第2回「対話と実行座談会」(「中山間を支える絆のネットワーク」の構築)

公開日 2013年02月08日

更新日 2014年03月31日

平成24年度第2回「対話と実行座談会」

日時:平成24年8月31日(金曜日)18時から20時20分まで
場所:集落活動センター汗見川(汗見川ふれあいの郷集会所)(本山町沢ヶ内626)
出席者:集落活動センター汗見川の関係者や地域づくりに携わる方々10名

座談会要旨

1 開会
2 知事あいさつ
3 集落活動センターの取り組み内容等の発表
4 参加者との意見交換
  (1)集落活動センターの立ち上げまでの経緯について
  (2)集落活動センターの取り組みについて
  (3)本山町の林業等について(1)
  (4)あったかふれあいセンターについて
  (5)ふるさと応援隊、地域おこし協力隊の方からのご意見
  (6)本山町の林業等について(2)
  (7)後継者問題、移住対策、観光事業について
5 一般傍聴者の方との意見交換
6 閉会


1 開会

(司会)
 ただ今から第2回「対話と実行座談会」を開催させていただきます。
 この座談会は、尾﨑知事が各地域にお伺いをして、県民の皆様方と対話をさせていただいて、地域の実情や課題をお聞かせいただき、県政に反映させていただこうということで、平成20年度から実施をしています。本年度は、県の進めている政策の中から4つのテーマを設定しまして、座談会を開催させていただくこととしておりまして、本日はその第2回目の「対話と実行座談会」となります。
今回は、「『中山間を支える絆のネットワーク』の構築 集落活動センターを核とした地域づくり」をテーマといたしまして、第1号の集落活動センターであります、ここ汗見川の集落活動センターにおきまして、中山間地域の現状や集落活動センターの取り組み、今後の展望等について意見交換を行うこととさせていただいています。

 この後、要訳筆記(聞こえの不自由な方にその場で音声を文字にして伝える活動)の実施について紹介が行われました。

2 知事あいさつ

(知事)

 本日はお集まりを賜りまして、本当にありがとうございます。
 昨年度、県内の集落代表者等の皆様への聞き取り調査や、住民の皆様へのアンケート調査を中心とした集落調査を行いました。その結果、聞き取り調査をした75%の方が、10年後には自分たちの集落は無くなっている、もしくは衰退しているであろうとお答えになられたなど、非常に厳しい数字が出たところです。他方で、非常に希望のある数値として、9割を超える方が自分たちの集落が好きだとお答えになっており、アンケート調査でも9割を超える皆様が、既に、もしくは今後、近隣の集落との協力を行うことによって、何とか現在住んでいる集落で生きていきたいとお答えになったところです。
そういう多くの皆様方の思いを何とか形にして、ささやかでもバックアップできるような政策はないだろうか、近隣の皆様同士が助け合いを行う拠点となるものの設置について考えていけないだろうか、ということで、この集落活動センターの取り組みを実現してきたところです。
 汗見川地区の皆様方は、この集落活動センターに全県下での第1号で取り組みを始めていただいています。2ヶ月ほど前、ここで一緒に看板をかけさせていただいたことは、本当に嬉しく、素晴らしいことでした。長年にわたって活性化推進委員会で活発な地域おこしの取り組みをされてこられたことが、センターの第1号となったこの取り組み、そして次の取り組みにつながっていく、そのように思うところです。
 私ども、今日は中山間総合対策本部としてお伺いしています。本部としての今後の大きな課題は何だろうか、それは集落活動センターの取り組みをもっと全県下に広げていくことによって中山間の暮らしを守っていく、さらには、もっとアクティブに打って出て高知の中山間から新しい価値を全国に向けて発信をしていくような、そういう取り組みをしていきたいと考えています。そしてそれが地産外商につながり、また、産業振興計画でも本格的に柱として据えていく「移住促進」にもつながっていくようにもっていけないものかと考えているところです。
 しかしながら「言うは易く行うは難し」であろうかと思います。この中山間で、どういう取り組みをしていけばうまくいくのか、また、いろんな活発な取り組みをしてこられた方が、どういうご苦労をしてこられ、それを乗り越えていくためにはどういうことが必要なのか、今必死になって知恵を練っていかなければと考えているところです。今後、中山間の活性化に向けて取り組みを進めていく中で、活性化の取り組みをしてこられた皆様の様々なご苦労についてのお話やお知恵を大いに参考にさせていただきたいと考えていますので、どうかよろしくお願いします。
 今度、高知県の中山間に都会から移住して頑張る若者を主人公としたテレビドラマが始まるのをご存知でしょうか。「遅咲きのヒマワリ」と言う題名ですが、中村の四万十川を題材にするそうで、地域おこし協力隊がモデルです。このドラマで地域おこし協力隊は素晴らしいなと全国の皆さんに思ってもらいたいと思いますし、高知県ではさらに高知ふるさと応援隊という制度もありますとPRできればと思っています。
 中山間地域を若い人たちの力を得て活性化していく、ということを全国に発信するチャンスですので、こういう時期を逃さず生かしていきたいと思います。

このあと市町村関係者、県関係者の紹介が行われました。


3 集落活動センターの取り組み内容等の発表(本山町まちづくり推進課 大西参事)

(大西参事)

