公開日 2024年08月13日
更新日 2024年08月19日
1 「とさとさ」のオープンから1週間の所感と今後の展望について
2 政治家にとっての政治資金パーティの意義や必要性について
3 よさこい祭りなど、真昼のイベントに対する熱中症の懸念について
4 県立美術館所蔵作品に贋作の可能性が高い作品が見つかったことについて①
5 県立美術館所蔵作品に贋作の可能性が高い作品が見つかったことについて②
6 高知県民俗芸能等担い手支援事業について①
7 高知県民俗芸能等担い手支援事業について②
8 福井県で開催された全国知事会議の意義について
9 都知事選挙でのポスター問題に関する高知県独自の対応について
10 兵庫県知事に関する一連の報道への受け止めについて
11 パリ五輪レスリング出場の櫻井・清岡選手への期待について
12 すくも湾漁協等の組合員資格問題について
13 兵庫県知事の大阪府財政課長時代の印象について
14 真夏のイベントの開催時間の変更について
(司会)
ただ今から知事記者会見を始めます。まず、幹事社質問をお願いします。
「とさとさ」のオープンから1週間の所感と今後の展望について
(三木・さんさんテレビ記者)
関西アンテナショップの「とさとさ」についてお伺いします。
先月31日にKITTE大阪の中に「SUPER LOCAL SHOPとさとさ」がオープンしました。県が掲げる関西戦略の肝ともいえるアンテナショップで、開店当日は一時制限をかけるほどの大盛況となり、知事も店頭に立ち、アピールをしていらっしゃいました。オープンから1週間の実績や所感、今後の展望をお聞かせください。
(知事)
お話がありましたように、関西のアンテナショップ「SUPER LOCAL SHOPとさとさ」が先月29日の内覧会及びプレオープンをしたということから数えますと、昨日までの10日間で8万人を超える方にご来場いただいたということでして、まずは好調なスタートを切れたと言っていいと思います。オープンの際にはお話いただきましたように、私自身、現地で記念品の配布というのですか、店頭に立ちまして、お客さんからの期待の声もお聞きする機会も得ました。また、メディアの皆さんにも多く取材をしていただきまして、本県のPRに大いにつながったのではないかと思っております。
今後の来店者数につきましては、今回のスタートダッシュの10日間というのは、ある意味ではスタート時のご祝儀相場的な側面もあると思いますので、今後、催事・イベントを定期的に実施するといったような努力も含めまして、にぎわいづくりを進めまして、安定的に集客ができるように努力していきたいと思います。また、お話がありましたように、この「とさとさ」を関西戦略の拠点といたしまして外商の拡大、あるいは観光誘客などの成果につなげていきたいと改めて思っております。
外商の拡大に向けましては、「SUPER LOCAL SHOPとさとさ」において、県産品の磨き上げの場として活用していくこと、あるいは、関西エリアの卸売り事業者の方々、量販店のバイヤーの方々との商談の場としていくというような活用をしていきたいと考えておりますし、催事スペースですとか、大きなデジタルサイネージ、これは私も現地に行って改めて思いましたけれども、大きな吹き抜けがあって、吹き抜けの対角線、向こう側から見てもかなり目立つような大きなデジタルサイネージを作りましたので、これはかなりPRには使えるのではないかと思っています。こうした設備なども使って、観光や移住などにつながるような効果的な企画・情報発信も行っていきたいと思っています。
具体的な取り組みとして、来月9月に入りますと、7日、8日にはオープン1カ月を記念したイベントを行いたいと思っています。これは、今回テナントで入ったところのある意味の利点ですけれども、大きなKITTE大阪という商業施設の地下1階の共用のイベントスペースも使って、開催ができるという方向で、今準備をしておりまして、そうしたイベントなどを通じまして、今年度から始めております「どっぷり高知旅」のキャンペーンのPR、そして、農林水産物のPRなども実施したいと思っています。
