公開日 2009年03月26日
更新日 2014年03月30日
1.なぜ今、胎児期からの支援が必要なのか
2.胎児期に大切にしたいこと
3.乳幼児期に大切にしたいこと
4.みんなで取り組んでほしいこと
5.出産・子育てへのメッセージ アドバイザー東京大学名誉教授 小林登
平成15年度の協議概要
(2)心の発達と脳について
ア.心の発達
心の発達とは、発達の基盤にある脳の変化のことである。
遺伝子の基本的プログラムは、脳の皮質にバラバラにあるが、育つ過程でプログラムが移行して前頭葉に集中し、知性でコントロールするようになる。
(子どもを取り巻く課題解決のために)家庭、社会、教育現場で、子どもの心のプログラムをうまく動かすような仕組みを考えなくてはいけない。
イ.脳のプログラム=神経細胞(ニューロン)
ニューロンのネットワークシステムのプログラムを働かせるものは情報である。情報には、感性の情報(本能、感情、情動)と、理性の情報(知性、高度の精神機能)がある。
言葉が発達する前までは、優しさ、スキンシップ、抱く、声がけなどの感性の情報が大切である。言葉の発達後は、理性の情報も必要である。
人間は、感性と理性の両方の情報を絡み合わせてコミュニケーションを取っている。
ウ.脳の三位一体説
脳は、脳幹(生命)に古い皮質(感情、本能、情動)が被さって、さらに新しい皮質(知性)が被さって三重構造になっており、それを脳の三位一体説と呼んでいる。
生きる喜び、学ぶ喜び(古い皮質)を体験しないと、知性(新しい皮質)が発達しないと考えられる。
古い皮質は前頭葉と後頭葉の間で脳の真中にあり、大変重要である。
脳の三重構造
脳の画像により、脳がどのように働いているかが分かるようになった。
これからの育児や保育・教育の問題は、脳科学を基盤にして研究されることが予想される。
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