないしはその周辺でそういう被害に遭われてることがある
(知事)
もうちょっと大きな声でお願いできますか。
(司会)
ごめんなさい。もう少し大きい声でお願いします。
(記者)
不当なその偏見だったり、差別だったり誹謗中傷というところで、現時点で実際に被害に遭われてるっていうのはあるんでしょうか。
(知事)
これもまた個人の特定に至ってはいけないので、どなたがとは申しませんが、今までこうした形で医療機関ですとか学校の実名を公表するに関しましては、ご本人であったりご家族であったりですね、あるいは関係機関の経営の責任のある方なり、そうした方々とお話をしてご相談をして、ぜひ実名の公表にご承諾をいただいて、ご協力をくださいとお願いをしてまいりました。そうした方々の中からやはり風評被害的なというのも含めまして、いろんな自分の周辺に知り合いの方から心ない言葉が投げ掛けられたとか、自分で想定をしていたといいますか、県をいわば信じて、そういう目には遭わないと、守ってもらえるという前提で実名の公表を承諾したのに、必ずしもそうでなかったということで、かなり強いお叱りがあったのが事実でございまして、これはこの機会にぜひ皆さんにお願いをしたいということで、先ほど申し上げた次第です。
(記者)
3月4日の判定保留について、どういうことか教えていただいて構いませんでしょうか。
(県健康政策部副部長)
検査をやった場合、菌量が、ウイルス量が少なかったりとかいろんなことで、陽性か陰性か判定し難いときがありますので、そのときにはやはり再度検査をするという意味で、今回5日の日に回させていただいたということです。
(記者)
理由としてはウイルス量が少ないため判定保留ということに
(県健康政策部副部長)
そうです。明らかに陰性とも言い難いし、決定し難いし、陽性とも決定し難いと。かといって、あいまいな評価をするわけにいきませんので、再検査をさせていただいたということです。
(司会)
よろしいですか。では、恐縮です。細かい質問等については、引き続き残って事務方がご説明を申し上げますので、そこで全てご質問は対応させていただきますので、ご理解をいただけますようお願いいたします。
では、知事コメントを述べさせていただきたいと思いますので、では、知事からコメントをお願いいたします。
(知事)
それでは、資料は横長の2枚物の高知県における新型コロナウイルス感染症対策、このペーパーの概略をちょっとご説明をさせていただければと思います。
先ほど申しましたように、県内でまた新たな感染者が確認をされたということがございます。こうした形で感染が相次いでおりますし、また、経済面あるいは観光面でもですね非常にキャンセルが相次ぐ、あるいは収入が減るというようなことで、厳しい状況になっているという声を県民の皆さまあるいは事業者の皆さま、たくさんの方からお聞きをしております。そういう意味で、県民の皆さま、事業者の皆さま、非常に不安に思われているという状況だと我々も受け止めておりまして、こうした不安な気持ちを少しでも解消したい、軽減をしたいという思いで、県もいろんな対策をいわば断続的に五月雨的に打っておりますけれども、全体像をまとめて県民の皆さまにお示しをする。今何をやっていて、今後何をやろうとしているのかということをご説明をする機会、今までなかったものですから、本日夜に行います対策本部会議で正式にまとめる段取りでございますけれども、その概略につきまして、この時点で簡単にご紹介をさせていただきたいということで、今資料をお配りさせていただいております。
主なものをかいつまんでご覧いただきたいと思います。3本柱がありまして、一つ目が感染予防・感染防止対策の柱です。もう既に実施しているもの、実施済みのものにつきましては、一番上の丸の対策本部の設置、これで全庁的な対策をとっております。そして、三つ目の丸にありますウイルス検査体制の強化、これも議会でも答弁をいたしまして、上に書いてあるような状況で増強を図っております。また、一昨日もご質問をいただきました感染症の指定医療機関におけます患者の受け入れ病床、現状11床がマックスになっております、県内2機関しかございませんので。これを結核病床の使い回しなどで、今のところ23床程度までは拡大できるというめどが立ったということでございます。それから、県の県立学校の臨時休校、あるいは市町村立・私立学校への要請といったところが主なものでございます。
そして、その下にあります実施予定、検討中の主なものといたしましては、国との連携によりまして、二つ目の丸にあります休校中の放課後児童クラブ等の臨時開設に伴いまして、財政負担が増えるということに対しましての支援をしていくということを、これは国の方とも連携をとりながら検討していくということになってございます。
それから、大きな2本目の柱が情報発信・相談体制の整備でございまして、一番最初の丸が、いわゆる健康面に関する相談センターをいち早く設置をいたしましたけども、三つ目の丸にありますように、今月3日にはこういった健康面以外の例えば経済面ですとか一般的な生活面ですとか、そういったことに関しますよろず相談的な、広い意味での相談窓口を相談ダイヤルとして設置をしたということがございます。
