公開日 2009年04月01日
更新日 2014年03月16日
2.胎児期に大切にしたいこと
3.乳幼児期に大切にしたいこと
4.みんなで取り組んでほしいこと
5.出産・子育てへのメッセージ アドバイザー東京大学名誉教授 小林登
平成15年度の協議概要
子ども達の夜型化と生活因子について考える
高知大学教育学部環境生理学研究室 原田哲夫
−2005年2月研究論文より引用−
朝食にトリプトファンを多く含む食品を多く摂り、更に消化吸収の後、トリプトファンが血液によって脳内に供給される午前中に充分に太陽光(日陰でも1万ルクスを超えるので有効。)を浴びれば、正午くらいから午後にかけて相当量のセロトニンが脳内で合成分泌され、子供達の高い活力につながることが期待できる。最近の研究で、脳内セロトニンがそのまま夜間には入眠や熟睡に有効なメラトニンに作り換えられることがわかってきている。従って、朝食にトリプトファンを多く取り、太陽の下で活発に遊べば、幼児は昼間大変に元気で、夜になるとぐっすり眠れるということになる。
実は幼児期の夜間血中メラトニン量は、成人に比較し数倍の濃度に達する(神山, 2004)。逆に考えれば、幼児達は成人より多い量のメラトニンやセロトニンを合成分泌する必要がある。このように考えていくと朝食の内容は幼児達の“昼間の元気さ、活発さ”と“夜間の熟睡”の両方にとって大変重要である。
ここで、伝統的な和朝食のメニューをここで想像してみよう。味噌汁、具の豆腐、納豆、メザシ、生卵、焼き魚(五明と長谷川,1993)―――、トリプトファンを多く含む食品が驚くほど多く並んでいる。日本人が従来から勤勉である秘密の一つがここにあるのかもしれない。
“子供達を朝型に変える7カ条”
【幼児(0-6歳児)とその保護者対象】
(1) 東向きか南向きの窓に近いところに寝る場所を変える。カーテンは薄手にして、朝日が目に入るようにする。窓にブラインドを使わないか、朝日が入ってくるように調節する。
(2) 夕方家に帰ってから、蛍光灯とテレビが点いている所で過ごさない。出来れば、蛍光灯を避け、白熱灯(電球)を使う。眠るときは照明を消す。
(3) 昼間雨が降っていなければなるべく外に出て、天気のよい日は日陰で遊び、太陽の光を浴びるようにする。
(4) 子どもの就寝時刻を決める。夜12時を超えて起きていることは絶対に避ける。
(5) 毎日決まった時刻に、朝食や夕食を準備する。食事の時刻をできる範囲でなるべく早い時刻に家族でいっしょに食事をとる。
(6) 保護者自身の生活リズムを朝型に変える。
(7) “子どもの時間”を守る。夜、酒場やビアガーデンなどに子供を連れて行かない。
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