公開日 2020年07月21日
高知県では、厚生労働省が実施する感染症流行予測調査事業として、毎年6月頃から9月頃まで、県衛生環境研究所でブタの血清中の日本脳炎ウイルスに対する抗体を測定し、日本脳炎ウイルスのまん延状況を調査しています。
日本脳炎は、日本脳炎ウイルスを媒介する蚊(コガタアカイエカ)が、ウイルスに感染したブタの血液を吸血した後、さらにヒトを刺すことによりヒトが感染し、重篤な脳炎を発症する疾患です。なお、日本脳炎ウイルスがヒトからヒトへと感染することはありません。
今回、7月7日に採取したブタの血清検査から、検査したブタの50%以上が日本脳炎ウイルスに感染していることが判明しました。
このため県内における、ヒトに対する感染の危険性を否定できませんので、県民の皆様に注意喚起します。
1 検査結果
県内のと畜ブタ10頭から採取した検体について、日本脳炎ウイルスに対する抗体検査を実施した。
採血月日 | HI抗体陽性率 | 流行地域判定の基準 |
7月7日 |
50 % |
検査したブタのうち抗体陽性となったものが全体の50%以上かつ、新鮮感染抗体を有するブタが検出された場合 |
2 全国の患者発生状況(令和2年7月13日現在)
1名
3 高知県の過去の患者発生状況
日本脳炎患者は全国で毎年数名発生しておりますが、県内では過去5年間での発生はありません。
4 予防対策と注意事項
(1)蚊(コガタアカイエカ)に刺されないように注意する。
(2)予防接種を受ける。
定期予防接種についてはこちら → 定期の予防接種を受けましょう!
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