令和3年4月28日 知事の記者会見

公開日 2021年08月06日

新型コロナウィルスの県内の感染状況と政府の対応について
 2020年国勢調査の高知県人口速報値について
 ワクチン接種について①
 デジタル化について
 ワクチン接種について②
 重症者の病床確保について
 濃厚接触者の定義について
 今年のよさこい祭り中止について
 ワクチン接種について③
 ワクチン接種について④
 高知観光トク割キャンペーンについて①
 高知観光トク割キャンペーンについて②
 新型コロナウィルス感染拡大の認識について
 GW期間中の県外からの往来について

 

(司会)
 ただ今から、知事定例記者会見を始めさせていただきます。早速ですが、幹事社からの質問をお願いします。

新型コロナウィルスの県内の感染状況と政府の対応について
(大山・高知新聞記者)
 幹事社から2問質問させていただきます。
 一つ目は、新型コロナウイルスについてです。県内でも感染が増えてきていますが、四国の他県を含めて全国的に感染が広がっています。県内の現状の感染状況をどんなふうに捉えていらっしゃるか。もう1点、緊急事態宣言の地域も出るなど、全国的に感染が広がっています。その中で、政府の対応をどう捉えているのか。併せて、政府に注文する点があるのかを教えてください。

(知事)
 まず、県内の感染状況についてであります。全国的な状況は、今月25日から東京、そして関西圏の4都府県を対象に3度目の緊急事態宣言が出されたということになっておりますし、お隣の愛媛県を含めまして、まん延防止等重点措置が取られているというようなことがありまして、残念なことですけれども全国的な感染拡大に歯止めがかからない状況の中で、今週に入ったという状況だと考えています。
 本県におきましても、ちょうど昨日27日には、1日当たりの新規感染者数が14人ほどとなりまして、3か月ぶりに2桁となりました。十分に警戒をしていただく必要があるという状況にますますなっていくと考えております。因みに本日は、7人の感染確認ということでございまして、一気に一本調子に増えていくということにはなっておりませんけれども、やはり高水準で新規の感染確認が続いているということだと思います。
 その特色的な部分といたしまして、一つには変異株への入れ替わりということが指摘できると思います。直近でいいますと8割から9割ぐらいが県内でも変異株に置き換わっているということでございまして、そうした中で、全国的な特徴ともいわれております若年層の方にも感染がしやすい、感染力が高いということを裏付けるかのように、ここ数日も認定こども園の園児さんですとか、高等学校の生徒さん、クラスターが発生するというようなことで、若年層への感染事例も目立っているということであります。
 そういう意味で県民の皆さんに、従来のウイルスと比べて、特に若年層の方が感染しにくいという従来株について言われていたような傾向は必ずしも当てはまらないということを念頭においていただいて、十分警戒をしていただく必要があるんじゃないかという点が1点ございます。
