公開日 2024年09月09日
更新日 2024年11月27日
- 「省エネ」こうち脱炭素まんが大賞に、県内外を問わず多くのご応募をいただきまして、誠にありがとうございました。10月下旬に審査会を開催し、決定した受賞作品は以下のとおりです。
- 厳正なる審査の結果、本年度は大賞(グランプリ)は該当なしとし、大賞に準ずる優秀賞を通常5作品のところ、6作品といたしました。
- また、環境問題に取り組んでいただいている、アクサ損害保険株式会社高知センター様にもご協賛いただき、高校生以下を対象とした特別賞「アクサ賞」を設け、1作品が受賞となりました。
- 優秀賞の6作品及びアクサ賞1作品は、11月27日(水)に高知県立県民文化ホールで開催するイベント「こうちカーボンニュートラル推進フォーラム2024」の会場で展示いたします。
11月27日(水)開催イベント「こうちカーボンニュートラル推進フォーラム2024」についてはこちら
総評
審査委員長より
まんが家 村岡マサヒロ
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このまんが大賞の理想は、「見た人が、省エネや高知県の取組について関心を持ち、実際に取り組むきっかけとなるような作品で、かつ漫画として面白いもの」です。
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その2つの要素を十分に満たしている作品があるかどうか、審査を重ねましたが、今回は苦渋の決断で「大賞なし」となりました。
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今回の受賞作品はもちろん、惜しくも賞にもれた作品の中にも、あとひと工夫あれば大賞になりそうなものは多くありました。
もう少しテーマに沿っていれば。もう少しオリジナリティがあれば。もう少しキャラクターに魅力があれば。もう少しコマ毎に構図の変化やメリハリがあれば。面白いオチがあれば。文字を少なくし、その分絵で理解できる表現にしていれば。濃い色のペンで描いていれば…。そういったひと工夫で、結果は大きく変わっていたことでしょう。 -
省エネも漫画作りも、できることを着実にこなし努力することが大切です。みんなが笑顔になれるような社会を目指し、これからも楽しく取り組んでいきましょう。
大賞(1作品)
「該当なし」
優秀賞(6作品)
「プリンのためなら…」 作:山田 太郎
審査員講評 「プリンのためなら…」 について
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水の節水の必要性がコンパクトに伝わる
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一番身近な水の大切さを分かりやすく解説している。キャラも可愛い。
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啓発の内容が入っていて、表情も工夫されていて楽しい。
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地球が喜ぶと言われても実感がわかないかもしれないが、水道料金が下がって目に見えるプリンが買えるという形で現れればかなりのモチベーションアップにつながる。そして水が貴重であるというすべての重要な情報が一目見てパッと理解できるというのが素晴らしいと感じた。
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水が貴重であることを気づかせてくれる作品
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水という身近なモノを題材にしていて危機感が伝わりやすく、誰にでも出来る省エネをすることで関連して身近な良いことが増えていく点も行動変容に繋がりやすいと思う。
「時間と水を有効活用!」 作:こなたこな
審査員講評 「時間と水を有効活用!」 について
- 無駄を意識して有効活用するという発想が良い
- 生活の中の無駄に気づいて有効活用する視点の斬新さや、何げない実践を後押しする気軽さが素晴らしいと思います。ついで家事がエコにつながる。身近な内容で一石二鳥感が良い
- 水の無駄遣いを辞めよう!から、そもそもこれは無駄遣いではなく有効活用してやろう!という価値観を逆転させたところがマンガらしさが溢れていると感じた。行動で具体例を示し、一滴の水も無駄にしないという考えが明確なのもいいと感じた。最後に、ジャーッというオノマトペが終始シャワーに執拗に付いている事でこの掃除を思いつく前の煩わしさや無駄加減がよくあらわれていると思う
- 身近な題材を、独自の視点で、読みやすく仕上げている
- 一人一人がモノや時間を有効に活用することの大切さだけでなく、考えの過程がたった8コマで分かりやすく表現されている。
- 同じことを考えたことがあります。脱炭素化をなんとか進めたいという人が考えそうな発想です。
「とりあえず今できることを」 作:どんぐり
審査員講評 「とりあえず今できることを」 について
- 「まずは小さなことから」ということの大切さを上手く伝えていると思います
- 大きなことはできなくとも、小さなできることから始める大切さが伝わります。
