2.これまでの農業農村整備事業の実績と評価 5)

公開日 2009年03月18日

更新日 2014年03月16日


5)農村の生活環境の整備


事業の目的と内容

  • 農村地域は、多様な農産物の供給を担うとともに、都市の住民を洪水から守る“国土の保全機能”や、“保健休養機能”などの多面的機能を有しています。一方、農村の生活環境は都市部に比べて立ち遅れた状況にあり、近年の過疎化・高齢化の進行に伴い農村の集落機能そのものが低下してきています。
  • このため、集落道や防災安全施設、営農飲雑用水など生活環境基盤の整備を推進するとともに、生態系保全施設の整備などにより、豊かな自然環境を保全し地域特性を活かした農村の活性化を図っていくものです。

 
これまでの取り組みの成果

  • 農村の生活環境の整備は、都市部に比べ立ち遅れている農村地域の生活環境の向上を目的として、農村総合整備事業などで実施してきました。主な実績としては、集落間や集落とほ場を結ぶ農業集落道87km、営農用や飲料用の水道施設を整備する営農飲雑用水施設25カ所(888戸)、農業・農村の活性化のための研修や交流を行う施設として整備した農村活性化施設17カ所、地域住民の憩いの場あるいは地域住民と都市住民との交流の場として整備した農村公園66カ所などがあります。
  • また農業集落排水事業は、農業用用排水の水質を保全し農村の生活環境の改善を図るとともに、公共用水域の水質保全を目的として実施してきました。平成4年度に夜須町(現香南市)の「上夜須」地区に着工して以来41地区で実施し、うち平成17年度末までに38地区が完了しており、処理区域内人口は22,236人となっています。

 
評価と課題

  • 地域特性に応じた多様なニーズに応えるためには、生産基盤と併せて生活環境を総合的に整備することが有効であり、これまで事業を実施してきた市町村等からの聞き取りによれば、農業農村の活性化に一定の効果があったものと判断されます。
  •  一方、農村地域の活性化は、ハード整備だけで成し遂げられるものではなく、地域内の入念な話し合いによる将来目標が設定されていなければ、無駄な投資で終わってしまうことにもなりかねません。
  •  このため今後は、地域の主体的な話し合いの結果として、具体的な将来目標が設定され、活性化に資すると判断される地区に取り組んでいきます。 

 


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