 また、もう一つは、ここ1、2週間の感染者の数もそうでありますけど、内訳を見ますとジリジリと感染経路不明の方の数が増えてきているという傾向にあるということに、私自身は警戒感を強く持っております。こうした傾向が続いていきますと、再び本県で感染が急拡大をするということになってもおかしくないということだと思います。先ほど申しました変異株が主流になっているということも含めて考えましたときに、そういう意味で決して油断はできない状況にあると考えておりますので、県民の皆さんに、一つは基本的な感染防止対策の徹底、マスク、手洗い、3密回避。あるいは会食についても、現状であれば可能な範囲で規模の縮小、あるいは時間の短縮をしていただく。こういったことについてご協力を続いてお願いしたいと思います。また全国的に拡大しております地域、緊急事態宣言の対象地域ですとか、まん延防止等重点措置の対象地域、こういったところとの往来は、必要最小限に留めていただくということも改めてお願いをしたいと考えています。
 それから2点目が、政府の対応についてどう捉えているのかということでございます。政府の方の動きとしましては、今週の初め、25日から特に大型連休を含む17日間に短期集中をして強力な感染防止対策を取っていくという観点から、全国の第一波のときを上回るような厳しい措置を、東京あるいは関西圏の4都府県に対して講じていくというような対応を取られていると承知しております。いわゆる、まん延防止重点措置の取り組みも含めて、多分この連休で、今までの増加のトレンドに歯止めをかけたいという強い思いが政府の措置に表れていると思っています。
 そうした中で、政府に対する注文をする点があるかということに関して申しますと、やはり第一には、ワクチンの高齢者等への接種、これをスムーズに進めていくために、国の方から大きな方針は示されておりますから一時期よりは、ある程度方向性は見えてきておりますけれども、特に我々地方団体、県、市町村レベルに具体的にいつ、どれだけのワクチンを配分をし、配備をしていくか。配送していくかというところの具体的な見通しを、極力早く示していただきたいということであります。今、申し上げましたような全国の感染状況の中で、国民の皆さんあるいは県民の皆さんの、恐らくお気持ちとしては、ワクチンはある程度目途は高齢者の方には立ってきた中で、ワクチンの接種までどう持ちこたえていくか。そこにどうつないでいくかというところが、収束に向けての大きな関心事、ポイントになっているということだと思いますが、市町村といろいろやり取りをしている中で、具体的なワクチンの配送、配備の予定を早く示していただかないと、住民の皆さんの予約を取る作業をするにしても、何人予約を受け付けていいのか、そういうところの作業ができない。また、医療従事者の確保が具体的に進められないということは、かねてからそういった苦情といいますか、要請を受けているわけでありまして、その点、改めて国に対しても強く伝えて、事態の収束に向けての道筋を示していくという意味においても、ワクチンの接種の具体的な計画、そのための配備、配送の計画を早期提示ということを強く求めたいと思います。
 また2点目は、様々な経済影響の対策でありますけれども、今回3度目の緊急事態宣言ということもありまして、全国的には経済影響も、特に直接に休業とか営業時間短縮の対象となった業種はもとよりでありますけれども、関連します観光、交通関連の事業者、あるいは食材を納入をしていく事業者の皆さん、あるいは農林水産業等々、幅広い業種において影響を受けていくということでありますので、緊急事態宣言の対象になったようなところ、あるいはまん延防止等の重点措置の対象になっている地域は、政府の方も制度的にかなり手厚い手当を考えておられるということでありますが、そうした対象地域以外、本県などのような地域も含めて、影響をしっかりと理解をし、把握をしていただいて支援措置を講じていただくということを改めて求めたいと思っております。

