公開日 2009年03月18日
更新日 2014年03月16日
(1)高品質で多様な農産物の生産を支える基盤整備
ア.生産性の高い農業への転換と担い手の確保
イ.水田の汎用化による畑作導入の促進
ウ.農産物輸送の効率化に資する農道等の整備
本県では、園芸農業が農業産出額の7割以上を占めており、本県農業を牽引していく大きな役割を担っていますので、その振興に重点をおいて取り組みを進めることが重要です。
このため、園芸作物を中心とした農作物の高品質化・高付加価値化に資する基盤整備や農作業の効率化に資する基盤整備、水田の汎用化による園芸作物の導入に資する基盤整備を、今後とも進めていきます。
また、農業の担い手不足が深刻な状況のなか、基盤整備を契機とした認定農業者の育成・確保に努めていきます。
ア.生産性の高い農業への転換と担い手の確保
園芸農業など収益性の高い農業への転換を図るとともに、経営感覚に優れた農業者の育成・確保に資するため、ほ場整備等の基盤整備を推進します。
高知県では、稲作等の土地利用型農業では国内外の産地間競争に勝ち残れる認定農業者は育ちにくい状況にあり、県内の認定農業者の多くは園芸農業を中心としています。
この現状を踏まえ、稲作等は集落営農組織や作業受委託組織等に集積して、意欲と能力のある農業者が園芸農業等の国内外の産地間競争にも勝ち残れる農業に専念できるような構造改革の加速化に資する基盤整備を推進し、認定農業者の育成・確保に努めます。
また、耕作放棄地が増加し適切な農業生産活動の維持が困難となりつつある農村地域においては、地域が一体となって生産活動に取り組む集落営農組織などの育成・確保に資するため、地域の課題に即したきめ細やかな基盤整備を進めます。
イ.水田の汎用化による畑作導入の促進
園芸農業、特に施設園芸の導入を希望する水田地帯で、湿田等の基盤条件が畑作導入の隘路となっている場合において、用排水分離や暗渠排水、客土等の基盤条件を良質化する基盤整備を推進し、園芸農業を中心とする生産性の高い農業への転換を図ります。
また、既に園芸農業が一定定着している地域においても、農産物の高品質化や高付加価値化に資する基盤整備や農作業の効率化に資する基盤整備を実施します。
ウ.農産物輸送の効率化に資する農道等の整備
県内全域に跨る系統出荷という本県の特性と、JA改革に伴う集出荷施設の統廃合による輸送形態の変化等を踏まえた農道整備により交通網を整備し、農産物輸送の効率化を図っていくことが必要ですが、路線配置計画においては県道や市町村道など既設路線にも留意し、必要性や利用の頻度を十分に検討することとします。
また、長工期化した広域農道については、社会経済条件の変化等を踏まえ、関係市町村や農業団体と協議しながら計画変更を行うなど見直しを行っていきます。
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