公開日 2022年08月25日
四万十川流域の沈下橋を保存するための取組について
沈下橋は、四万十川の景観を代表する施設です。
沈下橋には欄干がありません。これは洪水で橋が水中に没する(沈下する)ことを想定し、水の抵抗を受けにくくし、欄干があることで流木がひっかかり水の流れが悪くなることを防ぐためです。
つまり沈下橋は、自然を押さえつけるのではなく、あるがままの自然を受け入れ、折り合って生きていこうとする四万十川流域の人々の生活様式を象徴するものといえます。
また、沈下橋は地域の生活道としての役割だけでなく、水面との距離が近いことから、子どもたちがこの橋を遊び場にするなど水に親しむ場所として周囲の景観と調和し、主要な観光名所にもなっています。
高知県と流域5市町(四万十市、四万十町、中土佐町、津野町、梼原町)で構成される「四万十川総合保全機構」は、沈下橋が生活・文化・景観・親水等の重要な役割を担っていることから、平成10年7月に防災上、維持管理上支障のない沈下橋は保存を基本とし、生活文化遺産として後世に引き継ぐとした、「四万十川沈下橋保存方針」を策定し、平成31年2月1日時点で計48橋を保存方針の対象沈下橋として保存しています。
平成21年2月に四万十川流域が国の「重要文化的景観」に選定され、多くの沈下橋が景観を構成するうえで、重要なものとしての「重要構成要素」に位置づけられました。
平成28年6月15日に若井沈下橋を四万十川保存方針の対象沈下橋に追加しました。
若井沈下橋の四万十川沈下橋保存方針への編入について[PDF:565KB]
平成31年2月1日に耐震対策や長寿命化対策を新たに規定するため、四万十川沈下橋保存方針を一部改正しました。
【平成31年2月1日】四万十川沈下橋保存方針[PDF:70KB]
【平成31年2月1日】四万十川沈下橋保存方針の一部改正の概要[PDF:111KB]
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