2020年国勢調査の高知県人口速報値について
(大山・高知新聞記者)
 2点目ですが、国勢調査の結果についてお伺いします。先日、2020年の国勢調査の結果の速報値が発表されて、県内では国勢調査ベースでは初めての70万人を切りました。予想された結果ですが、人口の減少率を見ると過去最大になっています。自然減というのは、高齢化の関係でやむを得ない状況だと思いますが、社会増減についても産振計画の均衡の目標を先送りするなど楽観はできない状況です。大台を割り込んだ人口と過去最大となった人口減少率を改めてどう受け止められているのかを教えてください。

(知事)
 本県の人口が70万人の大台を割り込んだ、あるいは5年間の減少率も過去最大となっている。、このこと自身は大変残念な結果、統計の結果でありますからそれはそれとして受け止めなければなりませんが、結果自身は残念な結果ということだと受け止めております。ただ、本県の年齢別人口構成からしますと65歳以上の高齢者の方々が、14歳以下の年少者の方の倍以上の数がおられるという、人口ピラミッドが頭でっかちの構造になっていることから、これを前提にしますといわゆる自然減というものは、今後も避けられないということだと思っております。また、今回も5年間で減少した中で、大まかな分析でいいますと8割近くは自然減によるものということでありますから、そのこと自身は、ある意味覚悟しておった水準であるし、対策をとにかく取っていくということが大事だということだと思います。
 そうした中で対策といたしましては、自然減というのは、ある意味、例えば極端に出生率を飛躍的に増やしても、すぐにはなかなか効果が生まれてこないということでありますから、社会増減の均衡というところを大きな目標として、本県の場合、産業振興計画なり、まち・ひと・しごと創生総合戦略で取り組んでまいっております。この点も残念ながら、これは本県に限りません、全国的に首都圏との間での社会増減の均衡を目指していくというのは、これは国全体としての目指す方向でもありましたが、そこが達成ができておらずに、期限を繰り延べをしているということはおっしゃるとおりでありますが、ごく最近では、令和2年度でいいますと、これはコロナの影響もありますけれども、そういう一時的な要因もありますが、本県の社会増減も今まで年間、大体2000人程度の社会減だったのが、半減程度まで縮小しています。
 これはどちらかというと、ただ東京圏の吸収力が令和2年度に関していえば、コロナの影響もあってかつてほど強くなくなったと、むしろそう分析をした方が妥当ではないかというようなことがございますけども、いずれにしても社会増減の均衡を目指していく。そのための若者にとって魅力のある仕事をつくっていくということ。そして、ライフステージに応じました、子育て、もちろん最初の出会いと結婚、そして妊娠、出産、子育てに至りますようなステージにおいた支援をさらに強化していく。こういった対策を取って、自然減の方も少しでも減少に歯止めをかけていくということを地道に進めていくということが、求められる対策ではないかと考えていますし、その点をしっかりと進めてまいりたいと考えています。

(司会)
 それでは、各社からの質疑に移らせていただきます。質問をされる方は、挙手をして社名とお名前を発言していただいてから、質問をお願いいたします。

ワクチン接種について①
(清野・朝日新聞記者)
 高齢者のワクチンの話なんですけど、いよいよ始まりましたけれども、高知県の特徴としまして、四国の中でも県土が広くて人口が少ない、人口密度が低いという特徴があるんですけれども、中山間地といいますか、山岳部に人が偏在して住んでいるような箇所があると思いますが、そういうところで高齢者の移動手段がないような場所に人がいると思うんですけど、そういう人たちにどうすればワクチンが早くちゃんと接種するかという課題もあるかと思うんですが、その辺は知事としてどうご覧になっているのかということと、それプラス各自治体に対して、県がそのことについてサポートする用意があるのかどうか。その辺りをお伺いしたいんですけど。

(知事)
 中山間地域は、非常に人口が点在をしているということもありますので、そういう意味では、より具体的な対応策としては、恐らく多くの中山間地域の市町村の場合は、接種の会場を設定をして、そちらに高齢者の方に集まっていただいて接種をするということを軸にして、対策を考えておられる市町村もあろうかということだと思います。そうした中で、特に移動手段としては、例えば移動用のバスを仕立てて、高齢者の方々が接種の会場に集まりやすいような支援をする、といったような方法も講じられているような市町村もあるとお聞きをしておりますし、一概にバスということにはならないかもしれませんけれども、そういったいろんな手段も含めて市町村におきまして、いろんな形で、地域の状況に応じて計画を立て、実施していただくようにしていただいているところだと考えています。
 県の方も、各市町村の方に対しての直接のサポートは、県福祉保健所でありますとか、あるいは地域の防災担当ですとか、そういったところを窓口にご相談に応じさせていただいておりますので、市町村とご相談をさせていただく中で、県の方にもこういった応援をというものにつきましては、真摯にご相談に応じまして、可能な支援はできる限り講じてまいりたいと考えております。

デジタル化について
(古谷・読売新聞記者)
 今高齢者のワクチン接種の予約が始まってる中で、高知市も、なかなかウェブとかでの予約が難しいと、そういう高齢者の声も随分挙がってるんですけれども、この部分はコロナ対策として、知事が常々おっしゃってるデジタル化とは、ちょっと相反する面もあると思うんですけれども、この接種をめぐって、なかなか高齢者に対してデジタル化の難しい面も見えてきたように思うんですけれども、その辺り知事のお考えをお伺いしたいんですが。

