「対話と実行行脚」 第5回 宿毛市訪問実績
日時:平成25年7月3日(水曜日)、4日(木曜日)
視察地
- あったかふれあいセンター「すくも」東部サテライト「なないろ」
- 中核工業団地(バイオマス発電事業予定地)
- 栄喜集会所での意見交換
- (株)沖の島水産
- (株)ピアサーティ「五穀さかな工房」工場
- すくも湾漁協市場視察、意見交換
- 片島地区避難場所
- 農事組合法人「ファームなかつの」
- 宿毛市総合運動公園(総合防災拠点)
視察の様子
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1.あったかふれあいセンター「すくも」東部サテライト「なないろ」
平成25年4月に高齢者などの交流施設として開設された、あったかふれあいセンターのサテライト「なないろ」にお伺いしました。 この日は、利用者やボランティアの皆さんが作られた“七夕飾り”で迎えていただき、季節感のあるよい雰囲気で利用者やボランティアの方々から、日々の生活や活動についてのお話をお聞きしました。そのお話や楽しそうに和気あいあいとされている様子からは、「なないろ」が居心地の良い場所になっていること、また、大切な存在になっていることが伝わってきたのと同時に、この雰囲気作りに大きく貢献しているのが代表者の熱意と人柄であることもよく分かりました。 |
2.中核工業団地(バイオマス発電事業予定地)
平成27年1月に操業開始予定である中核工業団地のバイオマス発電事業予定地を視察しました。 高知工科大学研究チームと地元企業とでグリーンエネルギー研究所を設立し、木質ペレットの製造や木質バイオマス発電事業が計画されています。木質ペレットは年間5,000から15,000トンを生産、発電事業は一般家庭で約12,400戸相当分の電量を発電する見通しとのこと。 今後、地域経済の活性化、地球温暖化防止、環境を基軸とする新しい地域モデルの形成など、将来に期待が持て、とても頼もしく感じました。 |
3.栄喜集会所での意見交換
「パーマネントのばら」のロケ地にもなった栄喜地区。 ここ栄喜地区では、平成18年からブルーツーリズムに取り組み、修学旅行生などを受入れています。養殖魚のえさやりや、取った魚を皆でさばいて食べる体験などが好評だとお聞きしました。 意見交換では、地元の養殖業者が減り、お客さんをたくさん受け入れられないことや、地産外商で地元のおいしい食材を外に売り出したいが、衛生管理などの問題で実現が難しいといった課題をお聞きしました。 また、婦人部の方が作ってくださった鯛めしやすり身の天ぷらなど、地元の料理を大変おいしくいただきました。 |
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4.株式会社沖の島水産
地域アクションプランで先進的な取り組みをされている沖の島水産。 一般的にブリ漁は定置網や巻き網で取るそうですが、こちらでは一本釣りをしており、全国でも珍しいとのことです。 注文を受けてから、魚を取りに行くため、鮮度もよく、全国の百貨店での催事でも大変好評で、売り上げが伸びているという話をお聞きました。 今後は、生産力アップのため、加工場の増設や観光客などへの対面販売など、更なる展開を目指していくとのことで、期待が高まります。
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5.株式会社ピアサーティ「五穀さかな工房」工場
株式会社ピアサーティ「五穀さかな工房」の工場で、フィレ加工等の生産現場を見学しました。近年、宿毛工場では、粕漬け等のギフト商品の開発・販売にも力を入れており、当日は、工場で作ったサバの竜田揚げ、真鯛やヘダイの粕漬けを試食させていただきました。 この工場では、従業員20名を雇い、地域の大切な雇用の場となっているとともに、また商品開発による地域資源の高付加価値化など、地域の活性化にも大きく貢献をされていることを実感しました。 |
6.すくも湾漁協市場視察、意見交換
高度衛生管理市場であるすくも湾中央市場での競り(入札)の様子や、すくも湾漁協が(株)土佐社中にリースしている加工場、昨年度整備した冷凍冷蔵施設を視察しました。 その後、事務所において、養殖業の安定化や赤潮対策等の課題、養殖魚のブランド化や輸出を視野に入れた販路開拓など、今後の展望について、意見交換を行いました。 |
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7.片島地区避難場所
片島地区では、津波浸水想定で、浸水しない3ヶ所の山の高台に避難場所を設け、防災用備蓄コンテナを設置しています。 今回、港ヶ丘団地上の防災用備蓄コンテナを見学しました。 この地区では、3ヶ所のコンテナに水800Lを備蓄しており、5年ごとに交換をするそうです。水以外にもビスケットなどの非常食を蓄えており、片島地区や他の地区から避難してきた人を助けられるよう、今後も地元や市町村と連携して取り組みを進めていきたいと、力強いお話を聞くことができました。
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8.農事組合法人「ファームなかつの」
集落営農組織から県内で3番目に法人化した農事組合法人「ファームなかつの」にお伺いしました。 「ファームなかつの」が管理している耕作地を視察した後、意見交換を行いました。 中角地域でも、高齢化、後継者不足などの課題があり、その対策として集落営農を法人化し、雇用を増やすことで後継者を育成し、将来に向けて農地を維持管理していきたいとのお話をお聞きしました。同法人では現在、中角地区の総農地面積の約2/3を管理運営しています。
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9.宿毛市総合運動公園(総合防災拠点)
宿毛市総合運動公園は、県内に8か所ある総合防災拠点のひとつで、幡多地域における防災拠点施設として重要性が高まっています。 南海地震が発生した場合、市街地から宿毛市総合運動公園までの道路が寸断される恐れがあるとのことで、この防災拠点施設が災害時にその役割を果たせるように、施設の整備はもとより、県道の整備や高規格道路(宿毛ICまで)の早期完成が必要であるとのお話をお聞きしました。
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