公開日 2021年07月12日
令和2年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)
中土佐町の取り組み(高幡ブロック)
〈大野見北地区の概要〉
大野見北地区は中土佐町北部に位置し、津野町と隣接する町境の地域です。
平成18年1月に大野見村と中土佐町が合併し、その翌年4月に住民自治組織「大野見北地区振興会」が立ち上がりました。「自分たちの地域は自分たちで守っていく」ことを目的に高齢者の見守り活動や文化活動、地域の運動会等、さまざまな活動を行っています。
〈北地区振興会(集落活動センターおおのみきた)新たな挑戦!〉
高齢化、人口減少等による地域活動の衰退だけでなく、耕作放棄地や空き家の増加、コミュニティの縮小といった地域課題を解決するため、令和元年10月に「集落活動センターおおのみきた」が開所しました。
「高齢者の年金プラス収入」を前提に、耕作放棄地を活用したイタドリやキクラゲ栽培等、新たな取り組みが始まっています。
【ロゴマーク】
大野見の「北」の漢字をモチーフに5つの地域を
それぞれ人に見立て、お互いを支えたり協力 し
あって成り立っていることを表現しています。
~ 令和2年度の取り組み ~
1 事業計画作成
集落活動センターでこれから取り組もうとする収益事業の計画がなかったため、中山間地域対策課の新規事業の立ち上げや事業計画の作成などを支援する「うちんくのビジネス塾」を活用し、専門家(メンター)の指導のもと検討を行ってきました。
事業構想や収支計画を作成するなかで見えてくる課題や問題点を整理しながら、活動体制や役割分担等についても話し合い、事業計画を作成しました。
2 イタドリの栽培・加工・販売に向けて
大野見北地区では、耕作放棄地を活用して10戸1団体がイタドリ栽培に取り組んでいます。栽培にあたっては、県内のイタドリ栽培農家や県から指導・助言を受けながら栽培管理をしています。
また、令和3年4月からは、収穫したイタドリの一次加工が始まることとなっており、令和3年2月に高知県版HACCPステージ1の認証を取得しました。次のステップとして、販売にあたって必要な高知県版HACCPステージ2の認証取得に向けて取り組んでいます。
3 キクラゲ栽培・販売に向けて
集落活動センターで取り組む収益事業を模索するなかで、キクラゲ栽培についても検討してきました。令和2年度は、北地区で4戸が試験栽培に取り組み、直販所等での試験販売にも積極的に取り組みました。学校給食センター等の新たな販路も開拓できたことから、令和3年度は、集落活動センターでのキクラゲ栽培も検討しています。
4 ふるさとおもいびと募集
大野見北地区を故郷とする人たちに、「おおのみ きた応援隊」となって北地区を応援していただく取り組みが、令和2年10月から始まりました。応援方法は ①ふるさとに寄付金での応援 ②情報・知恵での応援 ③環境美化活動への応援があり、毎年9月~11月に募集していく計画です。寄付をいただいた方には、ふるさとからのお便り(年3回程度)やふるさと特産品(年1回)をお届けし、情報・知恵、環境美化活動で応援していただける方には地域の集まりに参加していただき、知恵やアイディア、力を貸してもらいながら交流を深めていこうとするものです。
令和2年度は、県内外の北地区出身者や地域を応援したいという地区出身者以外の方々、約70名が応援隊として地域を応援してくれています。
〈地域支援企画員の活動内容〉
令和2年度は、地域支援企画員として集落活動センターの事業計画づくりや「ふるさと おもいびと」の企画立案、イタドリの栽培管理、加工体制づくり、高知県版HACCP対応等への支援を関係機関と連携して行ってきました。
令和3年度は、集落活動センターの収益事業が本格的に稼働し始めます。今後も地域支援企画員として地域のみなさんに寄り添いながら、活動が継続して実施できるようにサポートしていきたいと考えています。
【この記事に関するお問い合わせ】
中土佐町地域支援企画員 電話:0889-57-2780
この記事に関するお問い合わせ
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