公開日 2023年03月30日
更新日 2023年03月30日
アウトドアなまち越知町の取り組み(越知町/仁淀川ブロック)
1 アウトドアなまちとは
越知町は、平成30年10月に表明した「アウトドアなまちにするぜよ!」宣言のもと、仁淀川や横倉山などの豊かな自然を活かした「スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド」や「スノーピークかわの駅おち」、「越知のまち小屋」などの観光拠点施設の整備を行い、体験型観光の推進や「おち・まち・そとあそび」の開催などを通して交流人口の拡大や地域の活性化に取り組んでいます。
この宣言には、町民にもアウトドアに親しんでもらいたい!という思いが込められており、宮の前公園を散歩したり、横倉山に登っている住民の姿を見かけると、その思いが住民にもつながっているんだと勝手に嬉しくなってしまいます。
このような「アウトドアなまち越知町」らしい取り組みの中で、この1年で特に関わりのあった2つのことについて紹介させていただきます。
【スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド】 【スノーピークかわの駅おち】 【おち・まち・そとあそび】
2 横倉山トレッキングツアーの取り組み
よコジロー(メジロの姿をした横倉山(よこぐらやま)の妖精)が住んでいる横倉山は越知町のシンボル。日本最古の化石(コノドント)をはじめ、4億年以上も前のサンゴや三葉虫の化石などが産出されることで知られています。また、佐川町出身の植物学者・牧野富太郎博士の研究の場でもあり、1300種類もの植物がみられる植物の宝庫となっています。さらに、宮内庁管轄の陵墓参考地があり、安徳天皇が隠れ住んだといわれる平家伝説が残る山でもあります。このように幻想的で神秘・ロマンに包まれた横倉山の魅力を体感してもらうため、越知町観光協会では、事業計画の策定からガイドの養成まで着実に積み重ね、平成30年度から「横倉山トレッキングツアー」として本格的にスタートさせましたが、利用者が期待以上に伸びていない状況でした。
こうした中でのNHK連続テレビ小説「らんまん」の放送。主人公のモデルにもなっている牧野富太郎博士の研究フィールドである横倉山では、たくさんの観光客をお迎えしようと、様々な取り組みを行い、準備を進めています。具体的には、牧野富太郎博士ゆかりの草花をテーマにした観光資源の掘り起こしや磨き上げ、ガイド養成などによる観光客の満足度向上を図り、持続的な取り組みへとつながるよう支援を行いました。また、観光資源の磨き上げにおいても、商店街の事業者とコラボして、お弁当付きのツアーに仕立てるなど、町内事業者との連携も意識した仕組みづくりを行いました。
「らんまん」の放送によって、これまで以上に、多くの観光客の方が越知町を来訪されることが想定されます。ぜひ、観光客の方には、山頂を目指す「登山」とは違い、地元のガイドツアーで山中に点在するスポットを巡りながら自生植物を観察・発見する楽しみを味わっていただきたいと思います。
【横倉山】 【よコジロー(左)】 【ガイド研修会の様子】
3 ところやま探検隊の取り組み
越知町の北西部に位置する野老山(ところやま)は、国道33号線からほど近い山間部にある人口約150人ほどの小さな地区です。この地区唯一の学校「野老山小学校」が平成15年度末に休校になりましたが、休校になる前から「野老山おとなの学校」を中心に社会教育活動などを通して、20年以上もの間、地域での支え合い・助け合いが続いております。中心的な役割を担っている「野老山おとなの学校」は、越知町社会福祉協議会などの力も借りながら、公民館活動の一部として月1回のミニデイや季節のイベントの実施、旧野老山小学校の維持管理などにも精力的に取り組まれています。
このほかにも、「らんまん」の放送をきっかけに、「この地区でも花に関するイベントを自分たちでやってみたい!」と、住民有志5名が立ち上がり、それぞれの仕事が終わる夕方頃から集会所に集まり、議論を重ねた結果、令和4年9月9日に新たな住民グループ「ところやま探検隊」を発足させました。グループ名には、野老山の魅力を再発掘(再認識)したり、新たな魅力を創りだしていきたい、自ら探していきたい、という熱い思いが込められています。まだ誕生して間もなく、試行錯誤を重ねながら取り組みが進められていますが、今では、50名近い賛同の輪が広がり、今後、活動を展開していくうえでの大きな原動力になっています。
将来的には、「野老山おとなの学校」と「ところやま探検隊」が、それぞれの強みを活かし、連携しながら取り組みを進めることで、地域の活力の維持・向上につなっていくことを期待しています。
【ところやま探検隊の設立総会】 【集落内の草刈りをした時の様子】 【イベント出店に向けた準備の様子】
4 地域支援企画員の活動
越知町観光協会による横倉山トレッキングツアーは、仁淀川地域アクションプランでの取り組みの一つとして位置づけられ、越知町役場をはじめとする関係団体と連携し、事業の進捗管理やガイド研修会の運営支援などを行ってきました。また、「ところやま探検隊」についても、越知町役場とともに設立に向けた支援や持続可能な活動内容のアイデア出し、事業の進捗管理などの伴走支援を行ってきました。
今後も、地域支援企画員として越知町役場をはじめとする関係者の皆様と連携し、産業振興や地域づくりなどへの支援を通じて越知の皆様に寄り添って活動していきたいと考えています。
【ぼんぼり桜まつり】 【コスモスまつり】 ※ともに主催は越知町観光協会で会場は宮の前公園
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