公開日 2012年06月22日
更新日 2014年03月16日
温室効果ガス排出状況の概要
基準年※から2010(平成22)年にかけての本県の温室効果ガス総排出量の算定結果は、
次の表のとおりです。 ※CO2、メタン、一酸化二窒素については、1990(平成2)年度、HFC、PFC、SF6については、1995(平成7)年
2008(平成20)年から2010(平成22)年の温室効果ガス排出量については、以下の理由により暫定値として取り扱います。
※赤字部分が暫定値
(1)運輸部門(内航船泊)からの排出量の算定に用いる「交通関係統計資料集」が未公表のため。
(「交通関係統計資料集」については、2009(平成21)年度のデータを暫定的に用いて算定しています。)
(2)CO2以外の温室効果ガスであるメタン及び一酸化二窒素の排出量の算定過程で、運輸部門における
排出量の算定結果を按分指標として用いるため。
(3)森林吸収量については、林野庁からの通知による数値を用いていますが、このたび2008(平成20)年まで
さかのぼって数値が変更となる旨の通知がありました。確定値を公表する際に、森林吸収量についても修正すること
とし、現段階では暫定値として取り扱います。
(単位:千t-CO2) |
H2 基準年 |
H16 2004 |
H17 2005 |
H18 2006 |
H19 2007 |
H20 2008 (暫定値) |
H21 2009 (暫定値) |
H22 2010 (暫定値) |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
総排出量(A) | 8,667 |
9,186 |
9,370 |
9,092 |
9,102 |
8,723 |
8,076 |
7,244 |
|
産業部門 | 2,718 |
2,255 |
2,270 |
2,273 |
2,275 |
2,188 |
1,953 |
1,846 |
|
家庭部門 | 704 |
869 |
928 |
861 |
945 |
919 |
955 |
846 |
|
業務その他部門 | 785 |
1,028 |
1,057 |
1,012 |
1,070 |
1,019 |
1,047 |
962 |
|
運輸部門 | 1,519 |
1,693 |
1,658 |
1,689 |
1,660 |
1,643 |
1,532 |
1,444 |
|
工業プロセス | 2,354 |
2,697 |
2,738 |
2,563 |
2,464 |
2,287 |
1,960 |
1,525 |
|
廃棄物 | 96 |
122 |
125 |
117 |
115 |
111 |
124 |
118 |
|
その他(CO2以外) |
491 |
522 |
594 |
577 |
573 |
556 |
505 |
503 |
|
森林吸収量※(B) | − |
804 |
965 |
1,063 |
1,390 |
1,302 |
1,294 |
1,404 |
|
(A)−(B) | 8,667 |
8,382 |
8,405 |
8,029 |
7,712 |
7,421 |
6,782 |
5,840 |
※ 京都議定書に基づき算定された本県の森林吸収量(林野庁算定値)
詳細については、こちらをご覧ください。
→ 温室効果ガス排出量の現状 [PDFファイル/641KB]
温室効果ガスの種類及び対象とする部門の説明については、こちらをご覧ください。
→ 「高知県地球温暖化対策実行計画」(抜粋) [PDFファイル/616KB]
県内の2010(平成22)年の温室効果ガスの総排出量(暫定値)は、7,244千t-CO2と、
基準年の8,667千t-CO2と比較すると16.4%減少しています。
7,244千t-CO2に森林吸収量を反映すると
(温室効果ガス総排出量7,244千t-CO2−森林吸収量1,404千t-CO2)、
5,840千t-CO2となり、基準年比で32.6%減少しています。
主要部門のまとめ
部門別排出量をみると、産業部門、運輸部門及び工業プロセスでは基準年の排出量から減少しているものの、
家庭部門、業務その他部門、廃棄物及びその他については、基準年の排出量から増加しています。
〇産業部門については、2008(平成20)年度後半以降の世界的な金融危機の影響による景気後退の影響による
生産活動の低下、近年の製造業の伸び悩みに伴うエネルギー需要の減少、電気の排出係数の改善などの影響
により、2010(平成22)年度には基準年比で32.1%(前年度比5.5%)減少しました。
〇家庭部門については、世帯数の増加に加え、家庭用電化製品の大型化・多様化等により、電灯(家庭用電気)
消費量が増加したことで排出量が増加しています。2010(平成22)年度には、電灯消費量が増加したものの、
電気の排出係数が改善したことにより2009(平成21)年度から11.4%減少していますが、基準年比では20.2%の
増加となっています。
〇業務その他部門の排出量は、事務所や小売等の床面積の増加による空調・照明設備の増加、オフィスのOA化の
進展等による電力消費量の増加に伴い増加しています。2010(平成22)年度には、家庭部門と同様に電力消費量が
増加したものの、電気の排出係数が改善したことにより2009(平成21)年度から8.1%減少してますが、基準年比では
22.5%の増加となっています。
〇運輸部門については、自動車保有台数、特に乗用車保有台数の増加に伴って、2004(平成16)年には基準年比で
11.5%増加しました。2008(平成20)年度以降は、貨物自動車の保有台数の減少、燃費効率の良い自動車への
買い換えなどにより排出量が減少し、2010(平成22)年度は基準年比で4.9%(前年度比5.7%)の減少となっています。
〇工業プロセスにおける排出量の大部分がセメント製造に伴うものです。2010(平成22)年度にはセメント工場の撤退に
伴いクリンカ製造量が減少したことで、基準年比35.2%(前年度比22.2%)減少しました。
高知県地球温暖化対策実行計画【2011(平成23)年3月策定】
本県では、2011(平成23)年3月に「高知県地球温暖化対策実行計画」を策定しました。
この計画では、県内の温室効果ガス排出量の削減目標を次のとおり設定しています。
【基準年】 1990(平成2)年度
「京都議定書」に規定による基準年(CO2、メタン、一酸化二窒素は1990(平成2)年度、HFC、PFC、SF6は1995(平成7)年とします。
【目標年】 2020(平成32)年度
【削減率】 31%削減
【削減目標】 2020(平成32)年の温室効果ガス総排出量を、基準年比で31%削減します。
この記事に関するお問い合わせ
所在地: | 〒780-0850 高知県高知市丸ノ内1丁目7番52号 |
電話: | 企画調整担当 088-821-4538 |
温暖化対策担当 088-821-4841 | |
ファックス: | 088-821-4530 |
メール: | 030901@ken.pref.kochi.lg.jp |
YouTube: | 高知県環境計画推進課 |
Instagram: | 高知県環境計画推進課 |
X: | 高知県環境計画推進課 |
PDFの閲覧にはAdobe社の無償のソフトウェア「Adobe Acrobat Reader」が必要です。下記のAdobe Acrobat Readerダウンロードページから入手してください。
Adobe Acrobat Readerダウンロード