公開日 2014年12月16日
2002年11月14日
第4回INAPシンポジウム:高知港(高知県)
「姉妹港交流を通じた経済交流の推進」
まず、高知港の位置です。高知港はこの「大圏コース」からわずか130マイルの距離にあります。将来的には、そうした地理的優位性を活かして、大型コンテナ船が最小限のデビエーションで寄港できる国際コンテナ中継拠点になれますように、大変大きな夢を持って、港の整備を進めています。
こちらの空撮写真は、1998年に高知県で初めて本格的なコンテナの扱いが可能な国際流通港湾として供用を開始いたしました「高知新港」です。まだ建設途上です。本日は、この「高知新港」を含む「高知港」の概要と姉妹港との経済交流についてご紹介します。ちなみに、高知県とベンゲット州は姉妹都市関係にあり、高知港とこのスービック湾港は姉妹港関係にあるなどつながりも深く、現在フィリピンの方で高知県在住の方は約700名おいでます。
まず、高知県の位置と概要についてご紹介します。四国の太平洋側に面しています。県土面積は約7,000平方km、人口は約82万人です。
高知県は、総面積の約80%が山林であり、また3方を海に囲まれた自然環境の豊かな県です。日本には春・夏・秋・冬と四季があり、高知では大変はっきりしています。青い海・青い空、青い山、そこには自由と若さがある。「自由は土佐の山間より出ず」、と云われています。年間平均気温17.1℃と、一年を通じて温暖湿潤な気候であることや黒潮という海流にも恵まれ、農林水産業などの一次産業が主要産業となっています。漁業では、近海カツオ、遠洋マグロなどが全国的に有名ですし、農業では、冬場の施設園芸が非常に盛んです。
第二次産業では、三菱電機やカシオなどの世界的なメーカーもございますし、紙産業が盛んで電解コンデンサー紙の世界シェア70%を持つ企業もあります。また、特産物としては「海洋深層水」があります。近年、食品、化粧品、飲料など様々な分野で注目されており、アジアにも輸出されています。
それでは、高知港の説明に入らさせていただきます。
まず、高知港の交通アクセスですが、ご覧のように四国島内だけでなく、本州とも3つの橋で結ばれており、関西地方全域との高速道路網が完備しております。高速道路のI.C.と港は15分で結ばれています。フェリーや空路でも、西日本の中心である大阪や、日本の首都である東京と結ばれており、非常に利便性の高いところです。
古い港は、湾口部が大きく湾曲したり、橋がかかり、5,000トンを超える船舶の入港が困難でした。そこで、近年の船舶の大型化に対応するため、高知新港を太平洋に面した湾口部に新しく埋め立てて建設しています。
高知港は、深い入江に古くから開けた港です。荷物の取扱量は、年間1,100万トンで高知県内の3分の1の貨物量を取り扱っています。ランキングは、日本全国128港の56位ぐらいのところです。新しい港の全体計画面積は約65haです。
現在はその一部を供用しております。水深12m1バース、水深8m2バースでコンテナ船、石炭などの一般貨物船、客船、フェリーなどが利用しています。2005年にはこちらに、水深14mの岸壁を整備いたします。
次に定期コンテナ航路ですが、現在、興亜海運(Heung-A)により、韓国の釜山港との間で週2便運航されています。今は、唯一、釜山港を通じて、世界中の港と繋がっています。大圏航路を航行する船舶の寄港の実現を図るため、徐々に近海アジア航路を誘致し、様々な港と直接結ばれる取り組みが必要とされています。釜山航路の貨物量は、1998年の開設以来順調に増加していますが、全体でも7,000TEUとコンテナに関してはまだまだ若い港です。
まず、これはスリランカ・コロンボ港との交流から生まれた商品です。スリランカのココナッツ椰子の繊維を利用して、自然に優しい土木資材として高知県及び高知県内企業が共同で開発し、特許を取得したものです。現在、県内の河川や道路などの公共工事に活用されており、全国的にPRしていく予定です。
これは、中国青島市で開催された展示商談会に参加したときのものです。高知県の「海洋深層水」関連商品を展示いたしました。
青島港とは距離も近く毎年経済訪問団を派遣しています。この経済訪問団の派遣を通じて年々貿易取引は増加しており、本年に入って高知県から青島市への工場進出第1号が実現いたしました。
そのほかにもINAPのネットワークを活かしながら、インドネシアから木材製品の輸入が始まったり、フィリピンへの井戸用ポンプやソーラーシステムの輸出協議が進められたりしています。
私たち高知港は、INAPの会員の中では最も規模の小さい港だと思いますが、各会員港との交流を通じて、国際港湾として成長しようとしています。また、高知県の企業は、このINAPのネットワークを通じてさまざまな地域と貿易を行いたいと考えています。
高知港は、これからもINAPの組織を通じて、様々な港と交流していきたいと思いますし、INAPが皆様の支援を得てますます成長していくことを期待しています。
ご静聴ありがとうございました。
