【概要】

津波からの早期避難を呼び掛けるために、高知県では独自に新たな２つの対策で構成する「早期避難等情報発信システム」を平成３１年４月から県内沿岸１９市町村で運用しています。

対策１．防災行政無線のサイレン及び音声パターンの統一

対策２．緊急速報メールを活用した津波情報配信

　参考：別添「早期避難等情報発信システムの構築」[PDF：379KB]

 

【目的】

沿岸にいる人々の命を守るために、津波から早期に避難するための呼び掛けを強化します。

 

【経緯】

「平成２７年度地震・津波に対する県民意識調査（平成２７年９月）」の結果、約２割の県民の方が「避難を開始するためのきっかけを必要としている」ことが判明したため、有識者らによる検討協議会での議論を経て、津波からの避難の呼び掛けを行う仕組みが必要と判断し、平成３０年度に「早期避難等情報発信システム」を構築しました。

 

【対策１】

防災行政無線のサイレン及び音声パターンを統一

◎大津波・津波警報発表時に沿岸市町村で放送される防災行政無線のサイレン及び音声パターンを統一し、大津波・津波警報を合図に手動放送を開始するまで自動放送を継続します。

◎大津波警報は命令調で呼びかけます。

 

○放送例

大津波警報：サイレン（３秒吹鳴２秒休止）×３回

「大津波警報、大津波警報。大至急、高台へ避難せよ。大津波警報が発表されました。海岸付近の方は大至急、高台に避難してください。」

　

津波警報：サイレン（５秒吹鳴６秒休止）×２回

「津波警報が発表されました。沿岸付近の方は大至急、高台に避難してください。」

 

【対策２】

緊急速報メールを活用した津波情報の配信

◎大津波・津波警報発表以降に発表される気象庁の「津波情報（予想される津波高、到達時刻等）」を緊急速報メールを活用し、沿岸市町村の携帯電話に自動配信します。

○気象庁が発表する次の「津波情報」をもとに緊急速報メールを自動配信します。

（１）津波到達予想時刻・予想される津波の高さに関する情報

（２）各地の満潮時刻・津波到達予想時刻に関する情報

（３）沖合の津波観測に関する情報

（４）津波観測に関する情報

 

○配信例（大津波警報の場合は、命令調で呼び掛けます。）

（１）津波到達予想時刻・予想される津波の高さに関する情報

題名：（高知県）津波到達予想時刻等

本文：（高知県）大津波警報　発表！大至急、近くの高い避難場所へ避難せよ！

（気象庁発表）

津波到達予想時刻　○○日○○時○○分　予想される津波の最大波の高さ　○○ｍ

（高知県）

 

 （２）各地の満潮時刻・津波到達予想時刻に関する情報

題名：（高知県）各地の津波到達予想

本文：（高知県）大津波警報　発表！大至急、近くの高い避難場所へ避難せよ！

（気象庁発表）

室戸市室戸岬　第１波の到達予想時刻○○日○○時○○分

高知　第１波の到達予想時刻○○日○○時○○分

土佐清水　第１波の到達予想時刻○○日○○時○○分

須崎港　第１波の到達予想時刻○○日○○時○○分

中土佐町久礼港　第１波の到達予想時刻○○日○○時○○分

（高知県）

 

（３）沖合の津波観測に関する情報

題名：（高知県）沖合観測に基づく情報

本文：（高知県）大津波警報　発表！大至急、近くの高い避難場所へ避難せよ！

（気象庁発表）

［津波の推定値］

高知県

第１波の推定到達時刻　○○日○○時○○分

これまでの最大波の推定到達時刻　○○日○○時○○分

推定される津波の高さ　○○ｍ

（高知県）

 

（４）津波観測に関する情報

題名：（高知県）津波観測に関する情報

本文：（高知県）大津波警報　発表！近くの高い避難場所への避難を継続せよ！

（気象庁発表）

室戸市室戸岬　第１波○○日○○時○○分押し　最大波○○日○○時○○分○○ｍ

高知　第１波○○日○○時○○分押し 最大波○○日○○時○○分○○ｍ

土佐清水　第１波○○日○○時○○分押し 最大波○○日○○時○○分○○ｍ

中土佐町久礼港　第１波○○日○○時○○分押し 最大波○○日○○時○○分○○ｍ

（高知県）

 

＊津波警報の場合にも（１）～（４）を自動配信いたします。

 

例（１）津波到達予想時刻・予想される津波の高さに関する情報

題名：（高知県）津波到達予想時刻等

本文：（高知県）津波警報が発表されています。沿岸付近の方は、大至急、近く

の高い避難場所に避難してください。

（気象庁発表）

津波到達予想時刻 ○○日○○時○○分 予想される津波の最大波の高さ　○○m

（高知県）