公開日 2023年08月02日
いの町を流れる仁淀川の支川『奥田川』という川をご存じですか?
奥田川は、周りの土地の高さが低く、昔から何度も浸水に悩まされてきました。
その浸水を減らそうと、当事務所では奥田川の河川改修工事を行っています。
また、この川には、希少な植物をはじめ、様々な植物や生き物が生息しています。
そんな奥田川を知ってもらおうと、近くの伊野南小学校で奥田川流域の環境学習として
出前授業を開催しています。
今年は、令和5年6月15日(木)に、4年生28人の児童を対象に開催しました。
昨年は、雨天となり校内学習となっていましたが、今年度は午前中の雨模様から一転、
梅雨とは思えないほどの晴天で無事に屋外学習ができました。
出前授業の流れ
・奥田川の川づくり、水質及び河川の環境について(座学)
↓
・奥田川親水公園で水質調査、動植物の学習(2班に分かれて屋外で)
1班目,,,水質の学習+ごみの話
(1)水質の学習
・奥田川2地点(天王ニュータウン排水流入点、奥田川上流)、仁淀川1地点、
宇治川1地点の計4地点の河川水を事前に採水し、パックテストを用いて奥田川
と他河川との水質状況を比較し確認しました。
(2)奥田川のごみの話
・河川のごみ問題やごみのゆくえ等について学習しました。
2班目,,,奥田川の希少植物、水生動物の学習
・奥田川に生息する希少植物(ベニオグラコウホネ、ナガエミクリ)及び水生生物
を水槽等で確認し、現地の生態や水質との関係を学習しました。
奥田川に生息する希少植物(ベニオグラコウホネ、ナガエミクリ)ってなんだろう。
どんな生き物が住んでいるのかな。
専門家の方々の協力をいただきながら一緒に学んできました。
そのときの授業の様子をご紹介します。
まずは、4年生の教室で奥田川の特徴や川づくりについて学習しました。
続いて、奥田川親水公園に移動して水質調査と動植物の屋外学習をしました。(2班に分かれて)
ここからは、専門家の皆さん(協力:現地調査委託業務者 株式会社西日本科学技術研究所)にバトンタッチ!
1班目はまず、
パックテストを用いて奥田川と他の河川との水質状況を比べ、奥田川の水質について勉強しました。
パックテストで色を見て奥田川の水質をたしかめました。
水質の勉強をした後は、ごみについての話をしてもらい奥田川がよりきれいな川になるための勉強をしました。
2班目は
当日の午前中に西日本科学技術研究所の方々に捕まえていただいた様々な植物、水生生物を見ながら生態や水質との関係について勉強しました。
これが、奥田川で捕まえた希少植物、水生生物たち!
小魚、カニ、ウナギ、希少植物(ベニオグラコウホネ)など他にも様々な生物を捕まえてくださいました。
残念ながら希少植物ナガエミクリは、当日は見つけることができませんでした。
小魚類(メダカ)
ハゼ類
かにの子供
トンボの幼虫
ウナギ
希少植物 ベニオグラコウホネ
捕まえてくださった希少植物や水生生物の生態について勉強しました。
生態について勉強した後は、実際に触れてみてどんな生物なのかを勉強しました。
1班目(水質の学習+ごみの話)、2班目(奥田川の希少植物、水生生物の学習)がそれぞれ終わると、
互いの班が入れ替わり勉強をし、みんな奥田川についてものしり博士になりました。
出前授業の実施にあたり、ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。
今後も環境に配慮しながら、安全に工事を進め、さらなる治水安全度の向上に努め、希少植物や水生生物を守っていきます。
引き続きご理解、ご協力をよろしくお願いします。
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