そうした形で、県を挙げて、そして、市町村、民間の事業者の方々とも一緒になりましてオール高知の体制で、「SUPER LOCAL SHOPとさとさ」を拠点として、関西との経済交流の活性化に努めていきたいと思っております。
政治家にとっての政治資金パーティの意義や必要性について
(栗原・時事通信社記者)
まず、1点お伺いします。取材によりますと、知事は今月25日に政治資金パーティーを行われるとお伺いしております。政治資金規正法が改正された中ではありますけれども、今もなおパーティーをしない判断をしている政治家もいる中で、改めて政治家にとってのパーティーの意義や必要性をどのように考えていらっしゃるかお願いします。
(知事)
私自身のことということで申し上げますと、お話もありましたように今月25日の日曜日に、私自身の後援会で政治資金パーティーを高知市内で開催することを予定し、今準備しております。政治家にとって、政治資金パーティーはということのお尋ねですけれども、政治家の中でも、特に国会議員であったり、知事であったり、数十万人という単位の有権者の方々を相手に政治活動をしていかないといけないという立場にある者にとりましては、やはり常日頃、政治活動に必要なスタッフの人件費だとか、あるいは様々な事務経費、活動費、こういったものの費用が一定程度は、どうしてもかかるというのが現実だと思っています。
そうした、いわば民主主義のコストをどう賄っていくかというのが、政治資金の制度ということだと思っておりまして、そうした制度の枠組みの中で、政治資金パーティーを開催して、費用に充てるという方法が、現実的には、それになかなか代わるような代替的な手段が、あまりないのではないかということだと思っています。
特に国会議員の場合ですと、政党交付金の制度もできておりますし、いわゆる、旧文書通信交通滞在費といった月100万円の非課税の給付があったり、あるいは政党支部を通じて企業とか、団体からの支援も得られたりということで、国会議員はいろいろなルートが整備されておりますが、知事、地方団体の首長ということになりますと、実質的に政治資金パーティーという手段に頼らなければ、なかなか、それなりの規模の収入を、資金を調達していくことは難しいというのが現実ではないかと思います。
理想は、個人の寄付の比重を高めていくことだとは思いますけれども、やはり、寄付金をお願いするにしても、何らかのやっぱりきっかけというものがないとやりにくいというのが事実でして、そうした意味で、こうした県政報告会といったような催事・集会を契機として、それにご協力をいただくという形で、資金を薄く広く募っていくという方法としての政治資金パーティーという手法は、特に地方の首長、知事という立場にある政治家としては、これを制度に沿って、法令に沿って活用していくことが、現実的な対応ではないかと思います。
もちろん、こうした政治と金の問題が大変県民の皆さんから、国民の皆さんから厳しく問われている局面ですので、いろいろな機会を通じまして、政治資金の私自身の調達の実態であったり、どういった形で費用に充てているか、使っているかという点についても分かりやすく、より透明性を高める形で、説明していくということに心掛けていきたいと思っております。
よさこい祭りなど、真昼のイベントに対する熱中症の懸念について
(栗原・時事通信社記者)
政府は今年度から熱中症特別警戒アラートの運用を開始しました。発令時には、屋外でのイベントや外出を控えることが呼び掛けられておりまして、これを見越して、夏の高校野球は昼の開催を避けたり、あとは須崎市では釣り行事を取り止めたりするなどしております。
県では、今月10日からよさこい祭りが行われますけれども、こうした昼のイベントについて懸念などはありますか。
(知事)
お話がありましたように、政府では今年度から熱中症特別警戒アラート、この特別というのが付くのが新しいということですが、かつてないような形での、程度での熱中症の危険性が高まった時の対応としての、特別警戒アラートという制度の運用も開始されたと承知しています。ここまで、今まで現在全国的に見て、特別警戒アラートの発令に至ったことは、今までの時点ではないとは承知していますが、従来いわれてまいりました通常の意味での熱中症警戒アラートは、今年になりましても頻繁に発表されております。やはり、これは温暖化の影響ということだと思いますけれども、全国的に見ましても、以前に比べますと熱中症の危険性は、相当高まっていると思いますので、十分な警戒が必要だと思います。