 それでは、6月17日に開設しました集落活動センターについて紹介させていただきます。汗見川には立野から七戸まで6つの集落があり、現在104世帯216人の住民がいます。
 面積は大変広く6200haです。これは本山町の面積の46%、約半分ぐらいになります。そのうちの99%は森林になっており、その森林面積の半分3222haが国有林。農地面積としては18.6haという面積になっています。
 昭和53年には6つの集落で547人の人口がありましたが、昭和53年前後から林業の衰退、営林署等事業所の縮小、廃止の影響もあり、流域にありました保育所、2つの小学校、中学校も廃校となっています。 地域全体の高齢化率は59%、現在自分の車や路線バスで買い物あるいは病院等に通っていますが、最近実施したアンケートでは、5年後、10年後に現在の移動手段を維持することが困難になるというデータも出ています。また、地域の若者のほとんどは就職で地域外へ出ており、人口流出が深刻な問題となっています。昭和53年の人口から平成24年の人口割合を示しますと、6割の人口が減となっています。
 次に汗見川の集落連携での取り組みです。他にも流域で連携をした活動はいくつかありますが、特に「汗見川を美しくする会」という組織は昭和47年から継続しており、6集落の住民全員が参加する河川の清掃活動を行っています。年に1回の総会、看板の設置、支障木の伐採など、若い方、あるいは年輩の方がそれぞれ役割を分担しながら作業をしています。数年前からは県道の地域委託の草刈り作業等も年2回実施しているところです。
 汗見川地域の取り組みとして、「汗見川を美しくする会」による河川の環境保全、愛護活動のほかに、昭和61年から地域の各種団体、町内の体育会等に協力をいただき高知本山汗見川清流マラソン大会を開催しています。本年は第25回、1,200人程参加していただきました。また、手打ちソバ、しそジュース、ゆずジュース等の特産品づくりの活動も盛んに取り組まれている地域です。 平成11年には、5年後、10年後に今の地域をもっともっと元気にしていきたいという思いから、汗見川活性化推進委員会を立ち上げました。平成13年度から活動を始めて、現在では、「地域づくり推進部会」、「人づくり・健康づくり推進部会」、「森づくり推進部会」の3部会があります。これらの部会で、森づくりの推進、ツツジツアー、ニコニコ運動会、地域ミニデイ、汗見川の保全活動などを実施しています。
 平成22年度からは、「汗見川ふれあいの郷清流館」の管理、運営と併せて、いろいろな体験の受け入れに向けた取り組み、それらを生かした交流活動の推進という交流の拠点としての活動は現在も続いているところです。 現在、「汗見川活性化推進委員会」を主体として、さまざまな体験や研修もしながら受け入れ体制を整えているところです。しかしながら、担い手の固定化、高齢化、活動のマンネリ化等もあり、委員会でもそういった取り組みについて変えていきたい、研修や地域外の人材も含めて組織の改革は必要だという声が聞こえてきました。 「集落活動センター汗見川」の取り組みの経過として、今回、流域6集落で連携して取り組むことになりましたのは、長い歴史の中で流域の連携の取り組みがあったこと、また、平成13年から活動しています「汗見川活性化推進委員会」の活動が地域でも根付いていることにより、早く取り組みを進めることができたと思っています。流域の殆どが廃校となりました小学校区で、昔から結びつきがありますので、立ち上げの際には区長会、活性化委員会役員などでの協議、また、地域や各種団体と意見交換、活動の中心となるメンバーと意見交換や協議を十分に行いながら進めました。その後も、地域で進めていくうえで、会議の進め方、運営方法なども綿密な打ち合わせを行い、効果的な活動となるよう協議を行いながら進めているところです。
 立ち上げ方法の日程としては、3月、4月、5月、6月と2週間に1回ぐらい、事務局では1週間に1回ぐらいのペースになりましたが、事業の確立に向けてそれぞれ話し合いをしてきたところです。協議の中で出された地域の課題としては、地域活動のマンネリ化、担い手が固定化している、リーダーの育成と次世代への継続が大事であり5年後、10年後の地域のことを考えてこの3年間取り組みをしていこうという意見が出ました。少しでも経済活動につながる活動の推進をしたいといった声も挙げられました。そして、皆で取り組んでいこうということで汗見川活性化委員会総会を4月に開催し、そこで決定をしたところです。
 現在は3つの項目で取り組んでおり、今夏の清流館の稼働率は去年の1.5倍ということで、非常に効果が現れています。 集落活動センター第1のポイントとしては、既存活動を磨き上げていくということです。第2のポイントとして、今回このセンター事業により思い切って新たな挑戦をするということで、現在8項目ほど出ています。既存商品のブラッシュアップの販売実践・確立から、集いの場づくり、地域コミュニティ活動の再生など、これまでの活動も、これからやることも皆で進めていこうということにしています。これにより地域でできる支え合いの仕組みを作っていこう、あるいは5年、10年後の人材育成、地域リーダーを作っていこうということです。
 また魅力ある地域を継承し、発展させていくことでUターン、Iターン等の定住促進につなげていこうといった戦略も考えているところです。みんなで進める地域づくり、みんなで悩みや課題を共有、そしてみんなで次世代にこの魅力ある地域をつないでいこうということで活動が始まったところです。
 この集落活動センターの汗見川の推進体制としては、運営を「汗見川活性化推進委員会」が担うということになっています。これは事業が始まったときに通常であれば新しい組織を作るということになるのですが、もう新たな組織を作るなという声もあり、自分たちの課題、活動に合致をするこの「活性化委員会」で取り組むということにしています。現在、「地域づくり推進部会」と、「人づくり・健康づくり推進部会」で提案をされています項目について、月1回のペースで会議をしているところです。
 今後、森づくり推進部会でもいろんな意見が出てくると思います。この3つの部会以外の項目が出てきた場合には、柔軟に対応していこうと計画をしています。事務局としては、「応援隊」、「役場」、そして「地域支援企画員」、この3者ががっちりスクラムを組んで一生懸命進めているところです。県も非常にスピーディーな対応をしてくれています。
 今後の計画としては、3年間で集落維持の仕組みを作り、そして、清流館を特産品販売や特産品づくり、販売、人口、交流、体験、そして防災活動、安心安全サポート、生活支援サービス、鳥獣害被害対策、農産物等の生産、販売を地域の皆さんに活動していただく拠点として「5年後、10年後も元気な地域」という事につなげていきたいと思います。
 またこんなことをしたいという熱意のある協議も各部会で始めています。6月から月1回開催し、ワークショップ形式で意見の出やすい少人数に分かれての会議形式ということで進んでいます。
 会議での発言では、人がいない、高齢化が進んでいるという声もあります。できる人が元気なうちに何かやっておこう、出来るものは取り組んでいこうと、いくつかの実践と研究が始まっています。
 次に課題で出ていた特産品販売の推進です。この活動についてインターネット販売、外商活動を行っていこうと検討をしていました。まだまだ課題もあり、そういう中で、まずは地元でしっかりPRをしていこうと、地元の川村商店へ汗見川特産品コーナーを設置して、7月から販売を始めたところです。ターゲットは清流館へ来館される皆さんで年間900人、あるいは体験交流で来られた方を足すともっと増えますが、そういった皆さん、そして汗見川への観光客の方にしっかり売っていきたいという思いです。
 またもう1つ活動を始めている取り組みとして、特産品づくりをしたいということで試作を始めています。8月から活動を始め、現在試作段階ですが、今後グループで活動を進めていくという計画にしています。商品化に向けて、販売であるとか、原材料にこだわっていくといった検討も含めて専門家の意見も聞きながら、確実に進めていきたいと思っています。清流館へ来て、お土産がほしいという声もあるので、お土産づくりも力を入れていきたいと思います。試食会もしていますが、今後もあらゆる機会で商品化へ結びつけていくような紹介をしていきたいと考えています。
 また、本山町で取り組みをしています薬草栽培について、この集落活動センターでも事業として推進ができないかということで研究をしています。この取り組みについては、1週間前ですが、1度研修会を行いました。まだまだ人も少なかったので、今後も研修会をしながら、具体的に取り組みをしないといけないところです。
 鹿肉の活用については、研究会で具体的に取り組んでいこうということで、どういう活用をするのか検討していくようにしています。あと、山菜の商品化については、保存、活用方法について検討を始めています。
 またもう1つ、人づくり・健康づくり部会の取り組みとして、まず地域ニーズ、それぞれの地域でどういった課題があるのかもう少し掘り下げていこうという意見から、暮らしやすい地域づくりに向けてアンケートを実施しています。「交通手段」、「生活用品等の確保」、「あったかふれあいセンター・地域ミニデイの利用」など、全部で5項目にしています。集計が終わりましたのが8月31日でしたので、まだ分析作業ができていません。今後の作業と進め方については、部会で分析・意見交換をして、かなり要望の高い内容はすぐに実践というものと、実践に当たって聞き取り調査等をして、もっと具体的な効果になるものにしていくといった手法をとりながら、確定をしていきたいと考えています。
 集計結果から若干抜粋をすると、交通手段としては、本人あるいは家族の自家用車率が高く、年代の高い方も利用割合が高いということでした。2割の方が交通手段への困難があると回答をしており、その多くが年代の高い方でした。また移動販売、宅配サービスへのニーズが8割を超えました。宅配サービスを集落活動センターで始めた場合ということで聞くと、8割が必要だという回答が得られました。
 「集落活動センターの取り組みについて」という項目では、各年代とも南海地震に備えて、防災についての関心が高いということがわかりました。また健康や生き甲斐づくりに関する講座をやってほしいという声もありました。想定される実行例とて、宅配サービスについては必要性が高く、再度、利用に向けての聞き取り調査、有効な方法を検討して進めていく計画をしています。 関心の高い防災、生き甲斐づくりなどの講座については、関係機関の支援もいただいて、定期的に開催ができるように協議して、検討をしていく事を考えています。

