公開日 2022年03月22日
住民の手で直販所を!集落活動センターあなないの取り組み(大豊町/嶺北ブロック)
1.集落活動センターあなないの概要
大豊町穴内地区は、町の中央部に位置し、住民自らJR土佐穴内駅周辺や国道32号の沿線の美化に取り組むなど住民活動が盛んな地域ですが、過疎高齢化によってコミュニティ機能の衰退や地域店舗の閉店などの課題が山積しており、集落の維持が困難となってきています。
そのような状況の中、持続可能な集落づくり・地域の担い手確保などを目的に、令和元年5月25日に「集落活動センターあなない」が組織されました。運営主体は、穴内地区7集落の区長、公民館長、婦人会長、消防団、老人クラブなどが参加する穴内地区活性化推進委員会が担っています。
2.住民の手による直販所の設置を!
上記で述べたように、穴内地区はJRの駅が存在し、国道32号の沿線に位置しており、町内でも比較的利便性の良い場所で、また、農林業も盛んな場所となっていますが、過疎高齢化の流れには逆らえず・・・。かつては多数存在していた商店等も今ではほとんどが閉店となっており、地域住民にとっての交流の場が失われつつありました。
そのような状況の中で地域住民が協議した結果、地の利を活かした直販所を新たに設置し、『出愛の広場』というキャッチコピーをもって、地域内外から人を呼び込み、交流人口の拡大を狙おうということになりました。
3.新たな直販所の設置に向けて
直販所を建設するまでの間、建設予定地内へ仮設テントを設置し、お試し直販所をスタートさせました。地域農産物や加工品の販売を通じて今後の直販所を本格的に運営するにあたっての課題点を事前に洗い出すことができ、またそれをしっかりと共有して改善することができたようです。
4.待望の新直販所オープン!そして、これから
こうして、令和元年5月に集落活動センターあなないが設立されてから約2年後の令和3年4月25日に、住民の手による直販所がオープンしました。当日は地域内外からおよそ100名が集まり、同町の大砂子地区から獅子舞の演舞があったり、餅まきが行われたりと、賑やかなオープニングイベントのもとで新直販所の門出を祝いました。
直販所の運営についても、お試し直販所で得たノウハウや、アドバイザーによる指導等もあり、売上げも好調に推移している状況です。なにより、地域内外の多くのお客さんがリピーターになってくれているようで、『出愛の広場』というキャッチコピーどおりの形ができつつあります。
今後も、直販所を住民の手で運営しながら、交流人口の拡大に寄与すべく、各種イベントの実施等も検討しつつ、前を向いて進んでいかれます。
5.地域支援企画員としての関わりと今後の展望
新直販所オープンにあたり、地域支援企画員として、協議への参画や助言、県への補助金申請手続き、直販所運営に精通したアドバイザーの派遣等といった支援をさせていただきました。過疎高齢化が進むなかでも、地域の想いを受けて設立された集落活動センターを核とした地域を支える仕組みを構築し、それを実際に形にして前向きに活動していくきっかけづくりに微力ながら関わることができたと思っています。今後も、直販所の運営事業をはじめ、集落活動センターあなないの取り組みが持続可能なものとなるよう、地域の方とともに知恵を出し合い、全力で伴走支援をしていきます。
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