公開日 2020年02月25日
更新日 2020年02月25日
高知県産木材、オリパラ施設で国内外へアピール
「ビレッジプラザの正面玄関に使われた高知県産材のCLT」 「提供木材に印字した自治体名のスタンプ」
東京2020オリンピック・パラリンピック大会の選手村ビレッジプラザがこのほど上棟し内装工事に入っており、令和2年1月29日に内覧会が開催され、関係者や報道陣に公開されました
選手村ビレッジプラザは全国の63の自治体から集めた木材を使い、約6000平方メートルの木造平屋の建物として建設されました。大会終了後は解体して、刻印を付けて各自治体に戻し、「オリンピックレガシー」として再利用する計画となっています。高知県産の木材は主にCLTの床材として使われ、床以外ではCLTの正面玄関戸袋、集成材のもこし(横架材の一部)として使われています。
ビレッジプラザは大会期間中、選手の生活を支える施設で、チームの歓迎式典などで使用し、花屋、雑貨店、カフェ、メディアセンターなどが入ります。建物には国産材が使用され、林業の再生、持続可能な森林の保全に寄与しています。ビレッジプラザは令和2年4月に完成する予定です。高知県産の木材については、香美市と大豊町で伐採された原木を、高知県内の製材工場でラミナ(挽き板)に製材し、愛媛県のCLT工場でCLTと集成材に加工して、選手村ビレッジプラザに納入しています。提供した木材の数量はCLT約250枚(様々なサイズ)、集成材1本で、合計約31m3を提供しています。選手村ビレッジプラザ全体の木材使用量は約1300m3となっています。
大会終了後、返却された木材のレガシーとしての活用方法については今後、検討していく予定です。
「高知県産材CLTの床」 「高知県産材集成材のもこし」
「左から香美市長、高知県林業振興・環境部長、大豊町長」
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