県では、私立中・高等学校の生徒さんに高知県内の企業の魅力を知ってもらおうと企業の見学会や経営者による講演会を企画する県内企業理解促進事業に取り組んでいます。

　今回は、太平洋学園高等学校において、株式会社山岸竹材店の山岸義浩社長に「金がない！作れない！走れない！竹トラッカー危機一髪」というテーマで７月５日に講演をしていただきました。

　山岸社長は、「日本唯一の不思議な『虎斑竹』自動車でお客様を乗せて走りたい」という夢を叶えるため、平成２７年８月にクラウドファンディング（ある目的、志などのため不特定多数の人から資金を集めること）を活用し、虎斑竹を使用した電気自動車「竹トラッカー」を約８ヶ月かけて製作。平成２８年８月に高知から横浜まで約１，０００kmを１１日間かけて走破することに成功しました。

　そこに至るまでには、「金がない」「作れない」「走れない」といった多くの危機に直面したが、最後まで自分の夢をあきらめないという思いがあったから乗り越えることが出来た。高知のような地方でも、挑戦する気概さえあれば不可能なことはないと熱弁されました。

　太平洋学園の生徒さんからは、「とても勉強になり面白い話が聞けてよかった」「何かに挑戦できるようになりたいと思った」との意見もあり、熱心に聴講していました。