公開日 2015年06月05日
平成26年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)
四万十市の取り組み(幡多ブロック)
『映画館のない町で、映画祭を開催しよう!』を合言葉に、平成25年11月、地域住民を主体とする実行委員会により、「第1回 四万十おきゃく映画祭」が、平成27年2月(7、8、14、15日)には「第2回 四万十映画祭」が開催されました。
幡多地域では、平成17年に四万十市中村地域の映画館「太陽館」の閉館以降、映画に身近に触れる機会は失われ、高知市のシネコンまで出向かなければ映画を見ることができなくなりました。また、レンタルDVDが普及したことで、わざわざ映画館まで行かず各家庭で映画を見ることが日常となっています。
このような状況の中、『映画館で映画を鑑賞する魅力を、住民にもう一度味わってほしい!若い世代にも伝えたい!』という想いから、映画祭を開催することとなりました。
今回は「第2回 四万十映画祭」についての報告です。
平成26年年5月、「第2回 四万十映画祭」の開催に向けて、映画祭実行委員会の取組が始動しました。
来場者数が見込みを下回ったことなど第1回の反省点を踏まえ、1人でも多くの住民に映画を楽しんでもらえるよう、上映作品の選定、関連イベントの内容などを一つ一つ吟味し検証する必要がありました。そこで、新たに上映部、イベント部、アテンド部の3部会を立ち上げ、各部会での決定事項を実行委員会に諮ることで、業務の効率化と実行委員会事務局の負担を軽減することとしました。
また、関連イベントの開催に向けて地元商店街組合の協力を得ることで、地域が一体となって映画祭の機運を高めることができました。
- 映画祭実行委員会の打合せ
- 第2回四万十映画祭ポスター
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映画ヒットを祈念してあらうんど応援隊(天神橋商店街組合)を結成!
(応援隊、監督、俳優)
さらに、第1回映画祭の打ち上げの際に、ゲストとして招いた著名人と実行委員会のメンバーが「次回は四万十を舞台に映画をとろう!」と話をしたことが発端で、第2回となる今回は、新たな取り組みとして、地域発映画を撮影し、映画祭で初上映することとなりました。
映画撮影のスケジュールは2週間しかなく、その間2度の台風に見舞われるという過酷な状況でした。また、ほとんど野外での撮影だったこともあり、急なスケジュールの変更やエキストラの不足など数々のトラブルがありましたが、実行委員会の尽力と地域住民の協力で地域発映画『あらうんど四万十~カールニカーラン~』が完成しました。
『あらうんど四万十~カールニカーラン~』を見た方々からは、「いい映画だった」、「感動した」という感想をいただきました。また、口コミやSNSでこうした感想が拡散された結果、映画祭の中でも地元を中心とした盛り上がりを見せ、期間中『あらうんど』だけで1,500人以上の集客につながりました。
映画祭では、全14作品23回の上映と天神橋アーケードレッドカーペット等のイベントと併せて、期間中に8,000人以上の集客となりました。
地域住民からは、「アーケードの中にこれだけの人が集まったのは初めて!」という声もあり、地元の賑わい作りに大いに貢献することができました。
- あらうんど四万十舞台挨拶後記念撮影
- あらうんど主演者によるもちなげ
- 天神橋レッドカーペット
- ゲストとおきゃく(西土佐)
第1回よりも約3,000人の集客増という結果となり、住民の『映画を見たい』という想いが、地域の活性化のみならず四万十市全体への経済効果をもたらすこととなりました。
今後もこの取組を継続し、1人でも多くの住民にご理解、ご協力をいただきながら地域発の映画祭として全国に発信できる取組となるよう、できるかぎりの協力をしていきたいと考えています。
四万十市地域支援企画員
電話0880-35-8616
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