4 参加者との意見交換

■集落活動センターの立ち上げまでの経緯について
(知事)

 大西参事さん、ご説明いただきまして本当にありがとうございました。新しい展開がこれから予定されているということで、我々も一生懸命汗をかいてやりますので、どうかよろしくお願いします。これから皆さんといろんなことで意見交換をさせていただきたいと思っているところです。ぜひ、我々に対してもご指摘やご質問等をいただければと思います。また、我々のほうからもいくつか質問させていただければと思っています。
 まずは非常に全体的な質問で恐縮ですが、集落活動センターについて、この事業を使おう、こういう仕組みを使ってやってみようかと思われたのは何故でしょうか。また、立ち上げの時に苦労された点などについて、今後の我々の政策展開のため、そして、汗見川に続こうとされる方のために少しアドバイス的に教えていただければと思います。
(参加者A)
 十分な取り組みには至っておりませんが、この集落活動センターを立ち上げるに至った経緯について若干述べさせていただきたいと思います。
 こういう地域的な取り組みは、先輩方が昭和47年に「汗見川を美しくする会」という、川を美しくすることに合わせて地域全体を美しくするという思いの中で始まった取り組みと聞いています。そういうものをずっと受け継ぎ、年に1回ではありますが、「やれる者がやれることをやろう」ということで、小さい子どもさんからお年寄りまでがこの流域全体の環境保全に努めてきたところです。そういうことで、地域の皆さんの団結力というのが一番大事なことではないかと思っているところです。 そういう中で、「5年後、10年後にちょっとでも元気になるような集落にしていこう」ということで平成21年に立ち上げた活性化推進委員会を中心に、3つの部会がそれぞれ事業を行ってきました。これも「やれる者が、やれることを、やれるうちにやろう」ということで、若い人から高齢者の方までやれるときに協力をいただいています。この汗見川へ入る流域の道中でも、県道から前は全て公園のように植栽を替えて、現在、ほとんど手入れがいらないような状況になっています。
 併せて、春には美しく咲く岸ツヅジ、これもずっと地域のみんなで育成などもやっており、毎年「岸ツヅジ祭」も開催されています。この岸ツツジ祭にしても、ホタル会の若者からおばあちゃんまでが折々携わってくれて、地域みんなで盛り上げてきたところです。 この地域も県下の山間地域と同じく集落によっては高齢化率が約70%近いというデータも出ており、そのような中でどういうことができるかが課題です。とにかく10年間取り組みをしてきましたが、高齢化は同じく活性化推進委員会でも進んでいますし、併せて、担い手の問題も出ています。今までは交流による人口拡大をモットーに進めていましたが、高齢化により、年を取った方が買い物や交通の手段で苦労をしているということを誰もが感じている状況であり、これからは年を取った方も安心をして暮らせるような地域づくりに活性化推進委員会としても何かしていかなくてはならないのではないかという話もあります。
 集落活動センターを契機として、もう1度事業を見直し、さらに一番には経済が発展するような産業を興していくことが必要ですが、それは我々地域住民の力だけでは到底できませんので、国や県の支援もいただきながら、我々でできることをとにかく始めてみようということで手を挙げたところです。
 十分な説明ではありませんが、計画をそういう思いで立ち上げたところです。

