高知県では、令和２年度から６年度の５年間の計画である「第２期高知県まち・ひと・しごと創生総合戦略」を令和２年３月に策定し、その目指す将来像「地産外商が進み、地域地域で若者が誇りと志を持って働ける高知県」を実現するため、産業振興計画による経済の活性化、少子化対策、中山間対策等の取り組みを全力で進めています。

　この度、PDCAサイクルに基づき、令和３年度版として総合戦略のバージョンアップを図りました。令和２年度版からの主な改定のポイントは下記のとおりです。今後も引き続き、この総合戦略に基づき、官民協働、市町村との連携協調のもと、全力で取り組みを進めてまいります。

＜主なポイント＞

【基本目標１】地産外商により魅力のある仕事をつくる
【基本目標２】新しい人の流れをつくる
　第４期産業振興計画ver.2の改定に合わせ、下記の方向性と重点ポイントに沿って取り組みをバージョンアップ
　〔戦略の方向性〕
　　○ 付加価値や労働生産性の高い産業を育む
　　○ ウィズコロナ・アフターコロナ時代への対応【※新規】
　〔重点ポイント〕
　　① 関西圏との経済連携の強化【※重点化】
　　② 各産業分野におけるデジタル化の加速【※見直し】
　　③ 新しい生活様式や社会・経済構造の変化への対応【※新規】
　　④ 地方への新しいひとの流れを呼び込むための取り組みの強化【※新規】
　　⑤ 持続可能な地域社会づくりに向け、脱炭素化・SDGsを目指した取り組みを促進【※拡充】
　　⑥ 中山間地域での施策の展開を特に意識

【基本目標３】「結婚」「妊娠・出産」「子育て」の希望をかなえる、女性の活躍の場を拡大する
　〔少子化対策〕
　　○ マッチングシステムの利便性向上や、新婚世帯に対する住宅費の支援など、出会い・結婚支援を充実
　　○ 妊娠期から子育て期までの切れ目のない総合的な支援「高知版ネウボラ」のさらなる機能強化
　　　・多様な子育て支援サービスを提供する地域子育て支援センターの設置促進、不妊治療の助成 など
　　※若い世代に対するライフデザインへの意識醸成に向けた取り組みの充実
　〔女性の活躍の場の拡大〕
　　○ ファミリー･サポート･センター事業における子どもの預かり場所としての専用の施設や部屋を整備する費用を支援

【基本目標４】高齢者の暮らしを守り、若者が住み続けられる中山間地域をつくる
　〔中山間対策〕
　　○ 中山間対策を抜本強化して取り組んできたこれまでの成果の把握と今後の中山間対策の検討のために、10年ぶりに集落実態調査を実施
　　○ 集落活動センターの持続可能な運営のため、センターの様々な取り組みをタイムリーに支援できるよう、集落活動センター推進事業費補助金を再編
　　○ 集落ぐるみで守る対策を一歩進め、集落連携によるより広いエリアでの鳥獣被害対策を実施
　　○ 高齢化や運転免許の返納などによって、今後ますます生活用品等の確保が困難になることから、県と市町村による支援体制を確立（県と関係市町村による広域連携での支援のあり方を検討）
　　○ コロナ禍にあっても県民の生活を支える公共交通を維持し、コロナ収束後の需要回復に備えた支援策を強化
　　※ 基本目標２での記載と併せ、児童生徒の郷土愛の醸成や高等学校の魅力化に関する取り組みを記載
　〔地域包括ケアシステム〕
　　○ 医療や介護と連携した高齢者の住まいの確保対策や在宅医療の推進など、在宅療養体制のさらなる充実
　　○ 高知県認知症施策推進計画に基づく、認知症の本人や家族が地域で安心して生活するための支援体制や医療体制の充実

■新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた今後の対応

【基本目標１・２】ウィズコロナ・アフターコロナ時代に対応した一歩先を見据えた対策の強化
　　・ 県経済へのダメージを最小限に食い止めるための対策の強化
　　・ ウィズコロナにおける「新しい生活様式」への対応
　　・ アフターコロナを見据えた「社会・経済構造の変化」への対応
　　・ 「都会から地方へ」という新しい人の流れを本県に呼び込む取り組みの実施

【基本目標３】コロナ禍でも、出会い・結婚、妊娠・出産、子育ての希望を叶えられるよう、一連の取り組みを強化
　　・ オンラインを活用したお引き合わせの実施の検討やイベント実施の働きかけ

【基本目標４】高齢者の暮らしを守り、若者が住み続けられる中山間地域づくりに向けた対策の実施
　　・ 集落活動センターにおける「新しい生活様式」対応への支援
　　・ コロナ禍にあっても県民の生活を支える公共交通を維持し、コロナ収束後の需要回復に備えた支援策を強化【再掲】

 

第２期高知県まち・ひと・しごと創生総合戦略＜令和3年度版＞の全体像[PDF：11MB]

第２期高知県まち・ひと・しごと創生総合戦略＜令和3年度版＞本文[PDF：5MB]