公開日 2022年03月22日
土佐市における体験型観光の取り組み(土佐市/仁淀川ブロック)
1 地域資源を活かした体験型の観光メニュー
土佐市では土佐市観光協会と観光ガイドチーム(平成30年設立:メンバー7名)が中心となり、漁師町の景観や文化・食を楽しむまちあるきコースや、高知県で初めて史跡認定を受けた遍路道の、自然や歴史を楽しめる遍路道散策コースなど地域資源を観光に生かした体験メニューを造成して平成30年から受入を行い、多くの観光客の皆様に土佐市を楽しんでもらっています。また、受入だけでなく、定例会での勉強会や他地域への研修参加などを通じて体験メニューの磨き上げを行っています。
まちあるきコースの研修の様子 遍路道散策コースの研修の様子
2 新たな体験メニューの造成 ①狩猟体験
令和3年度は、遍路道散策コース上のイノシシ被害を知ったことをきっかけに、土佐市内で問題となっている田畑の鳥獣被害について多くの方に知ってもらうと同時に、狩猟の担い手の育成にも繋がればと「狩猟体験ツアー」の実施に取り組むことになりました。観光協会、地域おこし協力隊、市役所、JA高知県鳥獣被害対策専門員、地元のハンターや学生ボランティア等、様々な人が関わることで、体験メニューの内容が充実したものとなり、参加者から満足度の高いお声をたくさん頂くことができました。
狩猟体験ツアーの様子① 狩猟体験ツアーの様子②
3 新たな体験メニューの造成 ②干物作り
仁淀川流域6市町村が連携して初めて開催する「仁淀ブルー体験博2021」への体験メニューに、地元の塩杜氏に提供してもらった塩の原料「鹹水(かんすい)」を使った干物作りで参加。6市町村の中で唯一、海がある「土佐市らしさ」にこだわった食材とロケーションを楽しむメニューを作り、こちらも参加者から好評のお声をたくさん頂けるものとなりました。
干物作り体験の様子① 干物作り体験の様子②
4 今後の展望と課題
このように、土佐市ならではの景観や文化・食の地域資源を観光に生かしたメニューづくりのほか、時には地域課題をも観光に繋げていくことで、土佐市を知ってもらい、より多くの観光客を県内外から呼び込むことを目標としているところです。
それと同時に、地域の方々にこれらの取り組みを広く知ってもらい、地域ぐるみで観光推進に参加していただけるような持続可能な体制づくりも今後の課題だと考えています。
5 地域支援企画員として
地域支援企画員はこのような取り組みに対して、事業実施までの助言や活用可能な補助制度等の案内のほか、安全な事業運営に向けて、必要に応じて事業実施時のスタッフとしてサポートを行っています。
令和2年度には産業振興アドバイザー制度を活用し、観光ガイドチームのスキルアップとまちあるきコース、遍路道散策コースの磨き上げ研修事業のサポートを、令和3年度の狩猟体験ツアーでは、他地区のジビエ事業者への繋ぎや体験メニューの充実を図る提案、またプレ実施のお手伝い等を行いました。
土佐市では「観光」という入り口を通して、その先にある地域の産業や食、人などにスポットを当てるという取り組みを進めており、私自身、日々学びながら様々な事業に携わっています。
土佐市の観光に携わる地域の方々の思いの実現に向けて、これらの取り組みが今後も持続していくよう支援をしていきたいと思います。
この記事に関するお問い合わせ
土佐市地域支援企画員 電話:088-852-1172
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