■集落活動センターの取り組みについて
(知事)
 我々のほうも、皆様に手を挙げていただいて本当によかったです。集落活動センターの第1号を汗見川で始めていただき、土佐町の石原でも非常に活発なテーマを挙げて検討が行われているなど、俺らもやろうかというところが出てきてくれて、本当に我々としてもありがたい限りです。先程のお話を伺う中で、非常に活発に活動をされている中でもこの際見直していくべき点などいくつか出てきたということですが、そういう面もありますか。
(参加者A)
 高齢化が進む中で、ミニデイなどを若干やっている以外に高齢者対策はあまりなかったですが、県の事業でもあったかふれあいセンターや、新しい「食」に関わる事業もしているので、それらに多くの高齢者の方が参加をできるような環境づくりを考えていくことが大事ではないかと思います。
(知事)
 集落活動センターの取り組みでそう言っていただくと我々も勇気が湧いてきます。県の政策で言えば、むしろ総合力が試される取り組みだと思っていまして、集落活動センターを真ん中に据えて、例えば、さっきおっしゃったあったかふれあいセンターをはじめとする「日本一の健康長寿県構想」と一連にしていく。このようなことで地域の取り組みを少しでも下支えさせていただく、そういう仕組みです。
 あと、Aさんが、経済が発展するような取り組みを少しでも進められればというふうにおっしゃっていましたが、我々もこの集落活動センターの取り組みを一連の産業振興計画の取り組みにつなげることで、集落活動センターをバックアップしていければと思っています。
 さらに言えば救命救急、それから防災の取り組みとか、県の関係の施策がいくつも重なって、それぞれの地域において、その中心に集落活動センターがあるという形に持っていければと思っています。いろんな地域で活性化のための取り組みや、支え合いなどをしておられますが、例えば、それをあったかふれあいセンターという形でさらに追加してやってみよう、さらには、地域の特産品開発においても、例えば地産地消から地産外商につなげるようにやってみようとか、そういうふうに踏み出していかれる取り組みなどを、是非集落活動センターという形で一歩前へ進めていただければと思っています。
 活性化推進委員会の取り組みを集落活動センターのほうに移行される時、いろいろご苦労などはありませんでしたか。例えば、制度がわかりにくいとか、むしろセンターのこういう縛りがあるので活動のこういうところが制約されてしまうようになったとか、そんなことはありませんでしょうか?
(参加者A)
 まだ実質的に事業に入っておりませんので、「集落活動センター」についてどうこうというのは実感がないのですが、やはり総合的にどんなことをやっても支援してもらえる、本当に我々にとってはありがたい制度だとお聞きしていますので、あらゆる面でご支援をいただけたらと期待をしています。
(知事)
 ありがとうございます。地域によって全然ニーズが違うでしょうから、こういう形でなければならないというふうにはせずに、できるだけオーダーメードで地域の皆さんにお作りいただいたものに対応できるようにしたいと思います。
 地域づくり推進部会で取り組みを進めていかれる中、例えば薬草や鹿肉を使った取り組みなどいろいろな新しい事を考えておられるようですが、3年経ったとき経済的な自立が果たせるようになっているというのが1つの目指す姿かと思います。今後の経済の活性化のためのいろいろな取り組み、また、新しい取り組みをしていかれる抱負や、こういう点があるともう一段前に進む、というようなことあれば教えていただけませんでしょうか。
(参加者B)
 まず高知の強みである「食」、「自然と歴史」、そして「人」ですね。「食」ではやはり高知といえばカツオのたたき、そして現在はユズ製品やショウガ、ナス、ピーマンに代表される野菜が旅行に来られた方から素晴らしい、美味しかったという声を聞きます。
 2番目に「自然と歴史」ですが、これは坂本龍馬、この高知県を代表する人物、「龍馬伝」というドラマもあり、数多くのお客さんが日本全国から来てくれました。私たちもすごく喜んでいます。自然と言えば四万十川、室戸のジオパーク、そして四国の八十八カ所と、素晴らしい自然がいっぱい見どころいっぱいの県だと思います。
 そして3つ目の「人」です。やはり、「よさこい祭」に参加された方に代表される活気です。そして県のほうで言っています「おもてなしの心」、このような食と自然と人が特に高知を代表することを私は誇らしく思います。
 「食と自然と人」、同じものがこの本山町にもあります。まず本山町の食。「土佐天空の郷」、これは大変有名になりました。そして「どぶろく」。また米粉の製品や汗見川の山菜、しそジュース、ゆずジュース、そして清流味噌やソバなど。特にこのしそジュース、ゆずジュースはラベルも一新して、町のほうも大々的に売り出していきたいと言っていますので、是非、またPRをしていただきたいと思います。
 そして2つ目、本山町の自然です。特に自然公園の春のシャクナゲ、清流汗見川、そして県立自然公園であります白髪山の根下がりヒノキ。500年から600年も経ったような素晴らしい根下がりヒノキの群生が33本も立ち、本山町の、汗見川の宝だと思います。また奥工石山の紅簾石のすごい大きな露頭、吹き出しになっている場所ですね、そういうところもあります。高知県庁の玄関前の石のベンチも私達の誇る汗見川産の紅簾石です。
 そして、3つ目の「人」です。私も「汗見川清流マラソン」や、春の「汗見川岸ツツジほのぼの体験ツアー」など、いろいろとスタッフとして参加していますが、参加者の声を聞くと、温かい、人情が厚い、優しい、素晴らしい。社交辞令かもしれませんが、私はこれを信じ認めています。やはり人の素晴らしさ、これは誇れる汗見川の人物像だと思っています。
 今まで4回の会を重ねていろんな案が出ています。汗見川にはお土産がないので、新しいものを作ってお土産にしたらどうかということで、今月の上旬と先週の日曜日には県の職員3、4名もおいでてくれまして試食会もできました。スタートから一歩踏み出したと思っています。賞味期限とかその他いろいろ課題はあろうかと思いますが、これからメンバーと知恵を出し合い軌道に乗せられたらという思いがあります。
 そして、県下どこも同じだと思うのですが、鳥獣の被害があります。特にこの汗見川についてはイノシシとサルとシカ。10年前には全然いなかったのが、ものすごい早さで被害が広がっています。地元の猟師さんが駆除をやってくれてはいますが、追いつかないような状態の中、何とかシカを活用できないかという話が持ち上がりました。今日は「酢豚」ではなく、鹿肉を使った「酢鹿」という料理もお出しさせていただきました。これから意見を出しながら燻製やジャーキーみたいなものなどを作っていきたいと思います。
 そしてもう1つ、薬草の栽培が大きな1つの柱となっています。遊休農地が汗見川にたくさんあります。できるものでしたら、試しに少ない耕地から始めて、これ位で出来た、これぐらいの売り上げがあったということが分かりましたら、この流域の住民の方でやってみたいという方も出てくるかもしれません。是非、私どもも勉強をしてどれぐらい費用や役がかかるとかも調べてみたいし、興味もあるところです。
 新しい特産品については、ソバ粉を使ったお饅頭や、しそジュース・ゆずジュースを使ったゼリー、どぶろく饅頭、かりんとう、このようなものを試食会もして売り出そうと、女性部の方が作っています。焼く機械の整備とか売り込み方、東京や大阪などへのPR、いろいろな面で県の皆さん、そして知事さんの支援をいただき、本山のさくら市、そして、てんこす、そのようなところへもこの商品が売れれば、私たちがやってよかったといえるのではないかという気持ちを持っています。
 続けて、私たちの生活の命は道の改良なくして、発展、活性化はないのではないかという気持ちも少なからず持っています。関係各部の職員さんにご意見のような形になるかもしれませんが、そのような思いで日々暮らしています。
(知事)
 どうもありがとうございます。酢鹿っておもしろいですね。コンニャク白和えとかおいしそうですね。そして、リュウキュウ、野菜のかき揚げ、じゃこ飯、ユズゼリー、しそゼリー、たくさんあるのですね。
(参加者B)
 はい。女性部の皆さんが知恵を出し合いながら、このようなメニューをこれから清流館へ来られたお客さんに出していこうと日々頑張ってくれています。
(知事)
 今、我々が経済関係で一番頭を悩ませているのが、集落活動センターが経済的に自立するために外の経済と集落活動センターをいかに結びつけていくかということです。集落活動センターにとって、外貨を稼げるようにしていくということが非常に重要ではないかと考え、いろんな工夫をしようとしているところです。例えば、道の駅や直販所の情報を観光パンフレットなどで積極的にPRすることによって、少しでもドライバーの皆さんなどが寄ってくれれば、特産品を出している集落活動センターに外貨が落ちるということになるのではないか、というようなこともやろうとしています。
 また、この汗見川がモデルのケースだと思うのですが、宿泊をしてもらう、それも違う県から来てもらえば外貨が落ちていきます。作った産品もお金に変わって地元に落ちることになるだろうと、これもなかなか素晴らしい取り組みだなと思っています。
 もう2つ、1つは、外に売りだしていくとき、例えば、機械などがしっかりしている、食品表示もきちっとできている、衛生上もしっかりしているというのが非常に重要だということ。もう1つは売り込み方、戦略というか販路開拓のためのいろんな仕組みです。産業振興計画などを活用して、まずは地元の店、それから道の駅、それから、そこでどんどん売れていったら、大丸の前の「てんこす」へ、次は「まるごと高知」、さらに「銀座三越」というふうにいけばいいし、是非進めていきたいと思います。汗見川の取り組みで試させていただくことで得られたノウハウというのは、いろいろ活用できると思うので是非応援したいと思います。
 宿泊のほうはいかがですか。どうやってPRなどされているのでしょうか。いろいろご苦労があるのではないでしょうか。
(参加者A)
 私が清流館の館長をやっていますので、私のほうから申し上げます。清流館を始めて4年目になるわけですが、やはり当初は赤字が心配でした。無一文から始めましたので、町のほうから管理費を1年いただきましたが、その年に黒字になり、2年目からは管理費がなくてもできるだろうということになりました。年々客数は増加をし、4年目のこの夏に至っては、1ヶ月に400名余りの宿泊者があり、てんてこ舞いでした。
 来ていただいたお客さん、特に県外の方にはアンケートをいただいています。やはり、お客さんのニーズに応えるようなこともやっていかなくてはという思いで取り組んでいますが、大変好評でして、あまり不平不満というのはありません。施設が木造で、山がきれい、川がきれい、街から来た人にとってはいいことずくめのようです。それで、我々が日頃食べています田舎の料理、山菜中心の料理を提供しますが、これで大丈夫かと思ったのですが、おいしかったということです。また、クーラーがほしいとか、冬は暖房がほしいとかそういう意見もあります。ただ、そういうものが無いのがこの清流館の特徴でもあります。大体、口コミでお客さんが入り、若い方からはインターネットを見ての予約が入ってきます。
(知事)
 リピーターはありますか。
(参加者A)
 リピーターは県内からでもありますし、香川県からのリピーターも結構あります。
集落活動センターが自立していくために、清流館を何とか年中フル活用できるようなシステムづくりができたらということで、冬場の集客に向けて工石山、白髪山の活用というような取り組みも先輩方の力を借りながら進めているところです。
(知事)
 宿泊されたお客さんに例えば手紙を出されたりなどしておられますか?
(参加者A)
 それはやっておりませんが、逆に、お客さんからお礼の手紙をいただいたりします。
(知事)
 さっきBさんがおっしゃられた、「食、自然、人」なんですね。1週間ぐらい宿泊で来られたら、地域の皆さんと一緒に飲むなど、そんなこともされますか?
(参加者A)
 はい。お客さんによっては、夜に宴会をしたり、夏であればバーベキューやったりします。そういう中で、「どぶろく」を飲んだりします。そういうことで交流し、地域の話もしたり、それぞれの質問に答えたりしています。私は非常勤ですが、できるだけ顔を出していろいろな意見を聞かせていただいています。
(知事)
 素晴らしい。そういうお話を聞いたら、うちもやってみたいというところがたくさん出てこられるかもしれません。物を東京へ持って行って売るというのはなかなか大変です。できればこっちに来てもらい、地元でお金を落としてもらえればいいとおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。交流事業というのは、外貨を稼ぐ非常に重要なことですから、何かこの際秘訣を聞いておきたいです。
(中澤産業振興部長)
 是非聞かせていただきたいのは、清流館のお客さんにリピーターが多いということの秘訣です。食べ物がおいしい、自然や人がすばらしい、というのは他の集落にもあると思うのですが、来た人の心にひっかかる、そういう何かがあったら教えていただけますか。おもてなしの秘訣といいましょうか。
(参加者A)
 リピーターが出来る秘訣というのは、来ていただける方に聞いてみないと自分では分かりません。
(知事)
 我々も1回泊まらせていただいて、食べさせていただいたらいいかもしれませんね。
(中島観光振興部副部長) 
 先週、松山の旅行会社に、高知へお客さんを呼んでもらいたくて営業に出ました。その時、「8月の商品で四季菜館ランチをメインにした日帰りツアーがあります」という話をされていました。赤牛、それから天空米、野菜全部が嶺北産、これらをメインにした商品で、四季菜館の地元の料理を味わい、それからさくら市でお土産を買って帰る日帰りツアーです。とりあえず8月に実施して結構評判がよかったらしく、「9月、10月もツアーをやります」というお話を聞いて帰りました。そういうバリエーションが増え、体験ものなどが組み合わさってくると、1泊2日になり、次のステップになる、そういう流れができればいいなと思って帰ってきました。
 また、我々は、地元の直販所や道の駅を売り出していこうとしていますので、地場のものなどをそこへ積極的に出してお金を稼いでいただくような流れを作っていけたらと思います。
(知事)
 だんだんと旅行商品も嶺北でも作っていこうという感じになっておられるそうですね。
 この間、「対話と実行行脚」で、1日かけて土佐町でお話をさせていただきました。その最後にさめうら荘へ行きましたが、赤牛のステーキのおいしいこと、あの湖と山々のきれいなこと、最高だなと思いました。旅行エージェントさんも注目してきているわけですから、是非、連携をして展開していただきたいと思います。

