公開日 2021年11月30日
最近、小さなお子さんがネオジム磁石製のマグネットボールやキューブを誤飲する事故が多く発生しています。
マグネットボール、キューブは磁力が非常に強く、2個以上飲みこむと磁石同士が腸管を挟み込んだ状態で動かなくなってしまい、自然に排泄されなくなることがあります。気が付かずに時間がたつと腸管に穴があき、開腹手術や大がかりな処置が必要となります。
最初は腹痛や嘔吐、発熱などの軽い症状がみられ、病状が進むとグッタリしてきて生死に関わる状態になります。海外では複数の死亡事故も起きています。
【マグネットボール、キューブの例】
小さくても強力な磁力を持つネオジム磁石製のマグネットで、数百個を1セットとして、インターネット通販等で販売されています。
直径が3~5ミリメートルのボールや、一辺が3~5ミリメートルの立方体の形状で、「知育玩具」、「立体パズル」、「大人と子どもで一緒に遊べます」等の表示がされています。
【事故事例】
(1)腹痛を訴えたため、近くの病院を受診したところ、レントゲンで5個重なる金属球と思われる異物が認められた。
磁石に挟まれて小腸に穴があいており、緊急開腹手術となった。 (1歳女児)
(2)腹痛を訴えたため、医療機関を受診し、鎮痛剤等の処方を受けたが、症状が改善せず別の医療機関を受診。
レントゲンで球形物が数珠状に12個連なっていた。手術室にてカテーテル、切開等の処置を行い、摘出した。
小腸と胃に穴があき、つながっている状態であった。 (3歳女児)
マグネットボール、キューブを誤飲すると生死に関わることがあります。小さなお子さんには絶対に触らせないようにしてください。
少しでも誤飲が疑われる場合には、すぐに医療機関を受診してください。
詳細は下記の消費者庁ホームページをご覧ください。
ttps://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_021/#r021_05
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