公開日 2024年02月09日
更新日 2024年12月04日
目次
1 ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症とは
・子宮頸がんとは?
・子宮頸がんにかかる仕組み
2 子宮頸がん検診について
3 HPVワクチンの接種について
・定期接種
・キャッチアップ接種
4 お住まいの市町村相談窓口
5 HPVワクチンを接種可能な医療機関
6 高知県におけるHPVワクチンの接種状況
7 副反応について
8 HPVワクチンに関する相談窓口一覧
9 予防接種健康被害救済制度について
10 関連リンク
1 ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症とは?
子宮頸がんとは?
子宮頸がんとは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんです。
日本では、毎年約1.1万人の女性がかかる病気で、毎年約2,900人の女性が亡くなっています。
患者さんは20歳代から増え始め、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、1年間に約1,000人います。
子宮頸がんにかかる仕組み
子宮頸がんのほとんどが、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスへの感染が原因と考えられています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。
子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。
3 HPVワクチンの接種について
日本では、小学校6年~高校1年相当の女の子を対象に、子宮頸がんの原因となるHPVの感染を防ぐワクチン(HPVワクチン)の接種を提供しています。
対象者は公費により接種を受けることができます。
現在、日本国内で使用できるワクチンは、防ぐことができるHPVの種類によって、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類あります。
接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。どのワクチンを接種するかは、接種する医療機関に相談してください。
定期接種
小学校6年~高校1年相当の女性は、公費により定期接種を受けることができますので、お住まいの市町村にお問合せください。HPVワクチンの接種を提供しています。
〈まずはこちら〉
高知県チラシHPVワクチンチラシ-定期接種向け[PDF:698KB]
厚生労働省リーフレット「小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ(概要版)」
〈もっと詳しく情報を知りたい方へ〉
厚生労働省リーフレット「小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ(詳細版)」
厚生労働省ホームページ「HPVワクチンに関するQ&A」
なお、定期接種の年齢外の場合には、キャッチアップ接種を除き任意接種(自費での接種)となります。任意接種の場合、2,4価ワクチンでは5万円前後、9価ワクチンでは10万円前後となります。接種費用は医療機関ごとに定められていますので、各医療機関にお問合せください。
キャッチアップ接種
積極的勧奨が差し控えられていたことにより、平成9年度から平成19年度生まれの女性の中に、通常のHPVワクチンの定期接種の対象年齢(小学校6年から高校1年相当)の間に接種を逃した方がいます。
まだ接種を受けていない方に、あらためて、公費(無料)によるHPVワクチンの接種の機会を提供しています。
接種期間:令和4年4月1日から令和7年3月31日までの3年間
対象者(令和6年度):平成9年度から平成19年度生まれまで(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性
令和6年12月2日 追記
※平成9年度~平成20年度生まれの方対象
令和7年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種された方は、
令和8年3月までに全3回のワクチンを公費で接種できるよう国の審議会で検討されています。詳細については、下記URLよりご確認ください。 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会におけるHPVワクチンのキャッチアップ接種に関する議論について|厚生労働省
※HPVワクチンキャッチアップ接種の経過措置について、厚生労働省で公開された情報に
基づくものです。(令和6年11月29日時点)
詳細については、情報が確認でき次第、追って当サイトでお知らせいたします。
接種は合計3回で、完了するまでに約6か月間かかります。
具体的な接種方法については、お住まいの市町村ホームページをご確認ください。
※すでに3回接種が済んでいる方は対象外ですので、まずは母子手帳等で接種履歴をご確認ください。
4 お住まいの市町村相談窓口
予防接種は、市町村が実施主体となっております。接種できる医療機関や接種に必要な持ち物、住所違い接種等の制度等については、お住まいの市町村ホームページをご確認ください。
ご不明点がありましたら、市町村相談窓口へお問合せください。
市町村 | 担当課名 | 電話番号 | |
---|---|---|---|
1 |
高知市 |
地域保健課 |
088-821-6514 |
2 | 室戸市 | 保健介護課 | 0887-22-3100 |
3 | 安芸市 | 健康介護課 | 0887-32-0300 |
4 | 南国市 | 保健福祉センター | 088-863-7373 |
5 | 土佐市 | 健康づくり課 | 088-852-1501 |
6 | 須崎市 | 健康増進課 | 0889-42-1280 |
7 | 宿毛市 | 健康推進課 | 0880-62-1235 |
