公開日 2024年02月14日
事業概要
1.事業の目的
野根漁港は、荒天時において漁港内の静穏度(波の静けさ)が悪く、漁船の安全な係留ができない状況にあります。このため、沖に防波堤を整備し波の影響を少なくすることで、港内の静穏度を向上させ、漁船が安全に係留できるようにします。
2.防波堤の構造
今回整備する防波堤は、ケーソンブロック式混成堤と呼ばれる形式です。ケーソンとはコンクリートで造られた大型の箱の形をした構造物のことです。混成堤というのは、防波堤の基礎を捨石で積み上げ、その上にケーソンを設置した構造形式のことです。今回製作するケーソンは1函の長さが20mあり、それを5函設置し総延長100mの防波堤を整備します。
3.防波堤の作り方
防波堤はまず大きさ50から500kgの石(基礎捨石)で土台を作り、その上に製作したケーソンを設置し、ケーソンの中の空洞に砂を入れて、コンクリート製の蓋を設置し、その上に上部コンクリートを打ちます。そして周りにケーソンが動かないようにコンクリートの塊(根固方塊)を設置し、基礎捨石を保護するために被覆ブロックを設置して完成となります。
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