よさこい祭りのお話がありました。よさこい祭りの主催をされますよさこい祭振興会では、チームの代表者説明会などの場におきまして、踊り子の皆さん、あるいはスタッフの皆さんの熱中症対策につきまして、演舞の合間などに十分な休憩を取ること、あるいは事前の対応も含めて水分をしっかり取るといった熱中症対策について、念入りに徹底を図ったと伺っておりますし、いろいろなメディアを通じまして、県が持てるメディアも含めて、いろいろな媒体を通じ、踊り子の皆さん、あるいは観客の皆さんに対しても、熱中症対策の注意喚起を図っていきたいと思っています。
熱中症については、適切な予防対策、あるいは対処をしていただくことが、何よりも重要だと考えておりますので、水分・塩分補給といった基本対策をしっかり取っていただきたいということを、改めて関係の皆さんに周知するように、県としても努めていきたいと思っております。
(司会)
それでは、各社からの質問に移ります。
県立美術館所蔵作品に贋作の可能性が高い作品が見つかったことについて①
(羽賀・朝日新聞社記者)
先日、県立美術館から、収蔵品で贋作の疑いのある作品が見つかったという発表がありましたけれども、その点について、知事の所感を伺ってよろしいでしょうか。
(知事)
このこと自身については、まだ事実の最終的な確定はできていないとは思いますけれども、いろいろな、いわゆる状況証拠からすると贋作の可能性、恐れが高いということではないかと思います。徳島の県立美術館との関係で、こういう情報が入ったということで、そのこと自身は大変残念なことですけれども、まずは、事実関係の解明が先決だと思いますので、徳島の美術館などとも協力して、あるいは情報交換をして、その点についての事実関係の確認をまず急ぎたいと思っております。現時点では、そんなところだと思います。
県立美術館所蔵作品に贋作の可能性が高い作品が見つかったことについて②
(羽賀・朝日新聞社記者)
仮定の話で恐縮ですけれども、県美の担当者は贋作の可能性は非常に高いと取材には回答しています。贋作と断定された場合に、その絵はどうするのか。それから、この絵を購入した画廊に対する法的な手続きや責任などを問うようなお考えはあるのか。このふたつについて教えていただけますか。
(知事)
この点については、正直まだ掘り下げた検討を、私のところで相談を受けている状況にありませんので、この場であまり確たることを申し上げることはできませんけれども、この辺は美術品の流通とか取引に関して、ある意味、独特の商慣行なり、賠償責任なりといった枠組みが、ある程度は確立はされている世界ではないかと思いますので、そういった専門家のご意見も伺いながら、県立美術館の所蔵品ということであれば、これは県民の財産ということですから、取れる対応は、あらゆる対応を追求していくというスタンスに立って、検討していきたいと思っております。
高知県民俗芸能等担い手支援事業について①
(羽賀・朝日新聞社記者)
それともう一つ、知事、今年度から人口減少対策に力を入れてらっしゃっていて、特に中山間地域にかなり注目をされていらっしゃるかと思います。中山間地域で継続している伝統芸能を維持していくために、担い手を派遣するという事業、今年度からスタートされていますけれども、こちらの希望者が、7月末に締め切った時点で、県の職員の動員を含めても6割程度の応募しかなかったと。このことについて、まずどのようにお考えかを教えていただいてよろしいですか。
(知事)
お話にありましたような点については、私自身「濵田が参りました」等で、各市町村に訪問した中で、やはり市町村などの祭りの関係者から祭りの担い手、若者が不足していると、まさしく今お話があったように、具体的には、県の職員の派遣や参加も、知事の指示でできないのかというようなお話もいただいたことがあったことを契機にしまして、担当部に検討・指示した結果として、県の職員もちろんですけれども、大学生や各種企業の若手の方々など、広く募って事業化しようということで、今年度から制度化したところです。