こちらの空撮写真は、1998年に高知県で初めて本格的なコンテナの扱いが可能な国際流通港湾として供用を開始いたしました「高知新港」です。まだ建設途上です。本日は、この「高知新港」を含む「高知港」の概要と姉妹港との経済交流についてご紹介します。ちなみに、高知県とベンゲット州は姉妹都市関係にあり、高知港とこのスービック湾港は姉妹港関係にあるなどつながりも深く、現在フィリピンの方で高知県在住の方は約700名おいでます。
まず、高知県の位置と概要についてご紹介します。四国の太平洋側に面しています。県土面積は約7,000平方km、人口は約82万人です。
高知県は、総面積の約80%が山林であり、また3方を海に囲まれた自然環境の豊かな県です。日本には春・夏・秋・冬と四季があり、高知では大変はっきりしています。青い海・青い空、青い山、そこには自由と若さがある。「自由は土佐の山間より出ず」、と云われています。年間平均気温17.1℃と、一年を通じて温暖湿潤な気候であることや黒潮という海流にも恵まれ、農林水産業などの一次産業が主要産業となっています。漁業では、近海カツオ、遠洋マグロなどが全国的に有名ですし、農業では、冬場の施設園芸が非常に盛んです。
第二次産業では、三菱電機やカシオなどの世界的なメーカーもございますし、紙産業が盛んで電解コンデンサー紙の世界シェア70%を持つ企業もあります。また、特産物としては「海洋深層水」があります。近年、食品、化粧品、飲料など様々な分野で注目されており、アジアにも輸出されています。
それでは、高知港の説明に入らさせていただきます。
まず、高知港の交通アクセスですが、ご覧のように四国島内だけでなく、本州とも3つの橋で結ばれており、関西地方全域との高速道路網が完備しております。高速道路のI.C.と港は15分で結ばれています。フェリーや空路でも、西日本の中心である大阪や、日本の首都である東京と結ばれており、非常に利便性の高いところです。
古い港は、湾口部が大きく湾曲したり、橋がかかり、5,000トンを超える船舶の入港が困難でした。そこで、近年の船舶の大型化に対応するため、高知新港を太平洋に面した湾口部に新しく埋め立てて建設しています。
高知港は、深い入江に古くから開けた港です。荷物の取扱量は、年間1,100万トンで高知県内の3分の1の貨物量を取り扱っています。ランキングは、日本全国128港の56位ぐらいのところです。新しい港の全体計画面積は約65haです。
現在はその一部を供用しております。水深12m1バース、水深8m2バースでコンテナ船、石炭などの一般貨物船、客船、フェリーなどが利用しています。2005年にはこちらに、水深14mの岸壁を整備いたします。
次に定期コンテナ航路ですが、現在、興亜海運(Heung-A)により、韓国の釜山港との間で週2便運航されています。今は、唯一、釜山港を通じて、世界中の港と繋がっています。大圏航路を航行する船舶の寄港の実現を図るため、徐々に近海アジア航路を誘致し、様々な港と直接結ばれる取り組みが必要とされています。釜山航路の貨物量は、1998年の開設以来順調に増加していますが、全体でも7,000TEUとコンテナに関してはまだまだ若い港です。
まず、これはスリランカ・コロンボ港との交流から生まれた商品です。スリランカのココナッツ椰子の繊維を利用して、自然に優しい土木資材として高知県及び高知県内企業が共同で開発し、特許を取得したものです。現在、県内の河川や道路などの公共工事に活用されており、全国的にPRしていく予定です。
これは、中国青島市で開催された展示商談会に参加したときのものです。高知県の「海洋深層水」関連商品を展示いたしました。
青島港とは距離も近く毎年経済訪問団を派遣しています。この経済訪問団の派遣を通じて年々貿易取引は増加しており、本年に入って高知県から青島市への工場進出第1号が実現いたしました。
そのほかにもINAPのネットワークを活かしながら、インドネシアから木材製品の輸入が始まったり、フィリピンへの井戸用ポンプやソーラーシステムの輸出協議が進められたりしています。
私たち高知港は、INAPの会員の中では最も規模の小さい港だと思いますが、各会員港との交流を通じて、国際港湾として成長しようとしています。また、高知県の企業は、このINAPのネットワークを通じてさまざまな地域と貿易を行いたいと考えています。
高知港は、これからもINAPの組織を通じて、様々な港と交流していきたいと思いますし、INAPが皆様の支援を得てますます成長していくことを期待しています。
ご静聴ありがとうございました。
この記事に関するお問い合わせ
所在地: | 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号 |
電話: | 総務担当 088-823-9882 |
ポートセールス第一担当(貨物・高知新港振興プラン) 088-823-9888 | |
ポートセールス第二担当(客船対応・企業誘致) 088-823-9890 | |
ファックス: | 088-823-9657 |
メール: | 175201@ken.pref.kochi.lg.jp |