公開日 2024年02月09日
更新日 2024年02月08日
名称ふりがな
たち めい よしふさ
指定等
国(旧法認定)重要美術品
指定年月日
昭和11年 9月12日
所在地・所有者等
高知県高知市・個人
解説
吉房(よしふさ)は、鎌倉中期における備前(岡山県)の福岡一文字派の代表工である。
時代は宝治(1247)のころといわれる。
本刀は、刃の長さ69.2cm、反り2.4cm、目釘孔(めくぎあな)は2個である。 幅があり、元と末(すえ)の幅の差が少なく、切先(きっさき)は少し猪首(いくび)となる。 杢目鎬地(もくめしのぎじ)より地刃(じは)へかけて美しく流れ、刃文(はもん)は足の深い丁字(ちょうじ)乱れで、匂いが深く、刃の中は賑やかに匂足(においあし)が入り、葉(は)があって働きは見事であり、地(じ)には乱れが映り立ち、鋩子(ぼうし)の刃はゆるやかに乱れ込んで少し返る。 この時代の一文字派の特色を顕著に表している。
銘の字は少し小振りの方で、2字に吉房(よしふさ)と古雅(こが)な銘がある。
本刀には、葵紋(あおいもん)を散らした糸巻太刀拵(こしら)えが附属している。
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