次のページをお願いいたします。上の方は相談体制の続きでございます。
大きな3本目の柱が経済影響への対策ということでございます。実施済み・実施中の二つ目の丸をご覧いただきますと、今回の感染の拡大の影響によりまして、お仕事を休まざるを得なくなったと。そのことによって収入が減少する方、特に所得の低い方ということになりますけれども、生活福祉資金の貸し付け、そしていわゆる一人親の家庭については母子父子寡婦福祉資金の貸し付け、こういったもので対応いたしておりますし、また県の中小企業向けの制度融資も右上に書いておりますように、年度内に100億円以上の融資枠を確保しておりますし、またこの次に書いてあります保証付融資の保証対象企業の拡大、これは簡単に言いますと、保証料の負担部分が軽減されてこういった融資を受けられる業種が拡大をされた。これは国の措置に連動してということになりますが、従前は旅行業だけでしたけれども、最近特に宿泊のキャンセルが多くて苦境に立っておられるという宿泊業、あるいは飲食も同じような状況だと思いますが飲食業、こういった特に今苦しんでおられる業種などの40業種を追加をして、保証料なしでこういった融資を受けられるという体制を整えたというのが今日でございます。
それから、実施予定または検討中といたしまして、二つ目の丸でございますが、先ほど申しました県の制度融資も、さらに要件を緩和をするなどしまして拡充をするということを今鋭意検討中でございますし、また、四つ目の丸にあります雇用調整助成金の特例措置、これも国との連携施策でございますが、これも今検討中ということでございます。さらに、事態収束後の対応。やや気が早いと思われるかもしれませんが、こうしたものの検討も着手をしようと。これはもう県単独の施策も含めてになりますが、県産品の国内外向けのプロモーション、それから観光の回復に向けました緊急対策事業、一種高知県もかなり感染者が拡大をしているというのは事実ではありますので、一種の風評被害的なものもある意味想定されるということもありまして、この収束後の挽回に向けて、てこ入れを県単独の施策も含めて検討していこうということで、検討を始めているという状態でございます。
下に書いてありますように、今後とも高知市を初めといたしまして、関係の方々と連携を密にして対策を実施してまいりますし、国の方も緊急経済対策、これを10日をめどでまとめられるというふうに聞いておりますので、これも状況もよく踏まえまして、また国の関係省庁とも連携を密にしまして、必要な対策をしっかりととってまいりたいというふうに思います。
全体通じまして、県民の皆さまの健康・生活を守る、そして県の経済のダメージを最小限に食い止めるというために、あらゆる手を打っていこうというスタンスで臨んでまいります。県の予算的にも、規定の既に計上しております予算で対応できる部分をまずやってまいりますし、必要なものについては、さらにこの検討して具体化をし必要な措置を検討してまいります。
また経済対策につきましては、先ほど申しましたように国の対策とも連動をし、また連絡をとりながら、しっかりと拡充を図っていきたいと思っております。そうした国の対策が固まってくるにつれてのこの対策の全体の県の対策のバージョンアップも当然出てまいりますので、そうしたものはまたしかるべき時期にまとめて、皆さまにご報告をさせていただきたいというふうに思います。
そうした形で高知市さんあるいは関係機関としっかり連携をとりまして、県民の皆さんの不安解消に向けまして、県としてできる限りの対応をとってまいります。皆さまのご協力をぜひよろしくお願いいたします。以上でございます。
(司会)
1点だけ、ちょっと知事に対する事務方のレクで間違っていた事項があると、数字だったのでお伝えします。資料2ページ目の3番、経済影響対策の上の実施または実施中の対策の丸の四つ目、保証付融資の保証対象企業の拡大等に関しまして、保証料に関しまして、減少する、保証料を下げるというような形で必ずしもタダ、ゼロになるというものではないケースもあるというようなことですので、その点、情報を事務方として補正をさせていただきます。
冒頭、私の方から申し上げましたけども、本日本部会議を県庁の方で開催します。投げ込みは正式にさせていただきますけれども、時間については開始の情報等確認しまして、19時半で開催するということを決めておるということですので、ぜひ皆さま方ご出席いただければと思います。その際に各部局それからちょっと状況によっては、何らかのぶら下がり等の情報があれば、少しでもご対応させていただくようにしたいと思っておりますので、またよろしくお願いいたします。
では、これにて県・市合同の記者会見を終了させていただきたいと思います。皆さま、ご協力ありがとうございました。