高知県観光特使が語る!『高知県の魅力』第七弾~西村雄正~

公開日 2023年11月02日

※このインタビューは2023年7月に行われたものです。

-本日は俳優であり、現在、NHKの連続テレビ小説「らんまん」で土佐弁方言指導をされている西村雄正さんにインタビューさせていただきます!

 西村さん、どうぞよろしくお願いします。

 よろしくお願いします。 

 

西村さん1

【西村雄正さんプロフィール】

 生年月日
 1977年7月4日
 出身地
 高知県土佐市
 趣味
 読書
 TVドラマ
 2003年フジテレビ「壁ぎわ税務官2」
 2010年NHK「とめはねっ!鈴里高校書道部」
 2015年日本テレビ「デスノート」、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」第41回など
 2023年、NHK「連続テレビ小説」第108作目『らんまん』において土佐弁方言指導を務める
 映画
 2013年「県庁おもてなし課」
 2015年「あらうんど四万十~カールニカーラン~」(主演)
 2018年「サムライせんせい」
 2019年「カスリコ」など

 

最近の活動について

-西村さんと言えば、高知県を舞台にした映画「県庁おもてなし課」や「あらうんど四万十~カールニカーラン~」のほか、テレビドラマや舞台、CMにも多数ご出演されていますね。最近の活動について教えてください。

 全て話すと長くなるので高知の仕事を中心に話しますね。

 実はもともと高知の仕事に関わりたかったんです。観光特使になる前は、冗談で自分のことを"非"観光特使なんて言ったりしていました(笑)。

 高知の仕事に関わるようになった一番最初のきっかけは映画「県庁おもてなし課」の方言指導でした。オファーを受けたときに、すでに本の方は読んでいて、好きな作品だったので受けさせていただいたんですが、実はこの作品は方言指導のオーダーがとても難しかったんです。

 「堀北真希さん(多紀役)は標準語っぽくしてほしい。」とか、「錦戸亮さん(掛水役)は土佐弁と標準語が混ざったようにしてほしい。」とか。主演の2人を標準語に寄せたので、その分船越さん(清遠役)と関さん(娘役)をこってりした土佐弁にしてバランスをとりました。

 映画の放送を見たNHK高知局のディレクターさんからラジオシアターの仕事のオファーがあって、そこで初めてNHKさんとどっぷり仕事をしました。そのディレクターさんが東京に帰って色々仕事をしているうちに、現在放送中の連続テレビ小説「らんまん」のオファーが来たんです。

 ここまでが「らんまん」に関わることになった経緯です。

 四万十を舞台にした映画「カールニカーラン」は、監督の松田大祐さん、観光特使をいっしょにやることになった方ですが、彼が四万十市出身で、四万十映画祭に作品を出すときにちょうど僕が「県庁おもてなし課」で名前が出ていたので、「雄正さん、地域でとる映画をPRしてください。」と言われて行ってみたら、あれよあれよという間に僕が主役ということになりました。

 この作品のおかげで高知で名前を広く知ってもらえることになり、観光特使にもしていただきました。詳しくは話せないですが、来年高知で撮る映画にも呼ばれたりしています。

 そういう意味でも、一番最初の「県庁おもてなし課」が僕にとってターニングポイントの作品だったんです。

 

西村さん3

 

撮影秘話

-「らんまん」では土佐弁方言指導のほか、6/27に蔵元役でご出演もされていました。撮影現場での撮影秘話や見所について教えていただけますか。

 実は台本直しをめちゃくちゃ考えています。方言のリズムが悪いときは土佐弁を消したりもします。お気づきかも知れませんが、「ぜよ」はほとんど使っていません。1回だけ、ディーン・フジオカさんのときに使いました。「ぜよ」は決めゼリフで使いたいんです。 

「方言が上手い。」ってなると良いんですけど、「方言が変。」ってなるとドラマ自体が変な見方をされて評判が良くならないと思っていて。大河ドラマなら、こってりした土佐弁でも良いんですが。

 

-ドラマの舞台は高知から東京に移りましたが、土佐弁は現在も続いていますね。

 そうなんです。どこで土佐弁が消えるかという話も皆でしていて、裏話になりますけど一時期、物語の間が空く第19週で消そうかっていう話もしていました。ただ志尊さん(竹雄役)は神木さん(槙野万太郎役)に「絶対そのまま土佐弁やった方が良い。」って言っていて、実際僕自身も東京に来て二十数年になりますけど、土佐弁も使い分けていますので、やっぱり使っていこうってなって結局消えなかったんですけど。

 あえて決め台詞を土佐弁ではなく標準語で試してみたりもしています。第何話かで出て来ますが、それはささりが良くて。その場で切ったり変えたり付け足したりしながらやっています。 

 あと、神木さんの土佐弁が上手いんです。3月までずっと練習してきて、毎週毎週撮影の終わった次の日の土日に練習して、次の日リハーサルして撮影してと、ずっとその繰り返しで。それであれだけ上手くなって。

 

 今後こんなに土佐弁を続ける作品は、朝ドラではないだろうなと思います。ましてや”怪物”神木隆之介がやってくれたからこのドラマが面白くなったと思っています。この時間を大切に過ごさないといけないと思いながら日々撮影に取り組んでいます。

