髙塚 和史

公開日 2025年02月27日

髙塚和史

平成8年から京都のホテルや老舗料亭で10年間修行した後、高知に戻り、ホテルや結婚式場で調理技能の研鑽を積みました。現在は「はりまや町 季節料理 髙塚屋」で店主をしています。

京料理の感性を取り入れた繊細な技能により、他では味わえない料理を提供しています。

また、会席料理などに絵を添えた「絵献立」の技能にも優れています。

◆技のみどころ <こだわり>
 お料理において大事にしているのは、やはり季節感です。それは食材だけでなく調理法、味付け、器など全体的な仕立てとして季節・時節をなるだけ感じていただけるように心がけています。絵献立においては、あくまでも板場への“設計図”や“指示書”といった意味合いのものですので、使用する器やその意匠を伝えるために少々のデフォルメも必要だと思っています。

◆「夢」 <挑戦・目標>
 最終的な夢は、自分が引退を決めたときに「自分なりによう頑張った」と思えるようにありたいということです。そしてそれは独りよがりでなく、周りの人の支えになれたり何かしら人の心に残る働きをする。それは地味かも知れませんが、次代をつなぐ素地として大事なことだと思っています。中期的な挑戦・目標でいうと絵献立を芸術作品として仕立ててみて県展に応募してみたいです。機会があれば料理を通じて学生さんとの交流もできたら嬉しいと思っています。

◆「ひとこと」
 土佐の匠認定に際しては単に熟達技能の有無だけでなく多面的な評価での推薦をもって審議されるということで、そういった面は私の目指すところでもありましたので本当に光栄に思うと同時に責任も感じております。

◆これから「ものづくり」の道に進もうとする方へ
 「どんな環境に身を置くか」は重要だと思います。
 若いうちに一流の仕事や感性に触れ、向上心のある人達と共に働くことは大きな財産になります。逆に、後ろ向きな人達に囲まれてなお情熱を持ち続けることは非常に難しいと思います。
 それと、仕事に対する向き合い方は人生のステージにおいて都度変わってきます。没頭できたりできなかったりしますから、使えるときは使えるだけの時間とお金を自分の素養を高めるために使うことをお勧めします。

 

米茄子と生麩の田楽 絵献立(茄子田楽)

米茄子の田楽

茄子は箸で食べやすいように「ねじ剥き」されています。

水彩鉛筆と筆で描いた絵献立

 

この記事に関するお問い合わせ

高知県 商工労働部 雇用労働政策課

所在地: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号
電話: 労政担当 088-823-9763
能力開発担当 088-823-9765
働き方改革担当 088-823-9764
就業支援担当 088-823-9766
ファックス: 088-823-9277
メール: 151301@ken.pref.kochi.lg.jp
Topへ