(知事)
 今回特に高齢者の方々を対象ということもあって、そういう意味では、デジタル化に関しましても、一般的にデジタルデバイドといわれる、デジタル化の技術に関して、なかなかフォローしたり、付いていくことが難しい方々が、高齢者の方が多いということだと思いますから、そういった方々が対象のワクチンの接種という場面で、この問題が出てきているというところが、ある意味、非常に厳しい形でこの問題が表面化しているということではないかと考えております。ただ、特に接種についての記録のフォローアップですとか、そういったことを考えました場合に、やはりデジタル技術を使って、あるいはマイナンバーも活用して、しっかりその後をフォローしていくという体制を組むということは、その後の接種記録の活用の関連性といったところも含めて、必要不可欠だと思いますから、デジタル技術を使っていくということは、この接種の場面でもぜひとも必要だと思っております。
 ただ、そうした中で、今直面しておりました予約における、必ずしもスマートフォンとかパソコンがお使いになれないという方々への対応ということだと思いますから、これは順次進めていくということで、ご理解いただくしかない問題かなと思いますが、そういった手段ができない方に関しまして、電話であったり、あるいはデジタル化が進んできている中でということだと思いますけれども、高知市さんなんかも当初考えられておりました、来庁していただいて支援をするといった方法なんかも含めまして、全体が進んでいく中で、進捗状況を見ながら必要な支援を検討していただくというような対応をしていただくしかない問題ではないかなというふうに考えております。

ワクチン接種について②
(古谷・読売新聞記者)
 こうした中で、予約状況のトラブルが発生している中で、最終的に全高齢者にはワクチン接種を終える目標というのは、改めてお伺いしますが、今のところはどんな対応をするように動いていらっしゃいますか。

(知事)
 その点は政府の方も、国の方もやっと政府としての旗を掲げたところだと思ってまして、先週の末だったと思いますけれども、菅総理が政府全体として、政府として国として、国全体で高齢者への接種をなんとか7月中を目標に終えるように努力をしたいと、全力を尽くしたいという表明をされたということだと考えています。
 この点から国の方からもご要請もありまして、私どもも各市町村に対して、改めて菅総理のお考えもお伝えをし、もちろん具体的には医療従事者の確保ですとか会場の確保、いろいろ問題はあるわけでありますが、まずは目標として、この7月中の希望される高齢者の方々には接種を終えるということを目指して、必要な準備を進めていただきたいということで呼びかけをいたしておりますし、今までのところの感触としましては、多くの市町村で、国としてそうした方針で臨みたいということであれば、それに呼応して努力をしていきたいというような考え方で対応いただけるのではないか、一部の市町村については、やはり具体的な会場の確保ですとか医療従事者の確保といった案件について、自信が持てないというご意見もお聞きしておりますので、そういったご意見には私どもも真摯に寄り添って、県としても必要な支援をしっかりとして、何とかこの7月中に希望される高齢者の方に行き渡るということを目指して、最大限の努力をしていきたいと考えています。

重症者の病床確保について
(姫野 テレビ高知記者)
 病床の確保についてお考えをお聞きしたいんですけれども、昨日現在の発表で、病床の確保率の重症者用の即応病床の占有率が16.7%ということだったと思うんですけれども、この重症者用の占有率について、現状の知事の受け止めと今後感染がもし拡大したとして、重症者病床の協力医療機関の拡大というのは、現段階でどこかラインといいますか、目安というのがあるのでしょうか、教えてください。

