公開日 2016年04月12日
高知県では、高知県民生委員児童委員協議会連合会(県民児連)と地域の民間事業者等との三者で、地域における見守り活動のネットワークを築くことを目的として、「高知県における地域の見守り活動に関する協定」を締結しています。
※見守り協定についてはこちら
民生委員・児童委員の皆様や、それぞれの事業者の皆様には日ごろから地域での見守り活動にご協力いただいていますが、互いの見守り活動の状況等を情報共有することなどで、より良い見守り活動へつなげていくことを目的として、年に一度、「見守り協定三者会」を開催しています。
平成27年度は平成28年3月17日に、事業者9者の担当者の方と、県民児連の代表に加え、高知県警察本部生活安全企画課にご参加いただいて開催いたしました。
会では、この1年間の取組状況等を報告・共有し、今後の活動に活かしていけるよう意見交換を行いました。
見守り活動の取組状況
各事業者の皆様には、それぞれの業務中(配達、訪問、移動販売、検針等で地域を回る際等)を中心に、地域での見守り活動を実施していただいています。
☆訪問した家で (最も事例が多い)
・異変(声をかけても返事がない、体調が悪そう、異臭がする、新聞がたまっている等)を感じ、民生委員や関係機関・近所の方と連携し、家族や警察・病院等に連絡するなどして対応している。
・場合によっては、数日後にも様子を見に行く等、気になることはそのままにしないで対応する。
☆移動中に
・早朝まだ暗いうちに一人で歩く高齢者を見かけ、様子がおかしいと声をかけると、認知症がある方で徘徊していたため施設に連絡して対応した。
・移動中、足元がスリッパのままの高齢者が声をかけてきたが発言もあいまいな点が多かったため、警察に連絡しその場で付き添った。(認知症の方だった)
・私用で移動中、道路脇に傘が落ちており川の横であったため注意して見てみると、川に転落している高齢者を発見。通行人と協力し救出し、救急車が来るまで付き添った。(日ごろから見守りを意識していたため気付くことができた、とのこと)
☆その他
・市町村や県警等から講師を招いて、職員等に向けての研修(認知症講座、特殊詐欺等の情報等)を実施。
・地域でサロンや勉強会を開いて、地域でのつながりづくりをしている。
・事業所内で「報告ボード」や「報告様式」をつくり、小さなことでも事例を共有できるようにしている。
これらの事例には、救助したり入院等につながったものもありますし、少しの間出かけていただけというものもあります。結果的に何もなくても、気が付いたことをそのままにせず対応することが大切であるとの話が出ていました。
日ごろから気にかけていることで、少しの異変にも気付くことができるという事例が多くあり、地域でのつながりを持った見守りの重要性が改めて共有されました。
今後も、民生委員・児童委員や地域で活動する事業者の方の連携を深めながら、地域での見守り活動を推進していきます。
この記事に関するお問い合わせ
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調整・援護調査担当(援護調査) | 088-823-9662 | |
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災害時要配慮者支援担当 | 088-823-9089 | |
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