公開日 2024年10月10日
更新日 2024年12月02日
1 高知県史編さんの背景と目的
前回の県史編さん(昭和38年から52年)から40年以上が経過し、当時より歴史
研究が進展していること、世代交代や大規模災害の発生等により、地域に残されている
貴重な歴史資料の散逸が懸念されることなどから、県政150年にあたる令和3年度から
新たな高知県史の編さん事業を開始しました。
本県のあゆみを後世にしっかりと伝え残すことで、本県の歴史への理解と地域への愛着
を促すとともに、県史編さんにかかる調査活動の場では、将来歴史研究を担う人材を育成
していきます。
2 高知県史編さんの基本的な方向性
令和3年10月に策定した「高知県史編さん基本方針」に基づき、以下の方向性の
もと、8つの分野(古代・中世、近世、近代、現代、考古、民俗、文化財、自然)で
構成される「高知県史」を、20年(令和3年から22年)かけて編さんする予定
です。
・日本と世界の歴史の流れの中で、本県の歴史的な変遷をとらえる
・(本編)図版等を多く活用し、県民に分かりやすく親しまれる記述にする
・(資料編)地域の偏在がないように、本県の特徴的な資料を採録する
・資料はデータ収集を原則とし、将来的に幅広く利活用できるようにする
・市町村や関係団体と連携し、多くの県民が携わる体制をつくる
各分野を担当する専門部会では、それぞれ「編集方針」を策定し、新たな県史の目指す
方向性を共有しながら、日々調査活動に取り組んでいます。
○編集方針・近世[PDF:135KB]
○編集方針・近代[PDF:971KB]
○編集方針・民俗[PDF:114KB]
○編集方針・古代・中世[PDF:962KB]
○編集方針・現代[PDF:675KB]
3 高知県史編さんに関わる組織
○編さん委員会
:高知県知事を委員長とし、全体の進捗管理や重要事項の決定等を行います。
委員長 | 濵田 省司 | 高知県知事 |
副委員長(県史監修者) | 藤井 讓治 | 京都大学 名誉教授 |
委 員 | 古谷 純代 | 高知県商工会議所連合会 副会頭 |
委 員 | 中平 雅彦 | 株式会社高知新聞社 代表取締役社長 |
委 員 | 宅間 一之 | 土佐史談会 会長 |
委 員 | 長岡 辰治 | 高知県高等学校長協会 会長 |
委 員 | 宇佐美 佳枝 | 高知県小中学校長会 副会長 |
委 員 | 桑名 龍吾 | 高知県市長会 会長 |
委 員 | 池田 三男 | 高知県町村会 会長 |
委 員 | 長岡 幹泰 | 高知県教育長 |
委員(古代・中世部会長) | 井上 聡 | 東京大学史料編纂所 准教授 |
委員(近世部会) | 渡部 淳 | 高知県立高知城歴史博物館 館長 |
委員(近代部会) | 羽賀 祥二 | 名古屋大学 名誉教授 |
委員(現代部会) | 大門 正克 | 横浜国立大学 名誉教授 |
委員(考古部会) | 鋤柄 俊夫 | 同志社大学 嘱託研究員 |
委員(民俗部会) | 常光 徹 | 国立歴史民俗博物館 名誉教授 |
委員(文化財部会) | 岡本 桂典 | 高知県文化財保護審議会 会長 |
委員(自然部会) | 原 忠 | 高知大学理工学部 教授 |
○編集委員会
:県史監修者を委員長とし、各専門部会の部会長と副部会長が委員です。編集に
かかる総括的な協議や資料調査・専門部会間の調整を行います。
編さん委員会、編集委員会の議事録はこちら!
○専門部会
:県史を構成する8つの分野ごとに設置し、資料調査や各巻の編集・執筆
などを行います。
(各専門部会委員名簿)[PDF:107KB]
○事務局
:高知県文化生活部歴史文化財課県史編さん室に置き、各部会の運営や
調査活動の補助を行います。
4 主な取り組み
○県内外で、資料調査を行っています!
①事務局:県内の市町村役場を訪問し、庁舎や図書館、学校などに
保管されている資料の所在確認調査を行っています。
(香美市立図書館「かみーる」での調査の様子)
②近世部会:江戸時代に久重山村(現在の芸西村久重地区)の村役人を
務めた旧家に伝わる古文書の調査をしました。
そのほかの近世部会の調査活動はこちらです。
③近代部会:明治大正期の旧村役場資料(現在の安芸市川北地区など)
を調査しました。
④民俗部会:中土佐町久礼の鎌田港の倉庫に保管されている様々な
民具(農林漁業用具、生活用具など)を調査しました。
⑤現代部会:幡多ゼミナール資料館で、ビキニ被曝事件の支援活動
について、聞き取り調査を行いました。
そのほかの現代部会の調査活動はこちらです。
(調査日:令和6年3月25日)旧県立帰全農場及び同窓会組織「帰全会」への調査[PDF:273KB]
○令和6年度から考古部会の調査が始まります!
令和6年4月から、新たに考古部会が立ち上がりました。
県内に広く分布する様々な時代の遺跡や遺物の、新たな意味や価値をお伝えできるよう
調査を進めてまいります。
○歴史資料調査隊養成講座を行っています!
歴史資料調査は、史料(資料)撮影や古文書の解読、目録データの
作成など、膨大な量の作業が必要です。
これらの作業を手伝っていただくために、高知城歴史博物館の協力の
もと、主に高知県内の大学生を対象に「歴史資料調査隊」養成講座
を開催しました。参加者の皆さんには歴史資料の扱い方法や史料(資料)
撮影の方法などを、学んでいただきました。
講座を修了された方は、県史編さん室で雇用し、日々の調査活動にご協力いただいています。
実際の講座の様子はこちらです。
<歴史資料調査隊養成講座(資料撮影編)>[PDF:1010KB]
<歴史資料調査隊養成講座(史料解読編)>[PDF:722KB]
○県文化広報誌「とさぶし」に、県史の特集記事を連載しています!
○県史編さん室のFacebookを始めました!
月1回のペースで調査の様子や風景等を掲載しています。
11月は民俗部会が檮原町で実施した聞き取り調査を取り上げています。
調査の様子をより詳細に紹介してますのでぜひ覗いてみてください!
○情報提供のお願い
高知県史編さんにあたっては、地域で受け継がれた歴史資料の調査を実施しています。
ご自宅の建て替えや代替わりなどで、地域に伝え残された歴史資料が失われつつあります。
皆さんの周りで古い文書や昔の道具などの情報がありましたら、ぜひ県史編さん室まで
ご一報ください。
内容をお聞きしまして場合により、調査にお伺いさせていただきます。
また、実物の収集はしておりませんが、資料の保存方法についてはご相談をお受けしております。
ご協力をお願いいたします。
この記事に関するお問い合わせ
所在地: | 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号(本庁舎5階) |
電話: | 088-823-9112 |
ファックス: | 088-823-9063 |
メール: | 142001@ken.pref.kochi.lg.jp |
住所: | 〒780-0870 高知県高知市本町4丁目1-35(高知県自治会館4階) |
電話: | 088-821-7950 |
ファックス: | 088-821-7953 |
メール: | 142001@ken.pref.kochi.lg.jp |
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