公開日 2020年01月20日
「対話と実行行脚」 第10回 奈半利町訪問実績
日時:平成25年10月18日(金曜日)
視察地
- あったかふれあいセンター(奈半利町保健福祉センター)
- 「奈半利味噌」の加工場
- 奈半利港
- 奈半利町1号津波避難タワー
- 藤村製糸(株)工場跡
- 特別養護老人ホーム愛光園
- 加領郷漁港
- 集落保全営農組織平・花田
- 奈半利町立生活体験学校
視察の様子
1.あったかふれあいセンター(奈半利町保健福祉センター) センターにお伺いした時、サロンでは、ちょうど音楽療法が行われていました。13名の高齢者の方々と一緒に講師の指導の下、独特の発声練習(「押忍・押忍・押忍・・・」とお腹に力を入れ3.3.7拍子で発声)でウォーミングアップ。演奏に合わせ「世界の国からこんにちは」「里の秋」と昔懐かしい曲を会場の全員で大合唱しました。皆さんの楽しそうな表情から、音楽がもたらす癒しと元気は健康の源であると感じました。 |
2.「奈半利味噌」の加工場 地域の特産品である「奈半利味噌」は、「安心・安全・無添加」が売りの商品。 「奈半利なんでも市加工グループ」の7名の女性スタッフが週3日、仕事の傍ら、お味噌作りに取り組まれています。「奈半利味噌を子どもたちに食べさせたいという思いがあって若い方が使ってくれていることはとても嬉しい。」との言葉に食の安全を考えたこだわりの商品であることがよくわかりました。 |
3.奈半利港 奈半利港にある籠尾ドックの工場・船体作業場から港内を視察しました。 奈半利港は、県東部の防災拠点港として、県内でいち早く耐震強化岸壁や防災緑地などが整備されている港。町長からは、港の開口部から浸入する津波対策の必要性についての説明がありました。 こちらの港では、今年度、海岸堤防(880m)の新設工事に着手予定とのことで、早期完成が待たれるところです。 |
4.奈半利町1号津波避難タワー H24.3月に完成した奈半利町第1号の津波避難タワー(高さ海抜15m)を視察。 東浜地区は、海岸から約5mのところに民家が建つ地域。自主防災組織会長の方からは、住民がタワーを身近に感じ、津波に対する意識を持続させるための取組や要支援者対策の必要性、「『自助・共助・公助』に『近助』を加え、5軒ぐらいの単位で普段から関わりを持ち、助け合っていくことが大事になってくる」との強い思いをお聞きしました。今後の活動に期待がかかります。 |
5.藤村製糸(株)工場跡 「なはり浦の会」の町並みガイドの方のご案内で、藤村製糸の工場跡(H17.2月操業停止。)、石塀を見学。製糸機器が当時のまま残る工場を拝見し、その雰囲気と壮大さに感動しました。作業風景の写真もたくさん展示されており、国内屈指の製糸工場として栄えた時代を物語っていました。残念ながらこの建物は年内にも取り壊される予定とのことで、大変、名残り惜しく思います。 町内には、このように古き良き建物(国の登録有形文化財)がたくさんあり、これらを生かしたまちづくりが進められているとのことでした。 |
6.特別養護老人ホーム愛光園 安芸広域市町村圏特別養護老人ホーム組合立の施設としてS47年に開設。 東部地域唯一の認知症対応型のデイサービス事業や入所者の入院時の空きベッドを利用して受け入れを行う緊急ショートステイ事業など、利用者のニーズに合った高齢者福祉サービスを提供されています。今後の介護保険制度の改正などで運営面に不安もあるとのことですが、高い運営理念のもと園長はじめ職員の方々が取り組まれていることがお話をさせていただいてよくわかりました。 |
7.加領郷漁港 奈半利町中心部から東へ約5kmほどの加領郷漁港にお伺いし、入札の様子を見学させていただきました。この日、水揚げされたのは、ネイリ・サバ・アジ・ワカナ・スルメイカ。これら水揚げされた魚、地元の野菜などを使ったお惣菜やお弁当を漁協の女性部が作り、毎週日曜日に地区内の「もたみ市」で販売したり、スーパーへの出店など積極的に活動されています。また、若手の漁師の方からは、漁船への省エネ型のエンジン導入など燃料対策の必要性についてもお聞きしました。 |
8.集落保全営農組織平・花田 太平洋を一望できる棚田が広がる平地区にお伺いしました。耕作放棄地の解消や地域の活性化を目指して、H25.1月に設立された集落保全営農組織平・花田の組合員の方々と意見交換を行いました。こちらで栽培している水稲は、棚田米として奈半利町のふるさと納税の贈答品となり、また、ケールは契約栽培を行うなど着々と活動の幅を広げています。「5年10年後を見据えた活動をしていきたい。アリの1歩でも歩みを止めないようにと思って取り組んでいく。」との会長の言葉が心に響きました。 |
9.奈半利町立生活体験学校 野根山街道西登山口近くに位置する町立の宿泊施設「米ケ岡生活体験学校」には、年間約800人の方が訪れ、自然の中での生活を体験しています。 住民の方々との意見交換では、この施設ができたおかげで地域が賑やかになっているとのお話の一方で、人口減少や耕作放棄地の現状、集落維持の難しさ、また、水の確保など地域で生活していくための切実な問題についてもお聞きしました。 |
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