公開日 2021年03月19日
熱中症予防~夏は”地表の暑さ”にも注意が必要~
令和2年の夏、高知県では8月の猛暑日(日最高気温が35度以上の日)が計23日に上り、2013年8月と並んで観測史上最も多い月となりました。また、全国的にも全国の熱中症による救急搬送人員が前年同時期と比較して増加しています。(総務省消防庁熱中症情報HP)
天気予報で報告される気温は、日射などを避けた一定の高さ(地上から1.5m)の場所で測定されていますが、私たちが生活する中では、夏でも日なたや地表の近くで作業をすることがあります。それでは、地表近くではどれくらいの気温となっているのでしょうか。
今回、地表近くで草抜き等の作業をする場所の一例として、田畑の気温を測定しました。
田畑の地表近くの気温
令和2年の8月15日から8月20日までの6日間、南国市のある田畑において、30分ごとに地表近くの気温を測定しました。測定期間中は晴れで、雨は降りませんでした。なお、8月20日11時頃、畑に一度だけ散水を行いました。
測定結果
参考として、測定を行った地点の最寄りの気象庁測定データ(地点:後免)を使用しました。(気象庁HPより)
このデータから、気温について以下のことがわかりました。
- 気象庁測定データと比較して、最低気温はあまり変わらないが、最高気温は5度程度高く、40度を超える時間帯もある。
- 概ね8時から16時半は35度を超えている。
- 朝10時頃に最高値となる。
- 散水を行うと、一時的に5度程低下した。
まとめ
影のない田畑では、天気予報で伝えられる気温より、温度が高い可能性があります。特に気温が高くなる10時から16時半には、地表近くでの作業は避けましょう。作業せざるを得ない場合には、パラソルやシェードを活用するなど、できるだけ影の下で作業するようにしましょう。
熱中症対策の参考となるサイト:環境省熱中症予防情報サイト
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