 

西村さん4

 

-多くの方が放送を楽しみにしていますよ。

 

 ありがとうございます。視聴率も良くてNHKさんも喜んでいます。

 

-東京の若い方から「土佐弁がめっちゃかわいい。」という声も聞きます。

 

 「○○しちゅう。」とか「○○しゆう。」とか真似して言いたくなるんですよね。ニュアンス的にドラマの中では「○○しゆう。」の方が多いですけど。本当は「○○やにゃ~。」とかも入れたかったんですけど、「○○やのう。」とかになって。「○○ちや。」もちょっとずつ入れていってます。

 

西村さん2

 

-高知の人間からしても違和感を感じない土佐弁になっていると思います。

 

 嬉しいです。今使われている方言に近くないといけないと思っています。なので万太郎と竹雄の喧嘩は、僕と友達との実際のやりとりに寄せています。「何言いゆうがですかぁ。」「そんなこと言いやぁせんじゃないですかぁ。」とか(笑)。高知の方はあれを観てクスっとすると思います。2人が関係性をもったまま上手にやってくれるので土佐弁がすごく良い感じになっています。

 

高知の魅力

-西村さんは高知県土佐市のご出身ということですけれども、東京で生活してあらためて感じた高知県の魅力はありましたか。

 

 高知を離れて初めて分かる高知の良さもあります。高知にいたときは当たり前のように食卓に出て来ていた魚が、高知に帰って食べたときに本当に美味しいと感じるようになって。それからすごく高知のことが好きになって。

 でも高知のことで聞かれて答えられないことがあったんです。それで、これは勉強しないといけないと思うようになって、高知に帰ったときはなるべくいろんな所に行っています。

 

西村さん6

 

特によく行かれる場所や、おすすめの観光スポットはありますか。

 

 具体的に挙げると、久喜の桃源郷、「県庁おもてなし課」で撮影した明神山、天狗高原。檮原にも僕の高校生の同級生が住んでいるのでそこに寄って、ご飯を食べて須崎市を抜けて帰ったりもしています。とにかく自分で足を運んで楽しいところを探しています。

 

 一番好きなのは大豊の「ゆとりすとパーク」です。ここはしょっちゅう行きます。高知に帰ったときは父親が高知龍馬空港に車で迎えに来てくれるんですけど、高知空港からはそのまま自分が運転して「ゆとりすとパーク」に連れて行きます。自然の風景だけで人もほとんどいないところで缶コーヒーを飲むのは本当に気持ちが良いです。本当は人がいた方がいいんでしょうけど(笑)。

 

 往き道は高速道路ではなく旧道を使います。昔の人は旧道を通って県外に行っていたようで、車内で父親と「この道、昔トラックによく煽られた。」とか懐かしい話をして盛り上がったり、お金のかからない遊び方を楽しんでいます。

 四万十市、中村の天神橋商店街もよく行きます。

 あらうんど四万十で撮影させてもらってから、中村は西村の第二の故郷になってます。天神橋商店街に帰ってくると、いろんな疲れも吹っ飛び心身とも元気になるんですよ。夜は天神橋商店街や中村の仲良しと飲む酒がとてもうまいんです。

観光特使としての活動について

-最後に観光特使としての活動についてお聞かせください。

 「らんまん」スタッフの皆さんと高知に旅行にも行きましたけど、皆さんとても喜んでくれました。後日高知に行って「牧野植物園良かった~。運良くムジナモの開花見られた~。」っていう方もいらっしゃったり。

 「観光ガイドマップ」や「ぐるめナビ」を仕事場の入り口に置いて説明したりして、ちゃんと観光特使としての仕事もしてますよ(笑)。

 実は、土佐市PR隊員と四万十市観光大使もやらせていただいてます。

 土佐市と言えば、うるめいわしに文旦に酒蔵。それにホエールウォッチングとパラグライダーも体験できるいい街なんですよ。僕自身、高知のUSA、宇佐出身なんです(笑)

 四万十市は四万十川の雄大な風景。それに街並みも素敵なんです。仏手柑で作るぶしゅかんの酎ハイ!あゆ、青さのり、四万十のカツオのたたき。もう最高ですよ。

 これからは今まで以上に高知県のえいところをこじゃんとPRしていきます!

-西村雄正さん、ありがとうございました!

 

インタビュー中に登場した高知ワード(登場順)

○久喜の桃源郷(上久喜の花桃) https://niyodoblue.jp/spot/detail.php?id=150

○明神山(中津明神山) https://niyodoblue.jp/spot/detail.php?id=115

○天狗高原 https://kochi-tabi.jp/search_spot_activity.html?id=7478

○ゆとりすとパーク https://www.yutorisuto.jp/

○牧野植物園 https://www.makino.or.jp/

○ぐるめナビ https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/110000/111602/gourmet-navi.html

○土佐市 https://www.city.tosa.lg.jp/

○土佐市PR隊員 https://www.city.tosa.lg.jp/kanko/detail.php?hdnKey=3070

○四万十市 https://www.city.shimanto.lg.jp/

○四万十市観光大使 https://www.city.shimanto.lg.jp/site/scp/1776.html

この記事に関するお問い合わせ

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