１　協定の概要

　本県では、平成２３年４月に施行した「高知県歯と口の健康づくり条例」に基づき、歯科保健医療対策を推進しています。

　近年では、適切な歯科医療を受けることによって、「がん」治療時における疼痛が緩和されたり、歯周病治療が「糖尿病」の重症化予防につながるなど、歯科保健医療が担う役割が拡大しています。また、阪神大震災では、災害関連死の死因の第一位が「肺炎」であり、こういった災害関連死を阻止するためには、口腔ケア等による誤嚥性（ごえんせい）肺炎予防が非常に重要であることが明らかになっています。このように、県民の皆様の健康維持のためには、平時及び災害時のどちらにおいても歯科保健医療対策が非常に重要です。

　そこで、このたび、本県の地域歯科医療の主体となる「高知県歯科医師会」、歯科口腔外科を有し地域医療の中心となる「高知大学」、また、四国内で唯一歯学部を有する「徳島大学」、そして、県内唯一の歯科衛生士の養成校である「高知学園短期大学」の皆様にご協力をいただき、本県とあわせて５者による「歯科保健医療対策に関する協定」を締結しました。

　この協定は、災害時だけでなく、平時の歯科保健医療対策全般を強力に進めるため、県内外の大学等の関係機関と連携し、協力関係を構築することを定めたもので、全国的にも非常に珍しいものとなっています。

 

【ご協力いただく内容】

（１）高知県歯と口の健康づくり基本計画に関すること

（２）医科・歯科連携事業及び災害時の歯科保健医療対策など、５者が相互に連携して実施する事業に関すること

（３）うえの（１）及び（２）に関することを実施するために要する知的・人的・物的資源の協力に関すること

（４）その他、高知県民が安心して健やかで心豊かな生活ができるために必要なこと

 

 

 

２　協定締結式

・日時

平成26年7月28日 13時30分から14時00分

・会場

高知県庁本庁舎２階 第一応接室

・出席者

一般社団法人高知県歯科医師会長  織田　英正

国立大学法人高知大学長  脇口　宏

国立大学法人徳島大学長  香川　征

学校法人高知学園高知学園短期大学長  小島　一久

高知県知事  尾﨑 正直

 

３　協定文書

高知県「歯科保健医療対策に関する協定書」[PDF：50KB]