予算上の見通し、見積もりとして、設定した枠に対して、6割程度にとどまったというのは、いささか残念な状況だというのは正直なとこですが、まだ初年度であって、PRも十分でない点もあったのではないかと思いますから、今後さらに多くの参加者が確保できるように努力を続けていきたいと思っています。
高知県民俗芸能等担い手支援事業について②
(羽賀・朝日新聞社記者)
この点について、午後3時半から、また専門家会合があって担当課から報告もあると聞いているのですけれども、人が足らない、つまり担い手の派遣が足りないところについては、どのようにされたらいいのか、知事としてはどのようにお考えかうかがいます。
(知事)
これは、それぞれの祭事ごとの事情もあると思いますので、一律にこうということは言えないと思います。例えば秋葉まつりのような、かなり県下でも三本の指に入るような大きな祭りでも、従来の担ってきた地元だけでは、なかなか祭りの担い手確保ができないということがありまして、それこそ県の職員も含めて、県下一円から、高知市内も含めて、お子さんも含めて、そういう場合は、多分ある程度、元々、地縁がある出身の方を中心に呼び掛けるというようなプロセスを踏んでいると思います。そういった形で幅を広げて呼び掛けて、何とか確保されてきているというような状況もお聞きしております。それが直ちに全てのお祭りに応用できるものかどうかはありますけれども、そういった事例も参考にして、工夫をして考えていただく。県もいろいろな先進事例なども紹介して、サポートしていくという方向性ではないかなと思っております。
福井県で開催された全国知事会議の意義について
(井上・高知新聞社記者)
先日、福井県で開かれた全国知事会議についてお伺いします。
今回の全国知事会議は、人口減少というのが大きなテーマになり、その知事会の中で人口戦略対策本部というものも設置され、また、国に人口戦略を総合的に推進するよう求める、いわゆる緊急宣言も取りまとめられました。
一方で、緊急宣言の取りまとめ協議の中では、東京都の小池都知事が一極集中の是正という考え方をめぐって、他の46自治体といっていいものかどうかはあれですけれども、地方と東京都の意見対立というようなところも伺えました。そこも踏まえて、今回の全国知事会議、濵田知事が実際出席されて感じられた部分、その意義をお聞かせください。
(知事)
まず意義につきましては、この人口減少の問題に関して、当然、地方自治体として努力は必要なわけですし、してきているわけですが、特に個々の自治体の努力だけでは限界があるということがありますので、曲がりなりにも反対意見があったということの両論併記的な部分は残ったにしても、人口減少対策本部という組織を知事会としてつくって、知事会全体として取り組んでいくという合意に至ったこと。そして、そのことをてこにして、国もしっかり動かしていこうと、国にも専門の組織の設立だとか、新しい地方創生の展開を強く一致して求めていこうというところについての、それなりのコンセンサスができたというのは、意義がある収穫であったと言えるのではないかと思います。
一方で、この議論の過程ではお話ありましたように、小池都知事からこうした人口減少問題の対処について、例えば少子化対策であったり、地域の持続性の確保であったり、こういった点は賛同できるけれども、いわゆる一極集中の問題が、この人口減少との関係で対策として語られるのは、因果関係が不明確ではないかというようなご意見があり、削除のご意見があったと。結果、そういった意見があったということは、明記を、注記をした上で、原案に沿って緊急宣言が行われたという経緯でした。
