防除

公開日 2009年03月27日

更新日 2024年06月28日

 被害防除は、田畑の条件や加害鳥獣の種類によっていわば「ケース・バイ・ケース」であり、様々な対策が考えられますが、その中でも代表的と思われる対策についてご紹介します。
 なお、これらの資材も設置方法などがその場所の条件や加害鳥獣に適応していなかったり、メンテナンス(日常の手入れ)を怠ると効果が期待できない場合が多いので注意が必要です。


電気柵(対応:獣類)


田畑を一定の電流が流れている電気柵で囲うものです。
イノシシやサルなどが侵入しようとすると、軽い電気ショックを受け驚いて逃げます。
対策としては一定の効果がありますが、設置時には電気が流れる部分(地面からの高さなど)を加害獣の種類にあわせて設置する必要がある場合があります。
また、下草を定期的に刈ったり、漏電が起こらないよう、定期的な管理が必要となります。


防護ネット(対応:鳥獣全般)


市販のネット、魚網などで田畑や植林地を囲むものです。
獣類への対応の場合には田畑などの外周に地面から1メートル程度の高さで設置するのが一般的ですが、鳥類に対する防除の場合には田畑の側面と上部をネットで囲う形で設置することもあります。
ただし、材質によっては噛み破られたりして破損する場合があるので注意が必要です。
また、ネットと地面の間にわずかの隙間もないように工夫して設置することが重要です。

 

(写真)防護ネット(獣類への対応)

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トタン板・金網柵(対応:イノシシ・シカ等)


田畑をトタン板または金網(溶接金網、エキスパンド・メタル等)の柵で囲います。
地面とトタン板(金網柵)との間に少しでも隙間があると侵入されることが多いですので、わずかな隙間もないように設置することが重要です。
特にイノシシの場合、鼻でトタン板や金網柵の下側を押し上げられたりすることが多く、トタン板や金網柵の下側(地面側)を補強したり、折り返しを設ける、地中の一定の深さまでうめて設置する、などの対策を取るとより効果的です。
また、柵が低いと柵を飛び越えて侵入されますので、高さの面での対策も必要です。イノシシはもちろん、シカへの対策を行う場合には十分な高さの柵を設置する必要があります。

 

エキスパンド・メタルと溶接金網の設置例

 

溶接金網と電気柵を組み合わせたもの

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テグス(対応:鳥類)


果樹園などで樹冠より高い位置にテグスを格子状に張り、鳥類の侵入を防ぐものです。
テグスが切れない限り、続けて使用可能な有効な手段です。
格子の間隔を狭く設置(張る)ほど効果が高くなり、また鈴をテグスに取り付けるとより効果的です。

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