公開日 2022年02月17日
更新日 2024年03月11日
木の文化県構想は「木を育てる」「木に親しむ」「木を活かす」から。
私たちが培う「木の文化」とは、木が樹木から森林に、そして木材などへと、再生しながら循環するものであり、人と環境に優しく、人にとってなくてはならないものであることを深く認識し、生活に活かしていくことです。
言い換えれば、人と木のより深い関わりと多様なあり方を追求し、木に対する色々な知恵を蓄積しながら、木の循環に配慮した行動を取ることが木の文化なのです。
この意味で、木の文化の基本理念は「人と木の共生」と言えます。
そして、こうした文化で県土づくりを行おうとするものです。
私たちは、この木の文化を培うため、「木を育てる」「木に親しむ」「木を活かす」の三つの視点から取り組みを進めます。
「木を育てる」
「木を育てる」とは、私たちが、樹木や森林を慈しみ、持続的に育て、健全で豊かに維持し、遺産として次代に残すことです。
このために、私たちは、次の取り組みを行います。
1 人づくり | |
木の文化を身に付け、活動できる人材を養成するとともに、 木に関わる人々の技術や伝統を次代に伝えます。 また、将来を担う子供たちに木の文化が身に付くような 学習環境づくりを行います。 さらに、こうした人々の活動を支援します。 |
|
2 美しい森づくり | |
自然を残す森林と生業を行う森林を区分しながら、教育や 福祉の視点をも入れた県民参加による多様な森づくりや、 人工林の適正な管理による美しい森づくりなど、 新たな発想によって森林を整備し、人と環境にとって 最適な森林空間を創ります。 また、こうした地域の取り組みを支援します。 |
|
3 豊かな山村づくり | |
中山間の地域では、ランドスケープ(景観)を重視した施策を展開し、 美しい山村づくりを行い、また、山村に暮らしながら森を支える人々 のための産業振興や生活基盤の整備を行います。 さらに、こうした地域の取り組みを支援します。 |
|
4 木の文化遺産づくり | |
かけがえのない森林を子孫に引き継ぐため、自然の生態系を保っている 原生的森林の保存を進めるとともに、このような木の保存区を面的に つなげ、木の国土軸ができるように働きかけます。 この手段として、公有林化を促進します。 また、古木の保存や木造文化財の維持・再建を促進します。 |
「木に親しむ」
「木に親しむ」とは、私たちが、豊かに、健康で文化的に生きるため、森林を散策し、その中で休息し、樹木や森林や木材に触れ、楽しみ、学び、芸術・文化活動を行うことです。
このために、私たちは次の取り組みを行います。
1 木心づくり | |
人々が、木を理解し、木に関わる創作活動などを行う木心を養えるよう、 木を知り、木に学ぶ機会を創ります。 また、木を素材とした芸術・文化などの振興を図ります。 |
|
2 人と情報の交流づくり | |
木の文化に関する総合的な情報を収集し、提供する総合情報センターを 整備します。 また、人と木の関係のあり方などを提案するとともに、 文化の担い手を中心としたネットワークを創ります。 また、都市と山村の交流をさらに促進します。 |
|
3 木との触れ合いづくり | |
人々が、木の温もりを感じ、自ら身近なものとして、木を生活の中に 取り入れることができるよう、木と触れ合えるイベントの開催や 森林レクリエーション活動などを推進します。 |
「木を活かす」
「木を活かす」とは、樹木や森林や木材などの再生に配慮しながら、私たちが豊かに生活していくために活用することです。これらを使って、地域や街や住まいを創り、生活環境や健康を保持するなど、生活者にとって望ましいかたちで木を活かすとともに、これを資源として生業を営み、産業を興していくことです。
このために、私たちは次の取り組みを行います。
1 潤いのある都市づくり | |
都市の生活者が潤いや安らぎを実感できるよう、都市の緑化を推進します。 また、木を使って歴史性や物語性のある街並みや道づくりなどを行い、 快適な都市空間づくりをします。 また、地域のこうした取り組みを支援します。 |
|
2 人に優しい生活空間づくり | |
人の生活と密接な関係にある住まいや学校、高齢者用施設など、 公共性の高い施設に率先して木材や樹木を活用するとともに、 文化性が高くシンボル的な木造建築物などの建設を促進します。 |
|
3 木の可能性の探求 | |
森林や木材など、木に関する実証データを収集するとともに、 エンジニアリングウッドや木炭など、木の新たな用途開発や研究、 木を使った商品の開発など、総合的な試験研究を行います。 また、こうした研究を促進するネットワークを創ります。 |
|
4 木の供給体制の整備 | |
木材や樹木に関わる産業の振興を図るとともに、流通の合理化による コスト削減や商品毎に必要な量を供給できる体制を整備します。 また、需要者サイドに立った木の生産体制の整備などを進め、良質で、 ニーズに合った木材や樹木を安定的に供給できる体制作りをします。 |
”木の文化賞” 木の文化の向上に資する建築物や人などを表彰
”森林認証” 環境に配慮し適切な森林管理を進める
”森林セラピー” 森林を健康に活かそう!
各種パンフレット紹介
関連リンク
この記事に関するお問い合わせ
所在地: | 〒780-0850 高知県高知市丸ノ内1丁目7番52号(西庁舎4階) |
電話: | 企画担当 088-821-4572 |
総務担当 088-821-4874 | |
木の文化担当 088-821-4586 | |
ファックス: | 088-821-4576 |
メール: | 030101@ken.pref.kochi.lg.jp |