東京都の知事として、東京都も一自治体だと、一つの地域を束ねる自治体だということからすると、これ以前、大学の東京からの分散の議論をしたときも記憶がありますが、東京都の立場としては「うん」とは言えないというところは、分からないではありませんけれども、何と言いましても首都のガリバーの自治体ですし、今の社会増減を見ますと、いわば東京の独り勝ちのような状況です。私としては、前回も申し上げましたけど、都知事には、もっと大きな度量を持っていただきたいと。大都市と地方の共存共栄を図っていくという上で、多少規模の面でいえば、東京都にとって大きければ大きいほどいいという観点からすれば、東京都にとってはマイナスかもしれないけれども、日本全体ということを見た時に、もう少し、まさしく小池都知事も言われた共存共栄、都市と地方の共存共栄を図っていく上では、譲るべきところは譲るというのでしょうか、寛容に地方の声にも耳を傾けていただくということがお願いできないかなという思いはいたしましたし、その点、私も挙手をいたしまして、小池都知事の七つのゼロの公約の一つの満員電車ゼロということを達成する上では、やはり一極集中を是正するということも有効な政策手段ではないかという思いを込めて、そういう意味では、そういった点で、東京都が多少、目先のプラスマイナスという点でいえばマイナスに見えるような選択をされるとしても、東京都民の皆さんは、それで過度の集中が排除されて、生活の質が上がっていくということであれば、理解が得られるのではないでしょうかと、いうことをやや僭越ながら申し上げたような次第でした。
都知事選挙でのポスター問題に関する高知県独自の対策について
(鈴田・共同通信社記者)
7月の東京都知事選で、同一のポスターが掲示板に多数貼られた問題について伺います。先日、弊社が実施したアンケート調査で、濵田知事は公選法の改正が必要だというお考えを回答いただきました。この問題を巡っては、鳥取県などで独自の条例化を見据えた動きがありますけれども、高知県で、何らか独自の対策を講じるようなお考えというのは今おありでしょうか。
(知事)
結論から言いますと、これは地域レベルの問題というよりは、国全体の制度の問題だと思いますので、基本は国におきまして、法律改正の議論をいただくのが筋ではないかと思っています。
これは前回も申し上げましたように、政見放送や選挙広報の中身に関しては品位保持といいますか、商業利用のような宣伝に使うことはまかりならぬと、罰則をもって公選法で明記されているところです。ポスター掲示場についてはそういう規定がないということが、法律の字づらだけを読めば、じゃあ選挙用のポスターの掲示場の方は、そういう利用してもいいという誤解を与えかねないということだと思います。ここは国の法律でしっかり手当をする方向で、各党・各会派でのご議論をしていただくと、議論が進んで手当てがされることを期待したいと思っております。
兵庫県知事に関する一連の報道への受け止めについて
(鈴田・共同通信社記者)
兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑に関連しまして、先日の記者会見の中で兵庫県知事は、元幹部は公益通報の保護対象ではないと判断されたとおっしゃっていました。知事は、大阪時代にご一緒されたかと思いますけれども、この問題どのようにご覧になっているのか伺いたく思います。
(知事)
報道で接している以上の情報を私も持ち合わせておりませんけれども、結果として、いわゆる内部告発の問題を巡って、副知事の辞職であったり、幹部職員の降格や病休というような形での、混乱を生じているということは残念な事態だと思います。
ただ、事実関係の確定というところが、良しあし、ないし今後の対応を考えているところの大前提になる問題だと思いますので、この点はあくまで兵庫県、他県の問題ですから、高知県の知事の立場で事細かにコメントするのは、差し控えるのが筋ではないかと思っています。
ただ、いずれ県議会でも、いわゆる百条委員会を設置して調査されると、そして月末には斎藤知事自身が説明される機会も設定されることだと思いますので、そうした過程を通じて、問題の早期の解決が図られることを期待をいたしたいと思っております。
パリ五輪レスリング出場の櫻井・清岡選手への期待について
(竹村・NHK記者)
2点質問させていただきます。
まず、パリオリンピックについて質問します。今日から高知県出身のレスリングに出場する櫻井つぐみ選手が今日から試合が始まります。清岡幸大郎選手も明後日10日から試合が始まります。金メダルを取れば92年ぶりの快挙ということで、その他のメダルだとしても相当な年数の、かなり久しぶりの快挙ということですけれども、これについては知事としてのお2人にどのように戦うことを期待されているかということと、2人に対するエールなどありましたら教えてください。