8 | 土佐清水市 | 健康推進課 | 0880-82-1121 |
9 |
健康推進課 |
0880-34-1823 | |
西土佐 保健分室 保健係 |
0880-52-1132 | ||
10 | 香南市 | 健康対策課 | 0887-50-3011 |
11 | 香美市 | 健康推進課 | 0887-52-9281 |
12 | 東洋町 | 住民課 | 0887-29-3394 |
13 | 奈半利町 | 住民福祉課 | 0887-38-8181 |
14 | 田野町 | 住民福祉課 | 0887-38-2812 |
15 | 安田町 | 町民生活課 | 0887-38-6712 |
16 | 北川村 | 住民課 | 0887-32-1214 |
17 | 馬路村 | 健康福祉課 | 0887-44-2112 |
18 | 保健福祉課 | 0887-38-8212 | |
19 | 芸西村 |
保健センター |
|
20 | 本山町 | 健康福祉課 | 0887-70-1060 |
21 | 大豊町 | 地域福祉課 | 0887-72-0450 |
22 | 土佐町 | 健康福祉課 | 0887-82-0442 |
23 | 大川村 | 保健福祉課 | |
24 | いの町 | ほけん福祉課 | 088-893-3811 |
25 | 仁淀川町 | 健康福祉課 | 0889-35-0888 |
26 | 中土佐町 |
健康福祉課 |
0889-52-2662 |
27 | 佐川町 | 健康福祉課 | 0889-22-7705 |
28 | 越知町 | 保健福祉課 | 0889-26-3211 |
29 | 梼原町 | 保健福祉課 | 0889-65-1170 |
30 | 日高村 | 健康福祉課 | 0889-24-5197 |
31 | 津野町 |
健康福祉課 |
0889-55-2151 |
32 | 四万十町 | 健康福祉課 | 0880-22-3115 |
33 | 大月町 | 健康福祉課 | 0880-73-1365 |
34 | 三原村 | 住民課 | 0880-46-2111 |
35 | 健康福祉課 | 0880-43-2836 | |
地域住民課 |
5 HPVワクチンを接種可能な医療機関
医療機関によって予約が必要な場合があります。必ず事前に電話等で医療機関へご確認ください。
6 高知県におけるHPVワクチンの接種状況
平成25年6月以降の積極的勧奨差し控えの影響により、低い接種率が続いていました。
令和4年4月から各市町村において、個別の勧奨(市町村から個別に接種のお知らせを送付する取組)を順次行うようになり、積極的な勧奨を差し控えている時期と比べると、HPVワクチンの接種者数や実施率などが増加しています。
7 副反応について
HPVワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。
8 HPVワクチンに関する相談窓口一覧
接種後、健康に異常があるとき
まずは、接種を受けた医師・かかりつけ医師にご相談ください。
また、HPVワクチン接種後に生じた痛みや運動障害を中心とするさまざまな症状に対して、身近な地域で適切な診療を提供するため、県では協力医療機関を選定しています。
※協力医療機関で診療を受ける際には、接種を受けた医師・かかりつけ医師からの紹介が必要となります。
【高知県協力医療機関】
- 高知大学医学部附属病院 医事課医療支援係 予約センター
TEL:088-880-2441/FAX:088-880-2774
HPVワクチンを含む予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般について
感染症・予防接種相談窓口(厚生労働省)
電話番号:0120-469-283
受付時間:平日9時~17時(土曜、日曜、祝日、年末年始は除く)
- 厚生労働省HP「相談窓口」
不安や疑問があるとき、困ったことがあるとき
受付日時:平日8時30分~17時15分(土曜、日曜、祝日、年末年始は除く)
総合的な相談窓口
高知県健康政策部健康対策課
電話番号:088-823-9677
※相談の内容に関わらず、相談者のニーズに応じた適切な対応ができる機関につなげる窓口です。
学校生活や学習についての相談窓口
高知県教育委員会事務局保健体育課
電話番号:088-821-4928
※教育に関する事項に対応し、特に、通学、学習、進級・進学に関する相談等に対して、個々の事情に応じて市町村(学校組合)教育委員会や学校に連絡をとる等により対応する窓口です。
9 予防接種健康被害救済制度について
予防接種は感染症を防ぐために重要なものですが、極めてまれに健康被害の発生がみられます。万が一、HPVワクチンの予防接種による健康被害が発生した場合には、救済給付を行うための制度がありますので、お住まいの市町村相談窓口にご相談ください。
なお、給付を受けるには、国が設置する審査会で、当該予防接種による健康被害であることの認定を受ける必要があります。
制度の詳細については、以下厚生労働省ホームページをご参照ください。
- 厚生労働省HP「予防接種健康被害救済制度について」
10 関連リンク
- HPV予防接種拠点病院整備事業 四国ブロック (hpv-shikoku.jp)
- 高知県HP「市町村のがん検診」
- 国立がん研究センター がん対策研究所
「子宮頸がんとその他のヒトパピローマウイルス(HPV)関連がんの予防(ファクトシート2023)」
この記事に関するお問い合わせ
所在地: | 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号 | |
電話: | がん・企画担当 | 088-823-9674 |
難病担当 | 088-823-9678 088-823-9684 |
|
感染症担当 | 088-823-9677 | |
新興感染症担当 | 088-823-9092 | |
ファックス: | 088-873-9941 | |
メール: | 130401@ken.pref.kochi.lg.jp |
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