平成25年度 「対話と実行行脚」 第4回 香美市

公開日 2013年07月02日

更新日 2014年03月16日

「対話と実行行脚」 第4回 香美市訪問実績

日時:平成25年6月25日(火曜日)

視察地

  1. かがみの育成園
  2. あったかふれあいセンター 「ボランティ家 てとて」
  3. 介護者の会 陽まわりの集い
  4. 奥ものべを楽しむ会 会員との意見交換
  5. JA土佐香美柚子集出荷場
  6. 神池地区住民との意見交換
  7. 香美森林組合

視察の様子

1.かがみの育成園

現在、知的障害をお持ちの81名の方が入所している「かがみの育成園」。利用者の方がいきいきとした表情でリハビリ訓練や商品の袋詰め作業をされている様子や、太平洋まで見渡せる展望風呂、プライバシーに配慮した居室などを備えた新寮舎を見学しました。こちらは、南国市・香南市・香美市・大豊町と「災害時における広域福祉避難所」の協定を結んでおり、利用者の快適性だけではなく、災害時の機能性も兼ね備えた施設になっていることを教えていただき、とても勉強になりました。今後、地域住民の避難施設としても活用が予定されているとのことで、より地域に親しまれる施設となることと思います。

2.ボランティ家 てとて

その名の通り、ボランティア活動に力を入れているあったかふれあいセンター。現在、20数名がボランティア登録をし、サロンでのコーヒーサービスのほか、電話や訪問などによる地域の見守り活動にも取り組んでいるそうです。この日も10名ほどが集まり、独居高齢者の方に送る絵葉書を作成されていました。1枚1枚心をこめて色付けされており、送られた方はとても喜ばれていることと思います。返信率をあげるため、返信用ハガキにクイズの解答欄を入れる工夫をされたのはナイスアイデア。これからもさまざまな発想を生かして、地域の高齢者の方々とのつながりを大切にしていただきたいと思います。

3.介護者の会 陽まわりの集い         

「陽まわりの集い」では、介護家族の交流を定期的に行うほか、“認知症よりそいかるた”の作成などの活動に積極的に参加されています。この日、久々にかるたに挑戦!日々の介護の苦労や悩みがユーモラスに詠まれた内容にほほえましい気持ちになりながらも、いつの間にか真剣になっていました。その後の意見交換の場では、経験者でないとわからない苦労や、『介護者が他にいないので、自分が病気になった時が心配』、『仕事をしながら介護ができる環境を』といった貴重な意見も聞かせていただきました。また、何よりも、皆さんが『この会があって本当に助かっている』と声を合わせておっしゃっていたのが印象的で、このような場所の必要性、PR活動の大切さを実感しました。

4.奥ものべを楽しむ会 会員との意見交換

体験観光に力を入れている「奥ものべを楽しむ会」、赤岡から大栃までの“塩の道”の整備・保存に取り組む「土佐塩の道保存会」、ユズ皮を活用してマーマレードやピールなどの商品開発を進める「奥ものべ・じじばばあんぜん会」。それぞれが地域の活性化を目的に活動されている様子を教えていただきました。鳥獣害や後継者問題といった中山間地域が抱える問題に直面しながらも、『観光客を今以上に受け入れたい』、『PRにもっと力を入れたい』と前向きな意見も聞くことができ、皆さんの熱い気持ちがとても嬉しく、県も力になってこの奥ものべをもっと盛り上げていきたいという気持ちになりました。自然素材がたっぷり詰まった手作りの“竹弁当”はとてもおいしかったです。

5.JA土佐香美柚子集出荷場

JA土佐香美柚子生産部会では、生産者の現状や意向を調査し、10年後を見据えた生産・販売計画を立てて取り組みを進められています。この日は『高齢化で生産者が減っていく中、生産量を維持するにはどうしたらいいか』といった課題を中心に話が進み、新規就農者の方からは『とにかく楽しいユズ作りをしようと、新しい機械も入れて効率化を目指している』といった前向きな言葉を聞くことができ、非常に得るものの多い時間となりました。また、そのやる気に満ちた表情がとても頼もしく思えました。今年、物部ブランドPRのため、女性部も設立されたとのことで、新規就農者や女性の力をばねに、高知の柚子を全国へ、そして世界へ発信していただきたいです。

6.神池地区住民との意見交換

香美市の“刃物まつりかかしコンテスト”で毎年上位入賞の成績を修め、かかしづくりで有名な神池地区。この日も地区内のいたるところにかかしが登場し、その躍動感ある様子は思わず声をかけてしまいそうなほど。高齢化率54%ということですが、2年前からは新たにこいのぼりやフラフを揚げるなど、来訪者を楽しませようと日々工夫をされている様子が伝わってきました。そのパワーの秘訣は、中学生や工科大生との交流、また“女性が企画し、男性が行動する”というところにあるようです。また、防災活動にも積極的に取り組まれており、意見交換の中では、災害時における薬の備蓄・供給の必要性や、山間部の地震対策についての意見もお伺いしました。

7.香美森林組合

香美森林組合は、効率的な間伐を進めるため、高性能林業機械“タワーヤーダ”を日本で初導入するなど、先進的な取り組みをされています。その集材作業の様子を紹介した映像を見させていただきましたが、傾斜地でも少人数で効率よく作業が進められいる様子がよくわかり、とても興味深いものでした。また、職員や現場技術員の中にはIターンの方が9名もいらっしゃることを知り、嬉しく感じるとともに、『現場の作業は決して楽ではないけれど、やりがいがある』という言葉を聞き、とても心強く感じました。8月には、大豊町で「高知おおとよ製材」が稼動する予定です。力を合わせて、さらに中山間を盛り上げていただきたいと思います。


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