■本山町の林業等について(1)
(参加者A)

 1つ申し上げたいと思います。あまり触れなかったですが、県下、全国の問題であるのはやはり基幹産業。今までこの地域がこういう状態でやってこられたのは、やはり基幹産業である林業のおかげですが、現在では全国的に低迷しています。県は林業に大変力を入れてくれており、そういうことでこの流域でも6200haの中で、約3000ha近い民有地があり、そこでの齢級は9齢級、10齢級となっています。(※齢級:5ヶ年の幅で、林齢をくくったもの。9齢級は41から45年生。10齢級は46から50年生の樹齢となる。)
 そういう状況の中で、銘建工業が大豊のほうへ製材会社を設立する計画を立てており、本山町の森林組合も町長が組合長になって市場も開設し、受け皿はできているところです。しかし、やはり高齢化と担い手の不足などにより、いざ材木を切って出そうとなったときに、現状ではなかなか難しい状況です。林業に携わる人材の確保、そして育成、そういう面でのご意見、お知恵を是非いただきたい。それと、観光にしても生活をするにしても、我々にとってはこの道路が命の絆です。年々改良はされており、1.5車線になりつつありますが、まだまだ改良の必要なところがあります。大型バスは、清流館から約800m位のところまでは何とか来られますが、清流館へ来てからは回ることができません。そういう中でも、今年は、大型バスが3回か4回入ってきてくれましたが、ドライバーの方は大変だと思います。
 併せて、林業にしても、作業道の開設や修復をしていかなければ木材が出せないというようなところも増えてきています。コストを下げるためには林道も作業道も必要です。ご支援を是非お願いをできたらと思います。
 また、白髪山、工石山の活用についても、そこへ行くまでの既存の道路は、ちょっと乗り心地のいい大きい車になると、つかえて通れない状況があります。せめてマイクロバスで行けるぐらいの道路にしていただけたら、お客さんの増加にもつながるのではないかと思います。それらも含めまして、今後、私たちで、できることは一生懸命頑張ってやっていきたいと思いますので、経済的な支援や研究や研修が必要な時の人的な支援など多面的なご支援をいただきたいと思います。何とか集落活動センターが自立できるような方向へ向けて努力をしていきたいと考えています。今後ともよろしくお願いします。
(知事)
 道路のことについては、高知は道の悪いところが多く本当に大変ですが、それでも着実にやっていきます。特に集落活動センターなどの取り組みのネックになっているようなところは、優先してできるように取り組みを進めていきたいと思います。あと林業のほうですが、銘建工業さんが来られるのを機に、川上から川下まで物流が増えていくように進めていきたいと思っています。森林組合の皆さんに大変ご協力いただいてやっていただいています。自伐林家の方って結構おられますか。
(参加者A)
 この流域では2人位になっています。
(知事)
 銘建工業さんが設立する予定の新会社って、「高知おおとよ製材」ですよね、このプロジェクトがうまくいったら、逆にその分いろいろなB材、C材とか端材とかが出てきたりする。するとその部分についても、例えばチップにしていくとか、さらにはバイオマスを利用してとか、全体として大いに活用する量を増やしていくことを進めたいと思っています。とにかく今、「おおとよ製材」が来られて、このプロジェクトを成功させて、全体としての林業の活性化をしたいと思います。
 人材の確保でも、「緑の雇用制度」や「国の制度」を使っていく中、今、一次産業の中で林業だけが就業者がだんだんと増えていますが、高齢化などが進む中で、まだまだ若い人は少ない。結局はご飯を食べられないと就業者も増えないということだろうと思います。