(知事)
 重症者用の病床につきましては、特に今までの第3波までのところでは、基本的に高知医療センターで集中して、特化をして、一元化をして対応していただくという体制で行ってまいりましたし、まずはいろんな医療資源の集中を行った方が、全体として効率的な対応が期待できるという側面もありますので、高知医療センター中心にまずは対応いただくということだと思いますが、また同時に、第3波のときはそこでもうぎりぎりまで医療センターに頑張っていただいたということでありました。あと一歩という状況になれば、高知医療センター自身もう限界を超えつつあったということでありますから、その際の反省も踏まえまして、県も間に立ちまして、具体的には高知大学の医学部の附属病院、それから近森病院、こういったところが今その即応病床として想定をされているところでありますから、ただいま申し上げましたような順番で、医療センターの方で限界がもう来たという判断になれば、高知大学の医学部の附属病院、さらには近森病院、こういったところにも協力をいただきながら、何とかさばいていくという大きな方針のもとで、関係の医療機関にご協力をお願いしているところであります。

濃厚接触者の定義について
(姫野・テレビ高知記者)
 少し話が変わるんですけれども、濃厚接触者の定義といいますか、それについてちょっとお考え聞きたいんですけれども、高知県でもこれまで高齢者施設ですとか介護施設とかですと、濃厚という言葉ではなく接触者というような形で幅広く検査をされてきたと思います。ただ、先日の例えば南高校の県外遠征の件では、参加校の生徒さんとかは濃厚に当たらないというような判断もあったかと思うんですけれども、変異ウイルスの割合が高くなって、その感染力が強くなっているというふうに言われている中で、この濃厚接触者の定義のあり方っていうのについて、知事、何かお考えありましたらお願いします。

(知事)
 最終的に今回の事案については、もう高知市の保健所の方でもうご判断されたということだと思いますから、余り立ち入りすぎたコメントもできないところだとは思いますが、おっしゃいますようにその濃厚接触者の、一般的に私自身もいろんな過程で報告受けておりますのは、マスクを着用して接しているということであれば濃厚接触者には、正しくマスクを着用して対応していれば当たらないという形で整理をされて、ただ、その場合でもお願いをしてますのは、無症状、それでも濃厚接触者になったというような方は無症状でも積極的に検査をお願いをすると。その結果、当初は無症状で陰性であったけれども、数日後に症状が出てきて、改めて検査をしたら陽性というケースも、昨今結構たくさん出ているのではないかというふうに思っています。
 一つには、これは保健所の体制、限られた体制の中で、仕事の優先順位をつけていく、検査の優先順位をつけていくというために、いわゆる濃厚接触者、感染の蓋然性が相対的に高い方を優先して、先行的に検査をしていくというところのための概念整理であるという側面があると思いますので、そこを一概に否定できないとは思いますが、今まさしくご質問ありましたように、この変異株の感染拡大が、感染が主流になってきているという中で、関係者の皆さん、非常にご不安も大きいということだと思いますので、今回のその高校のクラスターに関しまして、私の方からも指示をいたしましたのは、市の保健所の方がいろんな処理能力との関係の優先判断で濃厚接触者とはしない、できないというような方々であっても、例えばその大会の対戦相手に決まった学校の生徒さん、関係者等でご希望があれば、ある程度簡便なPCRの検査等々のいわゆる代替的な手段であっても、これは市、県教委の方でキットを持っておればそれを配付をしてあげるとか、私立学校になると経費面での支援をお約束をして、私立学校での対応をしていただくというような対応をお願いすべく、できる限り当事者のご希望にも応じられるような形で検査を行うということを、県としても応援をしていくと、支援をしていくということが必要だと考えまして、そうした指示をして対応しているというところです。

今年のよさこい祭り中止について
(林・NHK記者)
 よさこい祭りについて伺いたいんですけども、今年、祭り自体が中止となり、それに対する受け止めと、加えて代替イベントへの期待などがあれば、教えていただきたいと思います。

