公開日 2021年03月28日
令和2年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)
安田町の取り組み(安芸ブロック)
〈安田町中山地区の概要〉
中山地区は安田町面積全体の7割以上を占める中山間地域です。平成18年に保育所が、平成19年に小学校が町中心部の安田地区に統合され、過疎化・少子高齢化が進行しています。地域の活力が徐々に低下し、このまま地域の支え合いが希薄化していくと、通院や買い物など日常生活の維持までもが困難になるとの危機感から、地域の住民等で構成する「中山を元気にする会」において課題解決等の話し合いを進め、平成25年4月に「集落活動センターなかやま」が開所されました。
〈集落活動センターなかやまの取り組みと目標〉
集落活動センターなかやまでは発足以来、高知ふるさと応援隊(※)を中心に、主に次のような取り組みを行っています。
・高齢者の買物支援や訪問・見守り活動
・自然薯等の農産物の生産、販売と加工品づくり
・高知大学生の受入れと地域交流活動 など
(※)高知ふるさと応援隊…地域住民とともに新たな視点を持って集落活動センターを拠点とした仕組みづくりをはじめとする
地域活動の推進役となる人材のことで、地域おこし協力隊や集落支援員も含まれます。
地域の高齢者の買い物支援として、おしゃべりバスの運行(現在は新型コロナウイルス感染症の影響により休止中)を月に2回実施しており、近隣の商業施設への買い物支援等を行っています。また、見守り活動として集落活動センターの取り組みを報告する通信「なかやまじかん」を毎月発行し、高知ふるさと応援隊が直接全戸配布を行うことで、高齢者への声かけ等を実施しています。
高知大学生の実習も毎年受け入れており、多くの大学生が地域を訪れて地域の食や文化について学ぶとともに、自然薯の植付けと収穫作業の手伝いや山芋まつり、地区の住民運動会への参加などにより地域住民との交流も生まれています。
〈今後の動き・展望〉
集落活動センターなかやまでは、地域の特産品である自然薯の栽培に取り組んできました。しかしながら、自然薯の栽培方法については今まで確立されたものがなかったため、県の農業振興センター等の協力を受けて栽培方法や技術の確立の取り組みを始めたところです。
また、今年度から自然薯を使った新たな商品開発にも取り組んでいます。まだ試作段階ではありますが、県の事業等も活用して専門家の意見を取り入れながら商品化を目指しています。加工品の販売・流通を通じて、安田町中山地区を少しでも多くの方に知っていただき、実際に訪れていただくことで地域の活性化につなげたいと思っています。
〈地域支援企画員の活動内容〉
県の補助制度の案内や各種アドバイザー導入にあたっての調整、他の集落活動センターへの視察研修の企画・調整はもちろん、時には自然薯の植付けや収穫作業のお手伝いもさせていただきました。その際に気をつけたことは、地域のみなさんのやる気をいかに引き出すか、やってみようかなといかに思ってもらえるようにするかということです。補助制度などあまり難しい表現を使ってしまうと、それだけで使うのを遠慮されてしまうので、なるべく簡単に分かりやすく伝えることを心がけてきました。
これからも地域のみなさんとともに、中山地区を活性化していけるようにサポートをしていきたいと思います。
【この記事に関するお問い合わせ】
安田町地域支援企画員 電話:0887-38ー2696
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