あったかふれあいセンターについて
(知事)

 見守り活動などは、今までずっとやってこられたのですよね。
(参加者C)
 地域で隣近所の声かけなどは続けていましたが、今回、集落活動センターを契機として、一段とそれらの取り組みも重要になると思い、アンケートをとることにしました。その中でも特に重要性が感じられました。
(知事)
 あったかふれあいセンターも今回の集落活動センターと一緒にやってこうとしているわけですか?
(大西参事)
 あったかふれあいセンターは5月から始まったばかりで、ちょうどこの会場の隣りのスペースで開催しています。清流館の宿泊が夏場忙しく、宿泊客と重なってしまうときには移動もしないといけないというような、不便なこともあり、県の皆さんのご支援もいただきながらいい形にしたいということで、地域の皆さんにもアンケートをしてみました。
 利用されている方、あるいはその指導をされている方に聞き取りをしながら、慎重に決めていきたいと考えています。
(知事)
 この生活支援についてのアンケートで、宅配サービスのニーズはやはり大きいと感じますか。
(参加者C)
 はい。宅配サービスは85%の方が必要だと答えています。このアンケートをとることによって、地域の人がこれほどの必要性を感じているということを再認識しました。「暮らしやすい地域づくりアンケート」ということで、どのようなことで困っているとか、地域の方がどんな風に考えているかとかいうことについては、やはりこれからの活動に活かしたいということで回収アンケートにしました。回答では70歳代の方が全体の33%ということで、地域に高齢の方が多いということが現れています。
 このアンケートに関して、あったかふれあいセンターに参加していない理由では、「仕事があるから」というのが47%、「1人で自由にいたい」という方が22%というようなことが出ています。「1人で自由でいたい」という方につきましても、あったかふれあいセンターの良さなどを、今後話し合いながら、声掛けしていくことが必要ではないかと感じています。
 それからあったかふれあいセンターで困っていることの中では、人材面で世話している人の高齢化などの不安があることが62%、続いて高齢になり移動が困難だという方が34%というような課題が浮き彫りになっています。
 項目によっては聞き取り調査もして、これからどう進めていくのかを考え、高齢者の方に元気で過ごしてもらい、子どもたちが汗見川に住みたいと思ってもらえるように、この集落活動センターを核にして頑張っていきたいと思いますので、皆さんのご支援ご協力をよろしくお願いします。
(小田切地域福祉部長)
 保健、福祉、医療の関係の担当をしています小田切です。あったかふれあいセンターは平成21年から高知県で始めまして、私は最初から担当をやらせていただいています。こちらに先日来た時は2人位だったのですが、毎週金曜日には大体5人位利用していただいていると聞いています。まだ8人の登録ということですので、もっと登録をしていただき利用していただけたらと思っています。
 集落活動センターのポイントにも出ている「買い物支援」や「見守り活動」、あるいは「集いの場づくり」、「地域コミュニティ活動の再生」というような意味では、あったかふれあいセンターは現在、27市町村35ヶ所でやっていますが、上記の取り組みをしているところもあるので、今後集落活動センターとうまく相乗効果を発揮できるように一緒に考えさせていただきたい。
 清流館の利用が非常に多くて、夏はここであったかふれあいセンターの事業ができなくなるということも聞いています。診療所を一部改修して、そこでやる方法もあるのではないかと思います。県としては、そこを改修するのであれば、今年は国の10分の10の事業を活用できるということもありますが、そういうことも含め、先ほどお話が出たあったかふれあいセンターへのニーズや、移動の困難な方への送迎など、また、スタッフの確保などについて一緒に検討をさせていただき、集落活動センターとこのあったかふれあいセンターの機能をどうやったらうまく相乗効果が発揮できるかということを考えていきたいと思っています。
 やれる人がやれることをやっていこう、というために、私は介護予防、健康、保健、医療、福祉のもとにいつまでも健康で活動できるということは大事だと思いますので、そういう意味ではあったかふれあいセンターの機能、保健、医療、福祉の機能というのを一緒に考えさせていただいてやっていければと思っています。是非、よろしくお願いします。
(知事)
 是非よろしくお願いします。しかしすごいですね。夏場はあったかふれあいセンターができなくなるぐらい盛況とは、大したものです。
(参加者A)
 そういうことで、8月は、あったかふれあいセンターを利用していただくことが難しいという事情もあり、また、診療所が利便性の上ではここより良く、また、ここは畳ですがやはりお年のいった方は高椅子で座ってやるのが楽なようですので、是非診療所のほうが活用できるようにお願いをしたいと思っています。
(小田切地域福祉部長)
 そういった計画はしています。診療所がうまく改修できて、診療所の機能とあったかふれあいセンターの集いの機能が持てるようになれば、使い勝手がいいかと思います。そこはまた本山町のほうともお話しながら考えていきたいと思います。