- 最初のコマのインパクトがいいなと感じた。読者にん?と違和感を与えることで最後まで読ませる効果があり、4コマ目でようやく頭の中の話だったとわかり、すっきりするだけでなくタイトルも回収されていた。4コマの中で構成がよく練られてれており、面白いと感じた。私もただの一般市民なので最後のコマにとても共感できたし、1人1人今できることを積み重ねることも重要だと思えた。また最初の3コマにあるように自由な発想や常識にとらわれない面白い考え方を通してこの分野に関心を持つこと新しい事を生み出す、その想像力は地球温暖化に限らず、様々な問題に対して解決策を生み出す原動力となり、AIにもできない事なので大変重要だと感じさせられた。
- 作者の術中に見事はまってしまった。3コマ目までは「今できること??」と腑に落ちないまま読み進め、最後に深く納得。漫画に書いてあるような壮大なことができたらいいですが、できないので、まずは身近からというのがわかりやすくて良い。
「アリとキリギリス」 作:久留美 慶晃
審査員講評 「アリとキリギリス」 について
- アリとキリギリスの分かりやすい対比を使っているが、キリギリスも実は環境に配慮しているオチが良い
- キリギリスさんの暮らしが我慢しないエコ、というオチがよい。
- イソップ童話になぞらえており親近感が湧き、読みやすかった。7コマ目までフリーライダーとしてキリギリスが描かれ、良い問題提起であるとともに、最後にキリギリス目線で話が展開されることで、環境問題を解決するための相互理解の重要性が学べた。作中の行動が地球温暖化対策の具体例を示しているのも良い点だと思う。最後に、8コマ目で、1コマ中にキリギリスの目線をうまくまとめなければいけないという構成なだけに、難しく、キリギリスの言葉に説得力が欠ける点が惜しいと感じた。
- いろいろな立場からの視点。考えるきっかけになる
- 「再生可能エネルギーで豊かな暮らしを」が一目で分かる、現代版アリとキリギリスの発想がとても良かった。一人一人が何を大切にするかは人によって異なっており、そういった多様性も認められている点が非常に素晴らしい。
「二重ガラスの勧め」 作:福岡 真由美
審査員講評 「二重ガラスの勧め」 について
- 断熱改修の効果が上手く伝わる。漫画としてもきれいにまとまっていると思いました
- 家庭で実践したくなる気持ちになります。
- 窓の断熱ならできるかなと思わせるところが良いです。
- ペアガラスに絞った作品だが、読みやすくオチも付けていて良い。ペアガラス=二重ガラスでいいのか、タイトルとの相違。カッコ書きやルビにしてもよい。
- 窓ガラス交換費用はかかるが、電気に頼らない取組で広がっていけばいいなあと思わせられた。
- ぜひ検討してほしいです。
- 「設置後…」という文字だけでなく、実際ガラスの絵をアップで入れたり、洗面所の背景をきちんと描いたり、絵の魅力をもっと活かしてほしい。
「壊れちゃった」 作:すずあかね
審査員講評 「壊れちゃった」 について
- エアコンが壊れることによって良いことが起きたという展開は共感できる。「壊れた」だけでなく、「エアコンは一部屋でいいよね」等のメッセージ性がほしい
- オチのコマ、集中線のピントが絵のどこにも合っていなくて、どこを見せたいのかが分かりづらくなっている。
- エアコンが効いている箇所でみんな集まれば家族団らんという点が非常に良い。実際、エネルギー効率を考えてもなるべく冷やす箇所は1箇所にまとめて方が合理的である。最後のオチはクスッと笑った。
特別賞(アクサ賞)
「省エネで地球を綺麗に!」 作:とうゆー
審査員講評 「省エネで地球を綺麗に!」 について
- シンプルな表現で省エネの必要性を伝えている。
- 啓発もあり、読みやすくて良い。
アクサ損害保険株式会社講評 「省エネで地球を綺麗に!」 について
- ストーリー展開がわかりやすく、メッセージ性が強い。
- ストレートな表現から、誠実さ、実直さ、素直さが伝わり、地球温暖化ストップへの思いが感じられる。
- 絵のインパクトや字の大きさが力強く、活力がある。
- 未来を担う若い世代の方が脱炭素へ関心を持ち、マンガ大賞に応募されたことがとてもすばらしいと感じる。
- 若い方たちのSDGs意識が、地球環境を守り、温暖化ストップにも着実に結びつくと期待できる。
アクサ賞とは
- アクサ損害保険株式会社高知センター様にご協賛いただき設けた、高校生以下を対象とした特別賞。
- アクサ損害保険株式会社とそのグループ企業は、アクションプランを策定しCO2削減に取り組んでおられるほか、自動車保険にEV割引を導入し自動車普及を後押しする等、カーボンニュートラル達成に向けて積極的に取り組んでおられます。
- 今回ご協賛いただいた高知センター様(2005年設立)でも令和4年7月に「こうちSDGs推進企業」の認定を取得。また、令和5年7月に「協働の森づくり事業」にもご賛同いただき、協定を締結するなど、脱炭素だけでなく、県内における環境保全にも取り組んでいただいております。
本年度もたくさんのご応募ありがとうございました。引き続き、当県の環境行政の取組へのご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
※以下は募集時のHPです。
ご応募はこちらから▼
「まんが王国・土佐」ホームページ
募集概要
「省エネ」こうち脱炭素まんが大賞とは
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「まんが王国」である"高知県ならでは"の催しとして、昨年に続き「こうち脱炭素まんが大賞」を開催しています。今回のテーマは「省エネ」、大賞賞金はなんと10万円です!!