(知事)
レスリングの競技も始まり、櫻井選手はご案内のように世界選手権3連覇中ということですし、清岡選手の方は、非常に激戦の国内予選を最後の最後まで戦い抜くという中で、代表権を勝ち取ったということですし、お2人とも幼なじみで、良きライバルとして切磋琢磨して、お互い高めあってきたという間柄でもあると思いますので、これはお2人を県民を挙げて応援したいと思います。金メダルということが実現すれば、いずれにしても92年ぶりという、本県の出身の選手としては快挙ということですので、そうした快挙が実現するように、県民一体となって応援をさせていただきたいと思っております。
すくも湾漁協等の組合員資格問題について
(竹村・NHK記者)
先日、報道でもありましたけれども、すくも湾漁協で組合員の漁業従事日数などが大幅に欠いていて、県から適正化指導があったということで、これはすくも湾漁協に限った話でないというような報道もありまして、ただ、もちろん実際にそういった規定に反していることについては、決して褒められることではないと思いますけれども、漁業権の更新手続きができなくなるなど、そういった地区運営が困難になるというような見方もあるというお話です。
これについては、知事としてどう受け止められて、県としては、今後どのようにこの問題に取り組んでいくか、お聞かせてください。
(知事)
漁協の組合員の資格の問題については、まず基本スタンスは法令に従って、しっかりと対応が求められる、法令違反ということは許されないというところに立って対処しなければいけない問題だと思っています。
この点、平成20年代の終わりから県でも定例的な検査などの機会の中で、すくも湾漁協については、資格審査をしっかりと行っていくようにという指導はさせていただき、また、段階的に改善は図られつつあったということではあったと思います。
今回また、特に組合員内部から強い告発といいますか、があったということを契機に改めて、県としても指導を強化していく中で、現実に相当長年にわたって、この状態が続いてきたということもあって、直ちにこれを全て解決しようとすると、現実に手続きに必要な役員の改選なども難しいといったような事情もあるとお聞きしております。現実的な対応が可能なように、段階を追って、若干時間はかかるかもしれませんけれども、法令違反は是正していく方向で対応していくという線で、県としても指導をしていきたいと思っております。
兵庫県知事の大阪府財政課長時代の印象について
(栗原・時事通信社記者)
2点お伺いいたします。先ほど兵庫県知事のことで、もう1点お伺いしたいのですけれども、知事は大阪府副知事時代に斎藤元彦知事とは財政課長との間柄であったと思いますけれども、当時の斎藤財政課長の働きぶりなどは、どうでしたか。
(知事)
私、大阪府の副知事時代に1年ほど斎藤知事、当時、府の財政課長という立場でしたので、いわば、上司部下の形で一緒に仕事をした仲です。今回のような話が出るというのは、当時からは想像もつかないような状態でして、大変、今回の事案については驚いているというのが正直なところです。
真夏のイベントの開催時間の変更について
(栗原・時事通信社記者)
真夏のイベントの開催についてなのですけれども、香南市の濱田豪太市長は、よさこいなどについては、午後4時のような昼を避けた開催でもいいのではないかというようなこともおっしゃっています。知事ご自身として時間をずらすなどをした方がいいというお考えはありますか。
(知事)
それは一つの選択肢ではないかとは思います。甲子園の野球もそういう試みをされているということですので。ただ、確認しますと今回のよさこい祭りに関して、振興会では、そういった具体的な対応策が検討の俎上に上がったことはなかったと聞いています。やはり、それはそれで踊れるチームの数が減ってしまうのではないかとか、いろいろな課題が片方ではあるのだと思います。ただ、いろいろな世間の大きな流れであったり、熱中症の危険性の増大であったり、いろいろな状況を踏まえて、先々、いろいろ選択肢の中から、適切な対応を考えていくことはあるべき姿だと思いますので、将来的には、検討されるべき選択肢の一つではないかなという受け止めはしております。