公開日 2016年06月16日
平成26年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)
室戸市の取り組み(安芸地域ブロック)
高知県の東南端に位置する室戸市は、日本に7つある世界ジオパークのひとつです。
このジオパークは、地質や地形などの貴重な自然遺産があるだけではなく、地域がその遺産を活用し、地域の持続的な発展を目指す活動を含めて認定されているものです。
ここでは、地域のジオパーク活動のひとつとして、ジオツーリズム(ジオツアー)についての取組をご紹介いたします。
室戸ジオパークの活動は、室戸ジオパーク推進協議会を中心に行っており、その協議会の活動推進チームのひとつに、ジオツーリズム推進チームがあります。
このチームには、協議会の会員・事務局や室戸市観光ガイドの会、地域の自営業者の方、会社員の方、様々な人々が参加しています。地域支援企画員もチームの一員として参加させていただいております。
チームの活動内容は、室戸ジオパークを気軽に楽しめるジオツアーの開発です。メンバーは、毎月1回室戸市役所に集まり、ツアーの完成に向けた会議を行っております。
この会議でツアーの検討を重ね、下見ツアーなどを行った結果、今年の夏には3つのジオツアーを実施することができました。
1つめのツアーは「マリンテラス(海成段丘)~12万年前の海底を歩くツアー~」。
室戸の西側に広がる階段状の地形「海成段丘」である西山台地を歩き、台地に広がる畑で農作物の収穫体験などを行いました。
2つめのツアーは「港の上おさんぽツアー」。
かつての遠洋漁業で栄えた港町「室津港」を散策し、昼食は港で揚がった新鮮な地魚を刺身で味わっていただきました。
3つめのツアーは「ナイトツアー~灯台点灯と夜のジオウォーク~」。
室戸岬にある日本一の光達距離を誇る灯台点灯の瞬間を間近でご覧いただき、星空のもと、深海の地層でできた夜の浜を散策しました。
今後の目標は、平成27年4月にオープンするジオパーク観光の拠点「室戸世界ジオパークセンター」を発着地としたツアーの開発です。
今回のツアーは、期間を限定し週末のみ開催しましたが、将来的には複数のジオツアーを毎日実施できるようにしたいとも考えております。
これらの目標の達成には、移動手段や料金設定の検討、ガイドの運営体制の強化など様々な課題があります。
今後、地域支援企画員として、また、ジオツーリズム推進チームの一員として、これらの課題の解決に向けて取り組み、ツアーによる交流人口の拡大など、室戸ジオパーク活動の推進に貢献していきたいと思います。
≪お問い合わせ先≫
室戸市地域支援企画員 電話 0887-22-0846
この記事に関するお問い合わせ
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