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県内外を問わず、多くの方々から、まんがで描かれた行動に関心を持ち、実際に取り組むきっかけとなるような作品の応募をお待ちしています!例えば、以下のような、日常生活の中で省エネの取組として行えることなどをはじめ、将来こんな省エネができたらという題材としてまんが作品を描いてご応募ください!!
作品テーマ例
- こまめに電気を切る、冷房の設定温度を上げる。
- 古くなった家電製品を、エネルギー効率の良い最新のものに買い換える。
- 冷蔵庫に食品などをつめこみすぎない。
- 省エネリフォーム(高断熱窓の設置など)を行う。
- 自宅に太陽光パネルや蓄電池を設置する。
- 環境対策に取り組む企業の製品や環境配慮型の製品を優先的に購入する。
- 自動車の運転中はアイドリングストップを意識し、急発進、急加速をしない。
- 移動の際には、主に、自転車や公共交通機関を利用する
作品規格
- テーマに沿ったまんがをB4サイズ(257ミリ×364ミリ)1枚で制作してください。
- コマの数や形、大きさ、配置は自由です。
- 1人につき、何点でも応募可能です。
- カラー、モノクロは問いません。
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手書きの原稿をスキャニングしてデータ化するのも可とします。
応募方法
- 作品は下記①、②のどちらかの方法より応募ください。
①サイトから応募する場合
JPEG、PNGのいずれかの形式で、1ファイル5~10MB程度のデータを
「まんが王国・土佐」のホームページからアップロードしてご応募ください。
②郵送もしくは持参にて応募する場合
必要事項を記載した「郵送・持参応募用紙」を添えて、高知県 林業振興・環境部 環境計画推進課宛に郵送もしくは持参してください。郵送・持参応募用紙[PDF:97.6KB]
応募資格
不問(プロ・アマ、国籍、学生・社会人、年齢等一切問いません)
※高知県外にお住まいの方も応募可能です。
賞の区分
(1)大 賞 1作品 賞金:10万円
(2)優秀賞 5作品程度 賞金: 3万円
(3)特別賞
※入賞作品数は、応募状況等により変更する場合があります。
※受賞した作品は、高知県での啓発業務(高知県が開催するイベント等でのパネル展示、新聞広告への掲載等)に活用させていただきます。
スケジュール
募集期間
令和6年7月1日(月)から10月15日(火) ※募集期間延長しました。
結果発表
令和6年11月上旬(予定)
受賞作品パネル展示
令和6年11月下旬(予定)
(高知県開催の脱炭素に関するイベントの会場などにおいて展示します。)
※スケジュールは前後する可能性があります。
お問い合わせ先
〒780-0850 高知県高知市丸ノ内一丁目7番52号
高知県 林業振興・環境部 環境計画推進課
TEL:088-821-4841 FAX:088-821-4530
E-mail:030901@ken.pref.kochi.lg.jp
※応募作品を郵送される場合は、以下必ず明記ください。
- 「お名前」
- 「ご住所」
- 「連絡先」
- 「高校生以下」、「大学生・専門学生・社会人」いずれか
チラシデータ
参考(高知県のカーボンニュートラル実現に向けた取組について)
この記事に関するお問い合わせ
所在地: | 〒780-0850 高知県高知市丸ノ内1丁目7番52号 |
電話: | 企画調整担当 088-821-4538 |
温暖化対策担当 088-821-4841 | |
ファックス: | 088-821-4530 |
メール: | 030901@ken.pref.kochi.lg.jp |
YouTube: | 高知県環境計画推進課 |
Instagram: | 高知県環境計画推進課 |
X: | 高知県環境計画推進課 |
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