公開日 2020年12月07日
災害や病気など不測の事態に備えることは飼い主の責任です。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、ペットを飼っている方は、いつご自身が感染するか、感染した場合にはペットの飼育はどうしたらよいのか不安な方もいらっしゃると思いますが、大切なペットのために、日頃から準備をしておきましょう。
1 日頃からの準備
預け先の確保
新型コロナウイルス感染に限らず、日頃から入院等で長期不在になり家族で世話ができない場合の、信頼できる預け先を準備しておきましょう。
預け先の例
- ペットホテル
- 親族・友人宅
- 預かりボランティア 等
ペット情報の整理
次のようなペットの情報をノートなどにまとめ、預かってもらう方に渡せるよう準備しておきましょう。
- 名前
- 年齢・性別
- 不妊去勢手術の有無
- マイクロチップ装着の有無
- かかりつけ動物病院・持病・服薬情報
- 性格(嫌がること、喜ぶこと等も)や遊び方
- 好きなおやつ 等
非常用持ち出し袋の準備
非常時の備えとして、ペットの餌、水、常備薬、リード等必要となるものを、ペット用非常用持ち出し袋にまとめておきましょう。
2 飼い主さんの感染が判明したとき
入院先にペットは連れて行けません
飼い主さんが新型コロナウイルス感染症に感染したことが判明した場合、感染症指定医療機関に入院することになります。
このとき、ペットを連れて行くことはできません。また、宿泊療養施設に入所した場合も同じです。
ペットを預ける前にはシャンプーを
飼い主や同居家族が感染した場合、ペットの被毛にウイルスが付着している可能性があります。
他の家族や預かりをされる方が、ペットをなでたり抱き上げたときに、被毛から手にウイルスが付着する可能性があり、感染のリスクを高めてしまいます。
預ける前には必ずシャンプー等のケアをしてください。シャンプーできない場合は、被毛を0.05%クロルヘキシジン水(商品名:ヒビテン等)等で拭きましょう。
ペットホテルや動物病院への相談
ペットホテルは、感染した方に飼育されているペットの預かりを行わない場合があります。
事前に問い合わせて確認をし、動物病院に相談することをおすすめします。
預けるペットのケア
預けることで飼育環境が変わり、ペットのストレスが予想されます。
日頃与えているペットフード、おやつ、遊び動物、ベッド等を用意しましょう。
※県福祉保健所及び小動物管理センターでは、ペットの預かりは行っていません。
3 ペットを預ける際の受け渡し
預け先の方が迎えに来てくれる場合
感染の判明した飼い主さんは、迎えに来た方との直接接触を避けてください。
例えば、
- ペットをキャリーケース等に入れて玄関先に置き、家の中に入った後にお迎えに来てもらう
- ペットをキャリーケース等に入れ、お迎え場所に置き、2m以上離れた後にお迎えに来てもらう
などの方法が考えられます。
お迎え側は、キャリーケース等を0.05%次亜塩素酸ナトリウム液等で拭いてから持ち帰ってください。
預け先に連れて行く場合
知人の方などにペットを預け先へ連れて行ってもらってください。
知人の方にペットを引き渡す際は、上記のように、直接接触しないように留意してください。
感染の判明した飼い主さんや、濃厚接触者となる同居の家族の方が外出して直接預け先へ行くことは、自粛してください。
※新型コロナウイルス感染症について、ペットから人へ感染した事例はこれまで報告されていません。
○参考情報(東京都獣医師会HP)
新型コロナウイルスに感染した人が飼っているペットを預かるために知っておきたいこと
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