先輩職員からのメッセージ(試験区分:薬剤師)
試験区分:薬剤師(平成27年度採用)
所属:医事薬務課
異動歴:安芸福祉保健所→現所属
1. 現在の担当業務を教えてください。
主に薬局や薬剤師に係る薬事業務を担当しています。具体的には、薬局や医薬品卸売業など医薬品販売の許認可に関する業務や、麻薬取締員として麻薬や覚せい剤、大麻等の取締りや許認可に関する業務、また、県内で不足する薬剤師を確保する取組を高知県薬剤師会、高知県病院薬剤師会と連携して進めています。
2. なぜ、この職種を志望しましたか?
もともとは大学院への進学や研究ができる仕事を検討していましたが、薬剤師として県職員の募集があることを知り、業務内容を調べてみたところ、衛生研究所などの研究機関で仕事ができることを知ったことが動機の一つです。
また、検査や研究分野以外にも、薬剤師として薬事・食品衛生・環境衛生等、幅広い分野で業務が行えることもポイントでした。
3. 採用前のイメージと採用後のイメージは違いましたか?
1~2年目までは食品衛生分野の業務を担当していたこともあり、食品や水道などの知識を修得することが大変でした。
また、営業許可や反対に営業停止命令をかける場合もあり、非常に責任の重い仕事であると考えています。
さらに、県庁の仕事はデスクワークがほとんどだと思っていましたが、薬局や病院等への立入検査、県内外への出張など外へ出る機会が多いこともイメージと異なった部分です。
4. これまで担当してきた業務でやりがいを感じたことは?
薬剤師を確保する事業の一環として、高校生等に薬学部での講義内容や仕事の内容を知ってもらい、薬学部へ進学してもらうことを目的とした「高校生のための薬学セミナー」を薬剤師会と実施しました。
終了後に実施したアンケートで、セミナーを聞いて薬剤師になろうと思ったと回答してくれた生徒の方が多数いたときは、セミナーを実施して良かったなと感じました。
5. 仕事上で困った時、どうやって解決しましたか?
現在の職場は薬剤師など専門職の方から問合せを受けることが多く、自分一人の知識や経験では対応しきれないことが多数あります。その場合は、過去の資料や対応記録を参考に対応を考え、それでも判断に困る場合には上司や先輩に相談します。
また、薬事担当者の全国的なネットワークを活用し、四国各県を中心に他県への照会を行い、参考とする場合もあります。
6. これから受験される方へのメッセージをお願いします。
県庁の薬剤師は、薬局や病院の薬剤師と比べて、県民の方と1対1で接する仕事は少ないかもしれません。
しかし、薬学分野にとどまらず、幅広い内容の業務に携わることができること、また、幅広い内容で県民全体に向けた取組を立案・実行し、高知県全体に影響を与えることができるのは、行政の薬剤師だから出来ることだと感じています。
みなさんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。