(知事)
 よさこい祭りが結果として2年続けて中止、本体としては中止ということになったのは、そのこと自身は残念でありますけれども、関係者の皆さまが何とか感染防止対策を徹底をして、このよさこい祭りを未来へ、次へつないでいくというために何ができるかということを一生懸命考えていただいた結果として、代替的なイベントを高知市の陸上競技場で行うという方針を決定をされたということだと思いますので、その意味でこの決定には非常に敬意を表したいと思いますし、県としても今から具体的にはいろいろとご相談をさせていただいて、できる限りの支援をさせていただきたいと思います。
 そうした中で、振興会の幹部の方々のコメント、ご議論の中にもあったと思いますけれども、感染状況との関係で大会本体を実施できないのはやむを得ないとしても、ただいま申し上げましたけれども2年続けて中止ということになるということで、今から先へこのよさこい祭りを受け継いでいく、つないでいくというところに差し障りがあってはいけないと、そこをきっちりと未来へつないでいくためにもこのイベントはやり遂げたいという思いで、今回の決定に至られたというふうに私も側聞をしておりまして、その思いはほんとに大事にしていかなきゃいけないと思いますし、県としてもできる限りの応援をしていかなければいけないと考えているところです。

ワクチン接種について③
(阿部・読売新聞記者)
 高知市などでワクチン接種のトラブルが相次いでいますが、その要因というのをどのように見ておられるのか、またワクチン接種の例えばシステム上に問題があるんであれば、国とか県がどうしていくべきなのかということを教えてください。

(知事)
 ワクチン接種といいますか、恐らく予約の部分ということだろうというふうに思います。その点は後付けということになるのかもしれませんけれども、いろいろ報道等でお聞きをする限りでは、やはり高齢者の方々が市町村でいろいろな想定をして準備をしていただいた想定以上に、このワクチン接種、早期に接種を受けたいというご希望が強くて、なかなか予約を一定の数を想定をして準備をしても、それをはるかに上回る予約の申し込みがあった中で、システムのキャパシティを超えてしまって対応ができないといったような事例が、目立っているということではないかと思います。
 後知恵的にはなりますが、こうした事例が各地で出ているということを見ますと、一つはもう少し年齢層をさらに高齢、65歳以上からいきなりスタートではなくて、例えば80以上とか75以上とか、より高いところから順次切り取って対象としていくとか、母数をもう少し絞る方法もあり得たんじゃないかというようなことは、後知恵としては私自身も考えなかったわけではありませんけれども、こういう形で進んできておりますので、ぜひそれぞれトラブルが起きている病院等も市町村でもしっかり分析をいただいた上で、大きなワクチン接種の国の方としての見通しは立ってきているということでありますから、そうした中で多少、例えば1週間2週間あるいは数週間のずれはありましても、ワクチンさえ順調に潤沢に国から供給がされるということで、今想定されている5月の中旬の2週間のペースで入ってくれば、ワクチンが入ってくるということについては心配はなくなったようでございますから、そこは一面では県民の皆さん、住民の皆さんにもある意味冷静にお考えをいただいて、何とかスムーズに予約の設定、そして接種の実施というところにつながっていってもらいたいと考えているところであります。

ワクチン接種について④
(阿部・読売新聞記者)
 今、母数を絞るというのは一つのアイデアだなと思ったんですけど、これから一般の接種とかでも同じようなことが起こる可能性もあるんですけど、そういう意味では一般の接種に向けても、今後考えていかなきゃいけないと考えてるんでしょうか。

(知事)
 まだ具体的に一般の方々の接種についてというところまで、私自身は十分に頭が回っておりませんが、一般の方々の場合、まず基礎疾患のある方を優先してというのが国の大きな考え方だと思います。そういった中でもできるだけ初期に余りに多くの方が集中をされるとすると、システムトラブルの要因になりかねないということは、今回図らずも実証されたということだと思いますから、私自身は何らかの工夫で、特に最初の負荷がかかるところのボリュームをできるだけ減らしていくと、平準化をしていくというところの工夫は考える方が賢明ではないかなという思いは持っております。

 高知観光トク割キャンペーンについて①
(中田・高知民報記者)
(記者)

