公開日 2014年12月01日
更新日 2014年12月01日
農村地域の快適な生活を実現する農業集落排水の情報を掲載しています。
●農業集落排水のしくみ
農業集落排水施設は、農村地域内の下水を集合的に処理するもので「農村型公共下水道」といえます。
家庭や施設から出される汚水を管によって集め、地域の生活排水を一括浄化する方法で仕組み的には下水道と同じです。
生活排水がそのまま農業用排水路や河川に流されるのを防ぎ、快適で豊かな農村づくりに貢献します。また、農業への被害も少なくなります。
農村地域には、多くの方々が住み、生活の場・生産の場として重要な役割を担っていますが、都市部と比べますと施設整備は大きく遅れており、これからも積極的に整備を進めていく必要があります。
●農業集落排水の特徴
農村の特性として、
(1)人口密度が小さく、小さな集落が散在している
(2)農地から集落にまたがり、用排水路が網の目のように張り巡らされている
(3)農地が面的に広がっている
(4)水路や岸辺には、多くの動植物が生息している
などがあります。
農業集落排水は、これらの特性を生かした取り組みです。
○農村の特性を生かした集合処理である。
農村部では大規模なシステムは不経済です。
農業集落排水施設は、それぞれの農村地域の特性にあわせ、基本的には集落単位で効率的に整備します。
○処理水・汚泥のリサイクルができる。
施設からの処理水は、自然の浄化力を活用して水質の保全がされ農業用水として再利用できます。 また、汚泥は生活排水によるものであり工業排水等を含まないため、有機質肥料や土壌改良材として安全に農地へ還元できます。
○地域住民が維持管理に参加する。
施設の維持管理では、地元住民が行う清掃等の日常管理と市町村による(専門技術者の配置、業者への委託等)巡回管理との組み合わせにより、良好で安定した処理水が保たれるほか、住民自身が参加することにより、日常的に生活排水の注意が促され汚水処理への自覚と意識の高まりが生まれます。
○すぐ使える。
1つ1つの地区が小さいため施設が短期間で完成でき、家庭の水洗化などが早くできます。
●農業集落排水事業を実施するために
(1)推進協議会づくり | |
↓ | 地元で推進協議会を作り、円滑な事業推進のため、十分話し合いましょう。 |
(2)貯金のすすめ | |
↓ | 事業が完了するまで約5年です。5年間にトイレの改造費等として1日コーヒー1杯分の貯金をしましょう。 350円×365日×5年=約64万円 |
(3)宅地内配管・改造費用 | |
↓ | 施設が完了したら、すぐに宅地内工事を行い管を接続できるよう家族で話し合い改造計画を立てましょう。費用は、1戸当たり平均60~80万円程度です。 |
(4)負担金(分担金) | |
↓ | 各戸の負担金(分担金)は、市町村により違いますが、1世帯当たり10万円程度です。 ※詳細は、市町村へ問い合わせください。 |
(5)維持管理費(使用料) | |
↓ | 施設維持管理費は、使用料として各戸から徴収します。使用料は、水道の使用量によって計算する場合と家族の人数によって計算する場合がありますが、1戸当たり平均3,000円程度です。 ※詳細は、市町村へ問い合わせください。 |
(6)地元管理組合 | |
地元管理組合を作りましょう。施設の維持管理の専門的なことは市町村が業者に委託しますが、清掃等日常管理は地元管理組合が当番制で行います。 ※「生活排水の浄化活動の申し合わせ」を作り各戸に実践させ適正な維持管理に努めましょう。 |
●農業集落排水が整備された地域
この記事に関するお問い合わせ
所在地: | 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号(本庁舎6階) | |
電話: | 上水道担当 | 088-823-9349 |
下水道担当 | 088-823-9854 | |
公営企業会計担当 | 088-823-9852 | |
環境施設担当 | 088-823-9851 | |
公園緑地担当 | 088-823-9853 | |
ファックス: | 088-823-9036 | |
メール: | 171801@ken.pref.kochi.lg.jp |
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