公開日 2025年03月07日
友好提携港国際ネットワーク(INAP)の宣言文書
このたび、日本国高知県知事の橋本大二郎氏の招待により、スリランカ政府の港湾開発・復興・再建担当大臣であるM.H.M.アシュラフ氏を団長とする代表団が1998年4月26日に日本国高知県の高知新港の開港式に参加しました。
そして、その開港に際し、高知港とコロンボ港の間で姉妹港協定が締結されました。
また、同日に高知港はインドネシアのタンジュンペラ港、フィリピンのスービック湾港、中国の青島港ともそれぞれ姉妹港・友好港の協定を締結しました。
これらの協定の締結に伴い、M.H.M.アシュラフ氏が提案した「姉妹港が定期的に会合を開き、相互の利益に関する事項を議論するべきである」という考えと、橋本大二郎氏の「港が人々を結びつけ、世界平和と交流を確立する役割を果たす新たな役割」というコンセプトが受け入れられ、最初の国際シンポジウムをスリランカのコロンボで開催し、スリランカ港湾局が主催することが決定されました。
スリランカ港湾局の主催のもと、「姉妹港を通じた世界平和」をテーマとする国際シンポジウムが1998年11月17日、18日、19日に開催されました。
開会式では、M.H.M.アシュラフ氏が主賓として、橋本大二郎氏が名誉賓客として参加し、同シンポジウムの前にはコロンボ港とインドネシアのタンジュンペラ港、フィリピンのスービック湾港との間で姉妹港協定が締結されました。
そして、1998年11月19日、参加した姉妹港(インドネシアのタンジュンペラ港、フィリピンのスービック湾港、アメリカ合衆国のニューオリンズ港、日本の高知港、スリランカのコロンボ港)は、相互に有益な関係の発展と協調を図るため、「友好提携港国際ネットワーク(INAP)」という名称の下に組織を設立することを全会一致で決議しました。
最後に、シンポジウムの終了に際し、「友好提携港国際ネットワーク(INAP)」は以下の宣言を発表することを全会一致で決議しました。
- 友好提携港国際ネットワークは、専門知識、ノウハウ及びマーケティング、計画、技術、技能及び港の開発全般、並びに経済、文化的便益を含む友好提携港の相互利益に関することがらについて、協議、協力及び情報交換を行うことにより、このネットワークをそれぞれの港の利益に寄与するものとするよう努める。
- 友好提携港国際ネットワークは、資源とサービスの効果的な循環及び配分、並びに相互利益を基本として、上記の友好提携港の活動を推進することにより、互いに有益な地域間のつながりを構築するよう努める。
- 友好提携港国際ネットワークは、人類の英知、精神的な面での発展及び文化的な成長を増進するよう努める。
- 友好提携港国際ネットワークは、共通の倫理と信仰の価値を改めて認識するよう努める。
- 友好提携港国際ネットワークは、現代文明が環境面で引き起こした生態上の影響を最小限に抑えるため、環境に対する自覚の醸成に特別の役割を果たし、恐れと不安のない、真に平和で調和のとれた地球の建設を確実なものとするであろう。
・インドネシア タンジュンペラ港支局 支局長 Abdullah Umar
・フィリピン スービック湾都市開発庁 副長官代行 Capt.Victor L. Mamom
・アメリカ ルイジアナ州立大学港湾・水路研究所 教授 Dr.Jay Jayawardena
・スリランカ港湾庁 総裁 Adomiral Mohan Samarasekera
・スリランカ政府 港湾開発復興大臣 HON.M.H.M.ASHRAFF pc.,mp.
・高知県 知事 橋本 大二郎
・高知県港湾空港局 局長 宍戸 達行
1998年11月19日
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