 県内旅行の割引キャンペーンですけれども、今患者さんが現在も増えている中で不安視する声も聞こえてきまして、さらに追加ということらしいですけれども、そこは県民にメッセージとして逆行しないかということをちょっとお聞きします。

(知事)
 これはあくまで国の方の大きな枠組みに沿ってやりますけれども、いわゆる感染のステージが国の分科会の基準でステージⅡ相当以下ですね、県でいえば、いわゆる特別警戒レベル以下であるということを前提にして組み立てるということでありますから、おっしゃいましたように、警戒が必要な状況でありますし、感染者がじりじり増えているということに注視はしておりますけれども、想定をしている範囲内の感染状況ということであれば、この連休について、ただいま申し上げましたように、なかなか県外という感染が拡大している地域に出ていただくということは必要最小限にしていただきたい、できれば避けていただきたいという状況でありますから、県内で行楽等、旅行をお考えの方は県内で、県内の事業者の支援になるという形でお願いをしたいということを後押しをするということは、感染状況が許せば行っていきたいという考えは変わっておりません。

高知観光トク割キャンペーンについて②
(中田・高知民報記者)
 じゃあ特別警戒にならなければ、逆に言えばやめないということですか。

(知事)
 一つの大きな目安はそういうことだと思いますし、特別警戒の判断も個別の指標ということではなくて、国も総合的な判断をしていくということでありますから、大きくいって、そこの特別警戒という総合判断とこのキャンペーンですね、見合わせというところは、基本的には連動して考えるということだと考えています。

新型コロナウィルス感染拡大の認識について
(大山・高知新聞記者)
(記者)

 コロナについて、すみません、補足的にちょっとお伺いしたいんですが、県内の感染状況というのは、先ほど知事、一本調子ではないが高水準ということでしたけど、第4波についてはどんなふうに、入っているのか、手前なのか、どんなふうに捉えられてますか。
(知事)
 これはちょっと難しい問題だと思います。ある意味でいろんな経過がひと通り収束までいったところの中で、振り返ってどう評価するかという問題もあるのかなというふうに思います。と申しますのは、感染者の拡大がじりじりと進んでいるという状況ではありますから、このこと自身は何ら否定をしませんが、これを第4波という形で呼ぶのか、全国的にはもうそういう感覚になってると思いますが、あるいは第3波のいわゆる燃え残りが再燃したというふうに評価するのか、ここはかなり専門的な判断をすべき局面じゃないかなというふうに思いますから、第3波一定収束というか下向きになった後、再拡大をしているという大きな流れの中にあるという認識はありますが、それを第4波という形で呼ぶかどうかというところまで、まだ確立して、県内でどちらというようなところまではまだいってないんじゃないかというような判断をしています。

GW期間中の県外からの往来について
(大山・高知新聞記者)
 もう1点、県外の方との往来についてなんですけど、他県の知事を見ると、大型連休中に帰省を含めて、不要不急の来県を控えるように発信するという知事も増えてきていると思います。知事の今回の大型連休に対する県外の方の来県に対する発信はどんなふうにされるか、改めて教えてください。

(知事)
 県外の方には、この県のメッセージとしてもお出ししておりますのは、それぞれのお住まいの都道府県の知事が出しておられるメッセージ、これに従って対応をお願いしますということでありますが、エッセンスのところを申し上げますと、例えば緊急事態宣言ですとかまん延防止等の重点措置、こういった感染がかなり拡大している地域においては、そもそも地域の中であっても外出は不要不急のものは自粛してください。それから当然でありますが、県境を越えるような移動は極力避けてくださいというメッセージを出されていると思いますから、そういった地域の方々についてはそういった方向での対応をぜひお願いしたいと思います。

(司会)
 皆さま、申し訳ございません。予定の時間を過ぎております。これで終わらせていただいてよろしいでしょうか。よろしいでしょうか。
ありがとうございました。
 それでは、以上をもちまして記者会見を終わらせていただきます。今日は皆さまどうもありがとうございました。

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