設計業務等を円滑かつ効率的に進めるため、１週間における受発注者間相互のルールや約束事を目標として定め、計画的に業務を履行することにより、より一層の業務環境改善に努めることを目的とした「ウイークリー・スタンス実施要領（案）」を作成しましたので、お知らせします。

 

１．目的

改正品確法の基本理念に、中長期的な担い手の育成・確保が追加され、発注者には責務としてその実施が求められているところである。

設計業務等を円滑かつ効率的に進めるため、受発注者間における仕事の進め方として、１週間における受発注者間相互のルールや約束事・スタンスを目標として定め、計画的に業務を履行することにより、業務環境改善に努めることを目的とする。

この要領は、高知県土木部が発注する委託業務（建築関係を除く）において、ウィークリースタンスを実施するに当たり、必要な事項を定めたものである。

 

２．対象業務

天候等により進捗が大きく左右されない以下の業務とするが、その他で実施することも妨げない。ただし、災害に関する業務等、緊急を要する業務を除く。

　・設計業務、その他内業を主とする委託業務

　・測量業務、地質調査業務

 

３．取り組み内容

不要不急の土日・深夜勤務等を抑制するために、以下の取り組みを設定し、業務環境の改善を行う。ただし、業務の進捗に差し支えない範囲で実施すること。

　（１）マンデー・ノーピリオド ･･･ 発注者は、月曜日（連休明け）を依頼の期限日としない。

　（２）ウェンズデー・ホーム ･･･ 受発注者ともに、水曜日は定時の帰宅を心がける。

　（３）フライデー・ノーリクエスト ･･･ 発注者は、金曜日（連休前）に依頼をしない。

　（４）その他

（（４）の例）・業務時間外にかかるおそれのある○○時以降は、打合せ開始時間に設定しない。

・金曜日も定時の帰宅を心がける。

　※取り組み内容については、業務内容及び受注者の意思も踏まえて設定するものとし、（１）～（４）全ての実施が必須ではない。（例えば、（２）のみ設定することも可）また、取り組み期間は業務期間全体に限らず、可能な期間だけとすることも可とする。

 

４．進め方

（１）受注者への意思確認

　１）対象業務契約後、発注者（主任調査員等）から受注者（管理技術者等）に、本取り組みの目的及び内容を説明するとともに、取り組む意思を確認する。

　２）同意を得た場合は、取り組み内容を確認する。

 

（２）具体的な進め方

　１）初回打合せにおいて、上記（１）を行い、取り組み内容を定めることを基本とするが、これにより難い場合は後日でも可とする。

　２）定めた内容は打合せ記録簿に整理し、受発注者間で共有する。

　３）業務の履行報告時に、取り組みの状況報告もあわせて行う。

　４）中間打合せ等を利用し、受発注者間で取り組みのフォローアップ等を行う。

　５）成果物納入時の打合せにおいて、取り組み結果（効果・改善点等）を受発注者双方で確認し、打合せ記録簿に整理する。

 

５．適用

本要領は、平成30年７月１日以降に契約する案件から適用する。

なお、平成30年７月１日より前に契約した案件においても、適用可能なものについては積極的に取り組むものとする。