■ふるさと応援隊、地域おこし協力隊の方からのご意見
(知事)
 ありがとうございます。せっかくおいでいただきましたから、皆様、そしてふるさと応援隊の方からもご意見ありませんか。それからあとホタルの会の方もおられますね。
(参加者D)
 私は県外から9年前、ちょうど小学校が閉校になった年に本山町に来ました。事務等でも採用があるということだったので、ふるさと応援隊に応募をしました。こちらに初めてきたときには正直不安もありました。しかし、ここは清流がこんなに近くにある中で、県立高校もある、総合病院もある、また、県立高校の嶺北高校の教職員の方や生徒の皆さんはすごく地域活動にも積極的に参加をされており、地域にはつながりや見守りもあります。そして、この町は子育ての支援がすごく充実しています。自宅の窓から紅葉など四季折々の素晴らしい景色も見られます。一度来られたら、絶対この町を好きになると思っています。
 地域の方々は汗見川が大好きで、自分たちが育った環境を次の世代に引き継ぎたいと心から願っています。汗見川が大好きな子どもたちが、安心して生活をし、子どもを育てて年齢を重ねていくことができるようにと、今いる方々ができることをやっています。
 私自身はふるさと応援隊として、集落活動センターのコーディネート役として、活動などを汗見川地域から発信し、全地域での活動へと広げていきたいと思っています。いろんな方、より幅広い年代の方に参加していただきたい。また、先ほどありました商品開発の場合でも大勢の方が集まっていただいて、いろいろなアイデアを出していただいていますが、商品化をするためには専門家の方のアドバイスなども欲しいと思っています。オーブンも家庭用のオーブンですので、焼きむらがあったり、時間がかかったりしています。そのようなことや、また汗見川としての品をつくるご支援など、アドバイス等をいただきたいと思っています。
 集落活動センター事業としては3年ですが、その後も継続した活動を私自身もしていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
(知事)
 「専門家の意見もいただきたい」とおっしゃっていますので、ご紹介しますと、今日お手元にお配りした産業振興計画のパンフレットの中でも、いろんなアドバイザー事業が県事業としてあります。土佐まるごとビジネスアカデミーといいまして、人材育成の塾といいますか、ちょっとした大学院みたいなものを産学官連携で作っているものもあります。この中で例えば、「目指せ!弥太郎商人塾」などでは、参加された方が活発に横のネットワークを作られたり、開発をお互いにやっておられたりしていい仲間を作っておられます。専門家派遣事業やこういう講座などを是非使っていっていただければと思います。
(参加者D)
 ありがとうございます。
(参加者E)
 私は、2年半ほど前に、地域おこし協力隊として、本山町へ引っ越してきました。
 汗見川では、どぶろくの製造をきっかけにいろいろなイベントや体験事業に携わらせていただいています。これから観光拠点として、どぶろく、しそジュース、ゆずジュース、また白髪山や工石山の登山など、いろんな資源や素材をつなげて1つのツアーとして宿泊して楽しんでいただけるような、そういうツアーを今後行っていきたいと思っています。
 先ほどリピーターが多いというお話がありましたとおり、来ていただければ満足、非常に感動していただける素材があると思っています。ただ、今後そういった観光の事業を進めるにあたって、集客が不安であり、どういった形でやっていくのかというところに、県のほうからもアドバイス等がありましたらご協力いただきたいと思います。
(知事)
 先程中島副部長が申したように、ツアーをこの嶺北で醸成していこうという新しい動きが出てきていまして、地域全体として大きく伸びるという意味においては、ものすごいチャンスがあると思います。いろんな観光関係の取り組み、例えば「リョーマの休日」、リョーマという名前で売っているのは、県外に高知は龍馬ということで、しばらく記憶に残るだろうということでやっていますが、中身は龍馬さんのお話では全くなく、例えば幡多とか高幡とか室戸とか、さらに仁淀川など、むしろエリアキャンペーンでやろうとしているところです。是非、一緒にご参加していただけたらと思います。振興監のところで全体をとりまとめて一生懸命やっていますので、是非、お願いします。
(久武地域産業振興監)
 汗見川の方も、本当にいろいろ努力していただいて、夏場の稼働率約90%、冬場のリピーター率もかなり高い。今回も大学がゼミで30人ぐらい来られるということを聞いています。会長から、こういう取り組みが成功する秘訣みたいな話をお聞きしたことがあります。いろんな人がおられる中、一部の方だけでは進まない、根気よく同意を求めていくことが、最初は遅いけれど結果的には早いし、それが良いというようなお話でした。
(参加者A)
 この活性化推進委員会、あるいは集落活動センターの取り組みを今後円滑に進めていくために地域の方の合意形成が第一であることは、今まで11年間活性化推進委員会をやっていて痛感をしています。
 いろんな課題が出たときには、大いに論議をして最終的にみんなで協力をし合ってやっていくということが一番大事なことではないかと思っています。「やれる者が、やれることをやれるときに」ということを引き継いでやっていきたいと思っています。
(知事)
 集落活動センターは、これから全県下130ヶ所に広げていきたいと思っていますので、この汗見川での成功事例をいろいろな地域での次の展開に活かしていただければと思います。

本山町の林業等について(2)
(参加者F)
 先ほど会長のほうから林業のことについては説明をしましたが、私のほうからもうちょっと中へ詰めたものを含めて申し上げたいと思います。
 この活性化推進委員会の中で、林業についてはまだ4回しか会をやっていないので、まだ討論していません。しかし、汗見川では林業は主産業であり、先ほど説明がありましたように、全体で6200haの中で国有林が3200ha、民有地が3000ha、そのうちの90%が山林でして、樹齢は50から60年生が殆ど。今回は8月の市場の相場でまだ下がっているようですが、今現在の相場というのが1ha当たり60万円位として2700ha、民有地の資産として約16億円の価値、蓄積量があります。また、この汗見川は、木材の材質については日本でも1、2を争う生産地です。我々としては、今後100万円の手取りを目指して、いろいろと事業を進めていきたいと考えています。
 現在、汗見川地域における課題として、この汗見川の山林所有者というのは、非常に小規模な地主が多く、それと同時に、今後高齢化して不在地主が増加することが予想され、我々がいろいろ協議する上でもそこは非常に難しい問題となっているのが現実です。
 もう1つは、高齢化によって自伐林家というのがほとんどいなくなった。そういうことによる林業労働者の不足。また、山の価値が下がったというようなことで、放置山林が増加し、加えて有害鳥獣の増加もあり、今後の林業というのは非常に苦慮するというのが現状です。
 今後の取り組みについてご報告しますと、山林所有者の所得を上げるためには、事業面積の拡大が絶対に必要です。それから路網の整備で間接経費をできるだけ下げる必要があるということ。それがだめなら、国・県の進めている森の工場団地、それから林業再生プランに沿って、持続可能な山林経営を目指していきたいということです。その中で、私のほうから特に県への要望ということで、森の工場団地化について、県は林班ごとの団地化を進めると聞いていますが、汗見川地域でこの5年から10年の間に所有者が高齢化し、所有権が県外の子どもへ移ってしまったというような実情があります。それで、承諾書をもらうなどをするにおいても非常にややこしくなっている。私の考えとしては、今のうちに全地域を団地化するということですが、団地化をするにおいては承諾書がいるわけです。その中で高齢化して山へも行けない、境界もなかなか見に行けないとかいうような人が非常に増えています。それで、この5年から10年ぐらいのうちに承諾書から進めたいと考えているわけです。
 その場合、森の工場団地とか、再生の経営計画とかは5年間の中で事業を達成しないといけないということになっていますが、経営計画のほうは順次作業していったらいいんですが、森の工場団地については、できるだけ汗見川の全域の団地化を進めたいと考えていますので、県での検討をお願いしたいと思っています。
 それともう1つ、森林組合の強化というのは、非常に大事で、これについては組合に対して要望していますが、先ほど知事が言われた「緑の雇用制度」の中でやっても、180日(※H24年度現在は130日が上限)の研修で研修者に月額9万円しか補助がない。また他でもいろいろ赤字になるので、なかなか進めていけないというのが組合の現実だと思います。
 昔の「緑の雇用制度」では13万円ぐらい補助があったという記憶が残っているのですが、せめてもう1回13万円ぐらいまで3年間の支援をしていただけるような変更はできないものか。この汗見川というのは、先ほどからもいろいろ活性化を言っていますが、団地化をしても作業をする人がいない。もう森林組合に協力を頼まないと何もできないというのが現実ですので、そういうことも含めて是非もう1回検討をお願いしたい。
(知事)
 森の工場自体ウェルカムでありますので、是非、それなりの見直しをしていけたらと思います。また「緑の補助制度」での補助金9万円を13万円というのは、確かにそうかもしれません。
(大野林業振興・環境部副部長)
 林業のほうを担当しています大野です。汗見川流域の山というのは、昔、山内藩が築城して大変な借金を作ったときに、この白髪山から木を切り出して大阪へ持っていって売り、わずか3年で赤字を解消したと言われていますように、非常にいい財産をお持ちになっていると思います。残念ながら材価が非常に下がっているということで、苦しい思いをされていると思います。
 実は今日、ひとつ皆さんにご提案をしようと思って持ってきたものがあります。「集約から取り組みを支援します」という事業がありまして、国、県、市町村でそれぞれ費用負担をして、国、県、市町村合わせてha当たり8千円の実額支給をするという事業です。先ほど言われていたような、境界がわからなくなるとか、所有者が分からなくなるとか、そういうことが起こる前に、お一人お一人に働きかけをしていただいて、集約化を進めていただければと思いますが、予算のこともありますので、役場にもご相談しながらやらなければいけないと思っています。
 お話をいただいたようなことは、今後は改めて林業事務所からも出向き、また、皆さん方はもう4回も会を開かれたということですが、次の会は私ども参加させていただいて、具体的なお話をさせていただければと思います。それから「緑の雇用制度」のことは、先ほど知事も申しましたが検討させていただきたいと思います。

