公開日 2023年02月02日
更新日 2024年03月26日
県営による風力発電
高知県では、これまで県内3箇所で風力発電所を運営して参りました。(※風車諸元)
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平成7年4月に香南市野市町で、県営としては日本初の「野市風力発電所」が運転を開始しました。
平成11年4月には長岡郡大豊町のゆとりすとパークおおとよ内に「大豊風力発電所」、平成16年1月には
香美市土佐山田町の県立甫喜ヶ峰森林公園内に「甫喜ヶ峰風力発電所」が運転を開始しました。
なお、「野市風力発電所」は平成28年9月に、「大豊風力発電所」は令和元年8月にそれぞれ運転を終了しました。
現在は、甫喜ヶ峰風力発電所で発電を行っています。
風力発電とは
『風』
風は太陽からの光(熱エネルギー)を起源とする空気の流れで、大きな運動エネルギーを持っています。
そして、地球上どこにでも(海・陸)吹いており、さらには太陽からの光により何度でも発生(※再生可能)するため尽きることがありません。
風は「再生可能」で「環境負荷の少ないクリーンなエネルギー」として世界中で利活用が進んでいます。
風の力で電気をつくる『風力発電』
風のもつエネルギーを利用する1つの方法として「風車」があります。
風車は昔から、穀物を粉にしたり、水をくみ上げることなどに利用され、動力源として人間の生活に大きく貢献してきました。
地球規模での環境破壊が大きな問題となった現在、風車を利用した 「風力発電」はクリーンなエネルギーとして世界中で普及が進んでいます。
風力発電は、風の力で風車をまわし、その回転運動を発電機に伝えて電気を起こします。
風のもつエネルギーの約30~40パーセントを電気エネルギーに変換することができます。
風を利用して電気をつくる風力発電は、二酸化炭素など自然環境に悪影響を与えるものを発生しないクリーンな発電方法です。
風力発電のしくみ
風車のブレード(羽根)が風を受けて回転し、この回転運動を増速機で一定の回転数に上げ、発電機をまわして発電します。(増速機の無いタイプもあります。)
プロペラ型がよく目にされますが、これは発電を目的にしたとき、最も効率が高いとされているからです。
風向風速計により風向きを常時検出し、ヨー制御により風の吹いてくる方向へ常に風車が正面を向くようになっています。
また、風は弱い時も強い時もありますが、可変ピッチ式の風車では、ブレードの角度を変えることによって、風のエネルギーを最大限に受け取れる仕組みになっています。
台風などで風が強すぎる時には、風車が壊れないようにブレードの角度を調節して、風の力を逃すようにしています。
風のエネルギーは、風を受ける面積に比例し、また、風速の3乗に比例します。
風を受けるブレードの長さが2倍になれば、風を受ける面積が4倍になり、受けるエネルギーは4倍になります。風速が2倍になれば受けるエネルギーは8倍になります。
このことから、風力発電所の建設には風の強い地点を選ぶことが非常に大切です。
風力発電の特徴と風車の種類
~ 風力発電の特徴は次のとおりです。~
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