令和４年３月に当所が作成したパンフレット「目で見る！高知の気候変動と適応図鑑」が、県内の小学校で活用され始めました。
　令和４年11月29日に越知町立越知小学校で行われた６年生2クラスの理科の合同授業（90分）を見学させていただきましたので、その様子を紹介します。

　この授業では、学習指導員がパンフレットを加工し、スライドと配付資料を作成。これらの教材を使って、どうして地球は温暖化しているのか、地球温暖化により、強い台風が発生して洪水や土砂災害が起こったり、熱中症が増えていること、魚やトンボの生息地域が変化してきていることなどを分かりやすく説明していました。
　その後、温暖化による影響に対応するため、農業では暑さに強い品種に改良したり、暑さから作物を守るよう育て方を工夫するなどの「適応策」がとられていることを学びました。
　最後に、「地球を救うために何ができるのか」グループで話し合い、ホワイトボードに意見をまとめて発表しました。子ども達からは、「温室効果ガスを少しでも減らすため電気自動車を増やす」、「エアコンの設定温度を見直す」、「誰もいない部屋の電気は消す」などといった意見が出されました。

　このように、授業でのパンフレットの多様な活用が広がっています。