■後継者問題、移住対策、観光事業について
(参加者G)
 
 汗見川青年ホタル会の会長をしています。汗見川青年ホタルの会は、20年ほど前に汗見川の若い者30人程度で汗見川を元気にしようということで発足した会でして、主な活動としては、県道の草刈りのお手伝いなどですが、昨年は清流館の掃除を初めて実施しました。また、汗見川清流マラソンのお手伝いなどもしています。
 20年前に発足しましたが、ほとんどメンバーは変わっていません。何とか後継者をということですが、この集落活動センターもそうですが、なかなか若い者が戻ってこないとか、仕事がないということで残っていかない状況です。10年後なら、何とか今のメンバーも健在でやっていけると思いますが、私たちが60、70歳になったときにこの汗見川地区がどうなっているのかと少し不安に思いまして、何とか自分もできる限りのことは支援していきたいと思っています。
 また、集落活動センターの機能として、「定住のサポート」ということが書かれています。「汗見川マラソン」も2年ぐらい前から約1千人の参加者がありまして、非常に有名なマラソンになっています。また、「岸ツツジツアー」などでの交流等はありますが、なかなか定住というのが難しくなってきています。私個人の意見としては、汗見川にも空き家があり、「空き家サポート」といった事業もありましたが、貸すという人は少ないと思いますし、移住をするにはやはり住宅が必要となりますので、県産材を使って住宅等の整備をしていただいて、何とか若い家族が帰ってきてくれるようなサポートも、是非お願いしたいと考えています。
(知事)
 移住する人が県産材で家を造るとなったらこれだけ補助しますとか、そんなのをやるといいかもしれませんよ。実は県産材で住宅建てていただく場合の補助制度があります。あと、耐震化をやっていただく費用90万円の補助といったものもあったと思います。
 ちなみにホタル会の皆さんは、青年部に当たる、そんなイメージですか。
(参加者G)
 そうですね。青年部といいましても、下は20歳代から上は60代です。
(参加者H)
 「清流マラソン大会」のほうの実行委員長もさせていただいています。個人的なことなのですがスポーツのカヌーをやっていまして、早明浦ダムの下からせっかくいい川があるので、あちらのほうを何とかできないかというようなことを考えています。
 高知国体の時はカヌー競技の会場でしたので、すごく整備をしていただいて大変立派な会場になっていましたが、その後、来る方も減り、草も生え放題になっており、地元でカヌーをする人からも「これをもう1回人を呼べるような川にしていかないと活気がなくなってダメだ。」という話や、「夏などに人を呼べるカヌーのイベントをしたらどうだろうか。」という話も出ています。またラフト(ゴムチューブでできたいかだ)もやっているのですが、本山へ来てそのままラフトを楽しんですぐ帰るというのが多いということです。そういう方にも、ラフトとプラスして汗見川のほうへ入ってきていただいて、体験事業などのプランとセットにできるツアーなどを考えたら、ラフト以外でも、「こっちの山のほうも楽しみたい」という人も増えるのではないかなというふうに考えています。
(知事)
 いいですね。是非やりましょう。リョーマの休日キャンペーンの2年間でエリアキャンペーンを確立していきたい。人口が減少する中で、交流人口を増やしていくために、この清流館があることはものすごい力になると思うし、一緒になって外の人がどんどん来るようになれば、外貨も落ちてくる。すると、集落活動センターの経済的自立にもつながっていくということになるのだろうと思います。

5 一般傍聴者の方との意見交換

(来場者I)

 集落活動センターの課題の中に、UIターンの定住促進というのがあります。これは県の方針・問題でもあり、とりわけ中山間地域の課題でもあるわけです。とりわけ汗見川では、中山間地域で林業や農業を生活の糧にする、いわゆる林農的な生活に新住民をどう受け入れるかという問題が柱になるのではないかと思います。それについて、地域の方でもいいし、知事のご意見を聞きたいと思います。そして、この農的生活に新住民がこの地域へ入ってきていただくためにも1つの大きなハードルがあると思います。それは、農業をしようと思ってもサルやシカなどの鳥獣被害問題があり、その弊害でこの地域で農的な自然と共生をして生きていくという方向はなかなか難しい。その対策として、県はどのような対策をとられているのでしょうか。
(知事)
 UIターンの定住促進について、産業振興計画でも新しく定住促進を柱に据えていきたいと先程申し上げましたが、中山間の活性化のためにも、移住促進の能率が上がっていくことは大きなポイントになると思っています。いきなり定住というのはなかなか厳しいけれど、まず交流から始めていくということもあるでしょう。もう1つは、窪川などでもやっておられて、今度大石でやろうとしているクラインガルテンの取り組みなど、やはり、お試しから始めて移住につなげていければ素晴らしいことだと思います。こういうのをもっと県下的に広げていければと考えています。
 鳥獣害対策について、9月の「さんSUN高知」に特集で書かせていただいていますのでご覧いただきたいと思います。とにかく、ご指摘のとおりです。平成19年度で獲った鳥獣の数というのは1万3千だったのが、23年度はサルやイノシシ、シカ等を全部入れて3万2千頭、シカは平成19年から比べると2倍ぐらい数を獲っています。しかし、これだけ獲っても農林業の被害は高止まりしている。この「獲る対策」というのは引き続き徹底していきたいと思いますが、もう1つ、集落のディフェンス力を高めるために、JAの担当の方にもお願いをして、鳥獣被害対策専門員を設置して鳥獣害に強い集落づくりを行っていこう、何とか食い止めようとしています。
 試行錯誤の連続ですが、1万3千頭獲っていたのが、3万2千頭獲ってもまだダメということですから、もっともっと獲らないといけませんが、もう1つは、集落の中で、例えば放任果実など、付け入る先をできるだけ少なくするような取り組みを強化したい。今年は、こういう集落強化を組み合わせて、新しい対策をしようとしているところです。まだまだ足りないかもしれませんが、これは、本当にもう、鳥獣との戦いですので、試行錯誤を繰り返しながら、今後も戦いを継続的にやっていきたいとそのように思います。

6 閉会

(知事)

 今日は本当に有意義なご意見ありがとうございます。これからまさに集落活動センターの取り組みのトップランナーとしていろいろ取り組みをしていかれる。その中でいろいろなノウハウも貯まっていかれることと思います。是非、またさらに継続的にいろいろな行事も行っていただき、それを次の集落活動センターの取り組みの参考とさせていただければと思います。本当に今日はどうもありがとうございました。今後もどうぞ、よろしくお願いします。
(司会)
 本日はたくさんの方々にご参加いただきまして、どうも、ありがとうございました。以上をもちまして、第2回「対話と実行座談会」を終了させていただきます。

 

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